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音楽vs曲

小さい頃から音楽は得意科目だった。

楽典の暗記は気持ちよくできるし、実技に至っては正解の幅があって

失点することもなかった。

でもいつからか、音楽というものを聞くことがなくなった。

なぜかは明白で、

誰かの好きな”曲”を聞くようにしたから。

気になるあの子が聞く”曲”を今日もiPod nanoに入れて聞く。

そんな青春を送っているうちに音楽に触れることはなくなったなあ。

でもそれでよかったことも多い。

音楽ではなく、曲もコミュニティを作る。

あの有名人が推してる曲っていいよね!という話題だけで

気づけば5、6人の仲間ができる。

不思議な一体感。同じものを好いているというだけで。

それが心地よかった。

1番思い出に残っているのは、まだ無名だった「世界の終わり」の曲。

ミニアルバムを回し聞きしたりなんかして、

「よくわかんない歌詞だけどなんかいい!」とか言ってみたり。

大人になったいまもそれができるかと言われると

そんな簡単にコミュニティはできないけれども、

また曲を聞いてみたい気もする。

みんなが好きなあの曲!というよりは、

自分が選り好んで好きな1曲だけでいいかな。

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