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オーディション攻略法②(プロフィールの書き方)

書類審査に提出するものとして、宣材写真とプロフィールは絶対に外せない。他にも歌の音源が必要な場合とかもあるだろうけれども、それについてはまた機会があればお伝えすることにする。

宣材写真については前回書いたので、そちらを参考にしていただきたい。
https://note.com/kitazaki46/n/n80785dc1d813

ということで、今回は書類審査を通過する為の攻略法として、プロフィールの書き方で大事な点をお伝えしようと思う。

プロフィール、またはオーディション用紙や履歴書を使う場合もあるだろうが、とにかく内容で特に注意をしていただきたい6点について詳しく書いていきます。

① 名前

これがなきゃ始まらないんだけれど、芸名を使っているが本名を書いた方が良いのかという質問をいただく。
所属事務所で作っているような、プロフィール形式であれば芸名のみで構わないが、オーディション用紙や履歴書の場合は、芸名を書いて(本名)という感じで、記入がある方が良いとは思うが、これも絶対ではない。

大事なのは、芸名だろうと本名だろうと、読みづらい漢字にはフリガナをふること。事務所のプロフィールとかでよくあるのは、名前を漢字で書いて、ふりがなはローマ字という形式もある。とにかく読めればOK。

余談になるが、芸名を自分でつける場合、本人はかっこいいと思ってつけているんだろうけど、本名の方が良いのにっていう人にこれまで何人も会っている。

名前=商品名なんだから、覚えやすい方が良いのだ。それに名前負けしているように感じる場合もあるし。
私は脚本を書く時に、役名も姓名判断をして名づけする。名前というのは本当に大事だからだ。

いずれにしても自分で芸名つけても、事務所に入ったら変えさせられることもある。ということは、やはり名前って大事なんだということ。


② 年齢

女性で年齢詐称して提出する人がいるんだけど、本当の年齢を書く方が良い。結局、書いてある年齢より上だよなってバレるし。

プロフィールにはありのままを書いて、実年齢より若く見える、大人っぽく見えるというのは、あなたの個性だし、どちらが良いという訳でもない。

周りには何歳くらいに見えるのかというのは、自分でも知っておいた方が良いが、プロフィールでサバ読む必要はない。

③ 身長・体重・3サイズ・靴サイズ

ここもしっかり事実を書きたいところだが、女性の場合サバ読みたくもなるだろう。でも、これが映画やドラマCMのオーディションの場合、衣装をこの3サイズで用意されるので要注意だ。

事務所のオーディションの場合は、出来る限り事実を書きましょう。もしサバ読んで書くならば、一次審査通過後の二次審査までにそのサイズになるように頑張るとか・・・
まあ、サバ読んでても、実際に会ってみれば審査員側も分かるんで・・・


④ 趣味・特技・資格・免許

このあたりが本当に重要だ。資格や免許については持っている物は全部書いた方が良い。芸能に関係ないものでも。そして、趣味や特技はかなり大事。特に役者の場合。

ここを「読書」「映画鑑賞」「音楽鑑賞」とするのは悪くはないが、ダンスやスポーツ、楽器とか何でも自分が出来ることを書いた方が良い。例えば役者のプロフィールの趣味に「ギター」と書いてあると、ギターを弾く役がちょうどあって、年齢性別も雰囲気もその役にあるからという感じでお声がかかる場合があるからだ。
(実際、バンド物とかの映画やドラマの場合、手元の映像は別のミュージシャンということも多いけど。)

同じような意味で、「サッカー」とか「クラシックバレエ」とか出来ることを書くべきだし、その趣味欄に書いてあることを二次審査の面接などで披露したり、それに関する話題になったりして、そのエピソードによっては審査員の印象に残る。

例えば特技に「野球」と書いてあって、面接の時に高校野球で甲子園に行ったというエピソードを話す機会があったら、特技がなくて趣味「読書」の人より印象には残るだろう。

だからと言って、出来ないことは書かないように。

それに、趣味「読書」が悪いわけではない。本当に本が好きで、月に20冊は読むとかで本に詳しいとかならね。
映画鑑賞も月に30本とかならね。間違っても役者になりたいっていう人の趣味が映画鑑賞で月2~3本とかいうのはやめてほしい。普通の(役者志望でない)映画ファンより少ないっていうのは、マイナスイメージでしかない。

つまり、芸能関係のオーディションで、趣味が「読書」「映画鑑賞」「音楽鑑賞」は、かなりしっかりとした趣味である場合以外は、諸刃の剣であるということ。


⑤ 芸歴

ここは、実際に芸能の仕事をしている人は、きちんと書くように。但し、エキストラは芸歴に入らない。でも、最近はエキストラなのに書いて出してくる事務所もある・・・
ちゃんと映画やドラマのタイトルと役名を書くように。舞台の場合は、●●主催「演目」△△役という感じ。
CMやモデル経験も書く。

未経験の方々に関しては、学生の時に演劇部に居たとか歌や芝居やダンスのレッスン歴を書いておくと良いかと思う。何もないよりはこれまでやってきたことを書く方が目には止まる。但し、嘘は厳禁。

事務所のオーディションは別として、芸歴が真っ白だと、一次審査で落とされることもある。だから、役者志望の場合、芸歴を作る為に小劇場の客演で役名ある役もらって出演する人もいる。なぜ、芸歴が真っ白だと落とされるかというと、やはり素人と一緒に仕事をしたいと思わないというところだ。


⑥ 自己PR

自己PRは本人的には大事なところだろう。ここは等身大の自分をきちんと書くことが大切だ。夢や理想を書くのも悪くはないのだが、そればっかりだとね。というか、夢や理想ばかりの人が結構多い。
「歌が好き」「芝居が好き」とか当たり前のことばかりだったり。あと、「頑張ります。」って当たり前だし。

まあ、「歌が好き」とかは根本だし、どうなりたいというビジョンは書いて構わないが、夢や理想だけじゃなくて、自分がこれまでやってきたこと、今やっている(努力している)ことが一番の強みなんだから、そこを書かなきゃ意味がない。

思っていることじゃなくて、実際にやってきたこと、やっていることというのが大事です。

思うだけは簡単で誰でも出来る。実際に誰に言われなくてもやっているかどうか。だってやりたいからオーディション受けるんだろうし。

どんな努力をしているのか。あとは自分の性格(長所)について書いたり、長く続けているものがあれば芸能に関係なくてもそれをやってきて培ってきたものや精神とかを書くのもあり。


という感じで、今回はプロフィールの書き方についてお伝えしました。少しでもお役に立てたなら嬉しいです。

ちなみに、形式は自筆でもパソコンでもどちらでも問題ない。ただし、自筆の場合は綺麗な字じゃなくても、丁寧に書くことが大切です。


次回は、書類審査を通過した後にある、面接や実技審査等について書きたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

サポートいただけたら嬉しいです。