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YOASOBIと楽曲(13) 大正浪漫編

YOASOBIと楽曲について語る第13弾。今回は「大正浪漫」。

話題は新曲「ミスター」だが、順番に語っていくということを、初めて書くときに決めたので、それは貫きたいと考えている。

では、さっそく語っていこう。

原案初公開は「THE BOOK」

この曲の原作は「大正ロマン」という小説であるが、これはYOASOBI1stEP「THE BOOK」に掲載された「大正ロマンス」を大幅に加筆修正したものとなっている。

つまり、1月に存在があきらかになってからリリースまで約9ヶ月間、焦らされていたことになるようだ。1stEPで見た時点で何かあるとは思っていたが、かなり壮大な伏線回収となった(笑)。

YOASOBIの原点回帰となった曲

まずYOASOBIとは小説を音楽にするユニット。確かに楽曲に原作があることに変わりはないが、その形態は漫画だったり、手紙だったり様々なものとなっていた。

そんななか、小説という原点に帰ってきたYOASOBI。

また、どこかからのタイアップとかで作られたわけでもない曲は、「アンコール」以来と考えられる。

つまり、この曲には元々あったYOASOBIの良さをひたすら詰め込んだ、最高に遊んでいる曲だろう。

原作小説

最初に原案について触れたが、ここでは原作小説の中身に少し触れる。

この小説は、現代を生きる時翔が大正時代を生きる千代子の手紙を受け取り、ここから起きた時を超える手紙のやり取りを通じて、互いに惹かれあっていく純粋なラブロマンスである。

あまり言うとネタバレになるので、原作小説を読みたい方はこちらからどうぞ。

個人的には、2人の恋の行方や、震災を通じてどうなったかなど、物語にとても惹かれるものを感じ、夢中になって最後まで読んだ記憶がある。

MV

この曲はなんと言ってもMVが不思議だ。

まず、片目だけで見ると、3Dに見えるという噂がある。真相は未だわかっていないが、やってみれば確かにそんな気もする。

次に、VRバージョンがある。スマホもまわすと後ろも見えるという不思議な仕様で、言葉では説明しにくい。もし気になった方は、見てもらえたらと思う。

さらに、今までにリリースした曲名がどこかに隠れているらしい。私は全く見つけられていないが…

このように不思議な仕掛けがなされた面白いMVとなっているので、ぜひ見て欲しいと思う。

コラボ企画

この曲は作られるまでは、タイアップ等がなかったと考えられるが、リリース前後で様々なコラボが成立している。

まずは、ストリートピアノでおなじみのYouTuber「ハラミちゃん」とのコラボ。

めざましテレビ全面協力のもと、ハラミちゃんとikuraちゃんが初対面を果たした。この時2人は大正風の服装で当時の新曲であった「大正浪漫」を披露している。

次に紹介するのは銀座Sony Parkでのイベント。「大正浪漫」の体験イベントが実施された。大正というレトロと近未来の技術を組み合わせた不思議なイベント。リリース前のこの曲が聞けたようで。

関西に住む筆者は行けずじまい…

最後に紹介するのはYOASOBI SOUND WALK。

ソニーが展開するサービスを使い、街を歩きながら「大正浪漫」の世界を楽しめるというもの。そして最後まで歩いた人にはオリジナルノベルティが!

しかも今回は東京だけでなく、福岡、大阪、名古屋、札幌でもできるという関東民以外にも優しい仕様。しかもタダ!

所要時間は1時間程度ということで私も最後まで歩いてみた。(東京でですが笑)

なお、SOUND WALKは3/31までやっているので、皆様もぜひ!

このように、不思議な世界観の曲であることから様々なイベントで魅力を引き出せた曲であった。

ライブパフォーマンス

最後にライブパフォーマンスに触れておく。この曲のライブ初披露はもちろん武道館。

今までのライブで「ハルジオン」が務めてきた2曲目に入った。

感想としてはただただかっこいいである。特に私が惹かれたのはサビに入る前の「知らないまま」のところ。特に配信で見た一日目は一気に心に刺さった感覚であった。

ちなみに現地参戦の2日目は、流れた瞬間から鳥肌がたったのを今でも鮮明に覚えている。

最後に

ここまで「大正浪漫」を語ってきた。この曲は大正と近未来を掛け合わせた不思議な曲という印象がある。まあそもそも時を超えるという概念があまり身近なことではないのでそう感じるのかもしれない。

この不思議さが楽曲最大の特徴であり、惹かれるポイントだろうと私は思う。

少し長くなったが今回はここまで。ではまた。

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