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キッチンサブスクについて。

これは素直な、私の心から出てくる思いです。

今の世の中、「自分が食べたい」「これなら安心して毎日食べても大丈夫」と思える食材や料理はほとんど売っていません。
これは永年、飲食業界に携わってきた自分がずっと感じてきたことです。

「安さ」のために無理をして食材を、人が作ると高くなり過ぎるから「人件費」を、「時間」を掛けるとコストが高くなるから「別の何か」で味を誤魔化したり、大切な何かを削った食品が溢れかえっています。
多くの方は「同じ形、同じ名前の商品」だったら「安い方」を選びます。
でも私から見れば「安いのには理由がある」し、「高い方は目に見えない部分にコストを払って真面目に作っている」場合がとても多く見受けられます。

「それは何処の誰が育てた農作物ですか?」
「それはいったいどうやって味を付けていますか?」
「それは一体何で、できていますか?」
「それはちゃんと時間を掛けて作った料理ですか?」
「それはどこの誰が作ったんですか?」

食べ物の世界は、お客様にはわからないような仕組みがとても多いのが現状です。

まじめにやっている人たちが評価されないのは、おかしい。


これが私の原点です。
だから「本当に良いモノを求めている方」に、手間ひまを掛けた「正直で正しい料理」を食べてほしい。
そのため、申し訳ありませんが「凄く安く」はできません。
全て手作りで、じっくり時間を掛けて煮込んだり味を引き出したりするから「沢山」も「早く」もできません。
でも、生産者に、素材に、お客様に、誠実に向き合った結果です。
ご理解とご納得された方に召し上がって頂ければ幸いです。


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