マブラヴオルタネイティヴは、自分史上最も「絶望的」なゲームだ②

これは、「マブラヴ」「マブラヴ オルタネイティブ」の感想である。紹介的なことは少しだけです。もともと自分の感情を記録するために書いているので。なるべくこのゲームはネタバレなしでやってほしいので、万が一やろうと思っている人は見ないほうがいい。すぐプレイして すぐプレイして 

1.マブラヴ オルタネイティヴにおける絶望

いろいろな作品を見て、様々な感情を生み出すわけだが、今回は「絶望」に着目しようと思う。結論、マブラヴオルタネイティブは私の心を抉り、深い絶望を残した。マブラヴをやっている人ならご存じあのシーンで。これについてはまたのちのち語るとおもう。

自分は、鬱アニメや鬱なシナリオが好きだ。絶望的な状況からなんとかあがこうとする登場人物のひたむきさにみる非現実的な人間的リアルさが好きだ。報われようが、救われようがはあまり重要なことではない。少し冷めた視点のように作品を見ているのかもしれない。それとも幸せになるための代償を求めているのか。鋼の錬金術師だと原作よりアニオリのほうが好きでした。そんな感じ

「魔法少女まどか☆マギカ」という作品は、いわゆる鬱アニメである。有名なシーンだと、三話のマミさんの死亡シーンである。(よく考えたらあのシーンめちゃくちゃマブラヴっぽい)でも、正直自分は衝撃的だとは思ったが、絶望を感じることはなかった。この理由は明確で、自分にとって巴マミが心揺さぶる存在でないからである。とある芸能人の訃報がニュースで流れた。それを見て涙する人もいるだろうし、そうでない人もいる。そのような感じで、至極当然である。自分が作品で心揺さぶる存在となるための条件は、①その人の気持ちに共感できる②長い時間を自分や、主人公と共有している の二つである。(主観的な場合。百合とか、他者の関係性に心打たれる場合はまた異なる理由があるように感じる)まどマギを見た時、たしか小学6年生か中学1年生くらいだったのでマミさんの気持ちを理解できなかったのだろう。たしかに、あまり覚えていない。ちなみに個人的にまどマギで暗くなったのはさやかのくだりです。つらいよねあそこ

マブラヴオルタネイティヴは、あまりにも登場人物が「生きている」ことが絶望に起因している。散々皆の生きざまを見せられた挙句、美しく死んでいくのである。ワンピースでいえばエースくらいの人間が死にまくるようなものである。こっちはノベルを読んでいるだけなのに汗が止まらなくなるし、ショックで寝れなくなった日もあった。しかしマブラヴオルタネイティヴはただ人が死にまくる話ではないというのはもちろん言っておく。マブラヴオルタネイティヴは基本的に考えられる中で一番最悪な想定をしてもおつりがくるくらいにしんどい展開になる。そのなかでも、あがいて、成長して、意志をつないで進んでいく人物の姿勢が、このゲームの魅力だと自分は感じた。マブラヴオルタネイティヴは、自分がプレイしてきた中で最も心揺さぶられたゲームだ。

2.マブラヴオルタネイティヴ EPISODE7 許されざる者 について

マブラヴオルタネイティヴを自分は本当に何も知らない状態でプレイしていた。LoLをやっているとき友人にその話をすると、「マブラヴってグロゲーなんでしょ?」と言われた。俺はそんなところ今のところそんなところないよと笑っていたが言ってもらえなければより強い心的外傷を追っていたかもしれない。ある意味で感謝すべきか。たしかその時の会話をしたときは12・5事件の時だったかな…。あのは事件は武にとってとても大きいイベントになったよなあ。

自らの手を汚すことを、厭うてはならないのです
道を指し示そうとする者は、背負うべき責務の重さから目を背けてはならないのです 煌武院悠陽

好きな名言。マブラヴは名言が多すぎるけど、12・5事件編はとくに心打たれたな。

少しそれたけどまりもちゃんのシーンの話を。

訓練中の襲撃の時の武の怯えの描写が「ホンモノ」すぎてビビったよね。自分もやってて手汗がやばかった。あのコクピット開けられるところとか。それにしても本当に冥夜は頼りになる。委員長ルートを選んだことを若干後悔している。マブラヴ のほうではあまり好きではなかったんだけど、オルタネイティヴで好感度が急上昇した。

