ずっと、書きつづけてきました
小学生のころの夢は、漫画家でした。
自由帳のまっ白いページに、鉛筆の殴り書きでコマ割りをかいて、遠近感という概念なんて存在しない世界を繰りひろげていた。
そして、昼休みになると同時に、クラスメイトを集めてじぶんの描いた漫画の朗読会を得意気におこなっていた私。
結果、クラスのガキ大将から「くっそつまんねーもうやめろ!」と喚き散らされて、生徒30名の前でシンプルに号泣し、漫画家はあきらめました。
中学生のころの夢は、作家でした。
「キノの旅」「クビキリサイクル」などのライトノベルにどっぷりと嵌まりこんで、朝昼夜と問わず活字を追いつづける毎日だった。
こんな登場人物を生みだしてみたい。
こんな世界観を構築して人をアッと言わせてみたい。
そんな欲が、心のふかい部分からジェットバスのように、ぽこぽこぽこぽこ、音をたてて湧きあがってくる。
読むのと同時に書きつづけていました。
当時の私は、時雨沢恵一と西尾維新を体内に取りこもうと血眼になっていたんですよね。
ただ、いくら書いても物語のおわりが、「そのとき勇者が見たものとは!? 先生の次回作にご期待ください!」という連載打ち切り状態になってしまう……。
結果、ストーリー構成の才能がないのだと絶望するしかなく、作家はあきらめました。
高校生のころの夢は、詩人でした。
専用のパソコンを買いあたえてもらった私は、もはや敵なし状態!
食うものも着るものも分からぬ状態でひたすらに書き続けました。
なにを書いたのか? 詩ですよ。ポエムです。
漫画家の道も作家の道も閉ざされた私に残されていた、書くことで生計を立てられそうな職業なんてもう、詩人くらいしか思い浮かばなかったんです。
これぞというポエムの数々を、自作のサイトに載せて心中ドヤ顔。
10年以上が経ったいまでも当時のサイト名をおぼえている。
『貴方の涙で、乾く涙がある』
これですよ。
いくら情報のるつぼであるインターネットの波であっても、これを得意満面に投下できる自信はいまの私にはないですよ。
当時の私は受験勉強よりもポエムすることに時間と命をささげていました。
結果、反応がなさすぎて心が折れ、詩人はあきらめました。
大学を卒業し、社会人となったいまの夢は、書くことで生計を立てることです。
エッセイやコラム、インタビュー記事をかきながら、フリーでふらふらしながら好きに生きていきたい……。本も出せたらなお良し。
夢と理想は積極的に語っていきます!
こうして振りかえってみると、ずっと書きつづけてきた人生でした。
まだまだ芽が出ていない私ですが、いつか花ひらけますように。
淡々と「継続」さえしていれば、やりたいことは全部できるようになるよということを、行動で示していきます!
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