この世の果てで恋を唄う少女 Yu-No 感想 ネタバレ有

2019にはアニメ化もされた1996年に発売された伝説のADV、「この世の果てで恋を唄う少女 Yu-No」のリメイク版をsteamでプレイしてみた。思ったより宝玉の数が多かったので、サクサクプレイできてよかったです。プレイ時間は40時間くらい。

1.ゲーム全体を通した感想

ゲームシステムとしてはA.D.M.Sシステムと宝玉セーブが本当に素晴らしかった。宝玉セーブをすべきところを考えるのムズカッタ…。内容はSF、哲学、宗教、物理化学、歴史など様々な要素がてんこ盛りで最高でしたね。序盤にアホみたいに謎がばらまかれて、それが解けていく過程は実に素晴らしい。オタク君が気になるタイムパラドックス問題についても作品内では起きないように設定されているし、謎が多かったのにとにかくわかりやすかった。疑問点と言えば、タイトルの「この世の果てで恋を唄う少女」がどこを指しているのかよくわからなかった。いっちばん最初に出てきたユーノがこの世の果てでたくやを待っていたってことなんかな?ただ「恋を唄う」のところがよくわからなくなる。近〇相〇はしてたっぽいから恋といっても差し支えないかもしれないけど。あと古いゲームだからかは知らないけど、結構倫理観を疑うシーンがあってこういうのダメな人は向いてないと思う。〇親〇姦とか、カニ〇リズムとか。神奈マジでかわいそう。

2.取ったルートとかキャラクターの感想とか

ルートは美月→亜由美→香織→澪→神奈の順でプレイ。謎に深くかかわりそうなところは最後に残そうと思ってこんなルートになった。一番印象に残っているのはやっぱり澪ルートかなー。剣の岬の秘密がどんどん解けていくのがワクワクしたなあ…。洞窟進むのが結構怖かった。あと結城がずっと報われなくて可哀そうだなあと。銀のメダルを美月ルートから引っ張ってこないともう一つの分岐が回収できなそうなので気が向いたらとっておこうかなと思う。結構このゲームハッピーエンドが無くて心的外傷が多かった印象がある。特に亜由美ルートのバッドエンドが個人的にしんどかった。なんとなくわかってはいたけど…。ついモニターから目を背けてしまったオタク。豊富の会話は基本早送りにしたよあの後からは。亜由美さんはほんとに報われないんだよな。異世界編でも現世編でも。ずっと働いて働いて…。社畜の鑑。神奈がヒロインの中だとお気に入り。犬と戯れるシーン、いいよね。異世界編が終わってから神奈ルートを思い出してみると、なるほどなあと思う。最初は神奈がたくやの本当の母で広大によって何らかの理由で隠されておるのかなとか考えてたけど、真実はさらに異であった。たくやマジでお前…。

異世界編は割とすぐ終わるのかなと思ったら予想より長くて驚いた。セーレスがマジで可愛かった…。それだけにあの手紙を出していなければとめちゃくちゃ考えてしまう。ただそれだと世界は滅びていただろうしなあ。タイトルのユーノが全然出てこなくてどういうこっちゃと思ったけどこれもはるかに最初の予想を上回る結果に。このゲームもマブラヴ同様予測しづらいゲームだったなあ。

3.このゲームの魅力と不満点

一点目にまず圧倒的なクオリティのシナリオ。続きが気になって気になって進めてしまうこと間違いなし。ただ、個人的にプロローグ中盤くらいまでがクッソつまらんかった…またマブラヴを出してしまうのだが、あれも最初寝そうになったんだよね。これは俺が多分純粋な美少女ゲーに向いてないことを意味しているので、作品選びの際に気を付けようと思う。

二点目に音楽。BGMがほんとによい。オリジナルもリメイクもそれぞれの良さがあってとても好き。不安なシーンでの音楽が怖すぎてたまにミュートしてた時もあったけど。吊り婆のところ身体がびくってなった。許さん。タイトルのBGMは飛ばさず毎回聴いてました。(このおかげでは書斎では苦労しなかったw)

三点目にゲームシステム。こんなシステムが1996年にあったのか…。と本当に感動した。自分の貧弱な語彙ではA.D.M.Sシステムと宝玉セーブのついては説明できないけど、実際プレイして感じてほしい。時間分岐系のゲームって基本的に好きな場所に飛べるイメージがあったから、面白かった。具体的に言うとデトロイトビカムヒューマンなんやけど。

不満点としては少し話が冗長に感じるところがあったところ。まあたくやの性格上仕方ないっちゃア仕方ないけど。ただこれは少し気になった程度なのでこれを差し置いても、「この世の果てで恋を唄う少女」は神げーだと思う。



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