まりもちゃんが武を慰めるシーンはほんとに良い。

私は失敗を恐がって何も出来ない人より、失敗をしても良いから前に進んで、いつか結果を出す人の方がいいと思うわ。 神宮寺まりも

あそこをアニメではおろそかにしないでほしい。

そしてうるうるしているところでのあれよね。感情のジェットコースターというよりは、バンジージャンプって感じだった。武が精神崩壊してまりもちゃんの脳(だっけ?たしか頭)を拾うところは痛々しすぎてみていられなかった。さらにエグいのは要所要所そのシーンがフラッシュバックするみたいになるところ。ほんとに毎回思い出すから忘れられないんですよ。そのせいで寝ようとしたら何度もそのシーンがフラッシュバックして…。つらかった。武があそこからいかにして立ち直るのかも気になって気になって寝ずにプレイしてしまった。まあ結局武は戻ってさらに酷い目に合うわけだが…。彼が何をしたっていうんだ(´;ω;`)。

そして純夏の日記シーン。ここはマジで泣いた。マブラヴオルタネイティヴで一番泣いたシーンかも。泣きすぎてモニターが見えなくなるレベル。必死に忘れないように日記を読み返す純夏の姿を想像するだけで今でも涙が出そうになる。伏線回収というか、物語の組み方がうますぎる…。日記が出たの最初の最初やぞ…。

そんなことがあってEPISODE7は個人的にかなり思い出深いものとなった。

3.EPISODE7以降のおはなし

00ユニットの正体、鑑純夏の真実…この辺が明かされたときは「そういうことだったのか!!」という驚きと、あまりにもつらい真実に対する悲しい気持ちが混ざってため息が出た。あんなに苦しくなるエロシーンがあるんすね。最悪すぎる(賞賛)。

甲21号作戦も大好きな場面だ。実際の人間とBETAのぶつかり合いが壮絶すぎて鳥肌が立った。艦長達の会話めちゃくちゃ好きなんですよ…。そしてすさのおの停止。アージュ、どれだけアクシデントが好きなんだよ。伊澄大尉の爆破シーンもつらすぎてもう感情がぐちゃぐちゃになった。もっと彼女のエピソードを見たかったよ

あ号作戦の話とかも書きたかったけど、書くのが疲れたのでこの辺で一回〆ようかな。またアニメが近づいたらのんびり書く。

4.マブラヴオルタネイティヴはどのゲームよりも心揺さぶる。←なんで?

「マブラヴオルタネイティヴは基本的に考えられる中で一番最悪な想定をしてもおつりがくるくらいにしんどい展開になる。そのなかでも、あがいて、成長して、意志をつないで進んでいく人物の姿勢が、このゲームの魅力だと自分は感じた。マブラヴオルタネイティヴは、自分がプレイしてきた中で最も心揺さぶられたゲームだ。」

と1にて書いた。もう少しここを語りたいので軽く追記して終わりたいと思う。残酷であったり、悲劇的であったりする物語、他のジャンルでもいえることだけど、「いや、この時なんでこいつこうしなかったん?w」「いや、そうはならんやろ」って思うとき、ありませんか?自分は結構ある。この感覚が多すぎると、シリアスな物語は、どこかバカバカしいものになってしまう気がするのです。これが起こる原因は、「人物の心理描写が十分でない」「環境描写が中途半端であるせいで、因果関係がなりたっていない」「冷めてしまっている」のざっくり三種類なのかなと考えている。(「冷めてしまっている」は前者との因果関係になっているかも。性格的な解釈としてもらえるといい)

例えば(ここの例えはすげー失礼です。ごめんなさい)anotherであるとかね

マブラヴオルタネイティヴは、「嫌になるくらい心理描写が巧みで」「あまりにも設定が練られていて」「激アツになれる」から最高なんだ。

https://w.atwiki.jp/wiki9_alternative/pages/18.html           「マブラヴ オルタネイティヴ」まとめWikiより

これはまとめWikiの「歴史」である。一つのゲームでここまでの歴史があるって凄くないか。もはや一つの世界として成立している。緻密すぎる舞台設定により、世界が生まれ、そこに人物が登場し、生きる。だからこそ、そこには説得力と葛藤による選択の妥当性が生まれる。だから自分はこのゲームが好きなんだと思う。

本当にマブラヴは全ての点に妥協がなく、最高のゲームだ。ぜひ、プレイしてみてはいかがだろうか。




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