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映画は2時間だと物足りない!?

いつからだろうか、映画の時間が短くなったのは・・・
昔はもっと映画の時間が長かった。
でも段々と2時間ものがメインストリームになっていった気がする。


でも、最近は嬉しい。
なぜなら、長い映画が多くなってきたからだ。


不思議なことに、退屈な映画で長いものにであったことがない。
そりゃそうか、監督がこれ以上長くしたらいよいよ反感買うぞって分かるもんね。


長い映画で面白くないと感じたことはものは、本当にない。

多分(笑)


実は、僕的には映画の起源と勝手に思い込んでる『サウンド・オブ・ミュージック』は2時間50分ある。


で、最近の僕のお気に入りである『DUNE 砂の惑星』は2時間45分ある。



あ、あともう一つ最近のオススメ、
『007 NO TIME TO DIE』も2時間43分ある。

うわっ!
これ面白そう!って予感した映画で、
上映時間が長いことを知った時の
僕の喜び、嬉しさは皆さんわかってくれるだろか?(笑)


予算がたくさんあるから、たくさん撮れたのか。

脚本がギュウギュウだから、たくさん撮れたのか。

プロデューサーや監督の間で、もう2時間30分越えでいいよね?と共通認識があるから、たくさん撮るのか。

本当のところは分からない。

でも1つ僕が思うのは、
実はスクリーンを1日フルで回すと6回転できるんだ。例えば、朝9:00からの上映だと、1本目は11:00に終わる。お掃除とフィルム整理は最低20〜30分ぐらい必要だから2本目は11:30開始になるんだ。その調子で最終の6本目は21:00〜23:00ぐらいになる。


でも、これが2時間45分の作品だとどうだろうか。

9:00〜11:45
12:15〜14:45
15:15〜17:45
18:15〜20:45
21:15〜23:45

の通り、回せたとして5回転だ。

上映してまだ時間が経過してないヒット作を土曜日回した時、例えば250名の座席数だとすると、1500円×250名=37万5,000円の差が出てしまう。

実は結構、制作側が持ってくる映画が、
そんなこんなで長すぎると、
配給側(映画館に交渉する会社)や
興行側(映画館)に嫌がられることがあるらしい。



でも、近年配信ストリーミングがメインストームになったり、シネマコンプレックスしか生き残らなくなり、(地方の小規模映画館は廃業に追い込まれた)、長いものを流せるようになった要因も考えられる。


しかし、僕は最近の映画が長いことの真因はそれらではないと思っている。
(今までの説明なんやったねん笑)


実は、監督やプロデューサーのこだわりや、芸術性が高まっているからだと思っている。


トークやメイキングオフを観ていてもその手の発言をしている監督が多い。


1990年代、2000年代はアクション映画やラブコメが大量生産され、アイディアや名作が出切った。

今、映画に問われているのは、
・新しい芸術性(=世界観)への挑戦
・新しい撮影努力(ワンカットなど)
・現代社会が抱える課題への回答
・時空など4次元テーマの取り組み
などである。


単純に起承転結や感情曲線や伏線回収などに加え、挑戦せざるを得ない領域が増えてきており、どうしても長くなってしまうのだ。


一言で言い表せれば、
スケールがでかくなってる
ということだ。



次回は、昔の長い映画でオススメのポストマンでも紹介しようかな。

これも、監督のケヴィン・コスナーのこだわりが強くて2時間57分になった作品だ。

でも、長い映画のほうが
映画!って感じするでしょ?

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