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YOASOBIと楽曲(7) アンコール編

YOASOBIと楽曲について語る第7弾。2022年最初のこのシリーズ。テーマにする楽曲は「アンコール」。2021年最初の新曲であり、1stEP「THE BOOK」と同時解禁された楽曲である。なお、同日に「怪物」も配信リリースされているが、こちらは「THE BOOK」には収録されていない。

そんな「アンコール」について今回は語っていこうと思う。

2021年最初の新曲

2021/1/6、「THE BOOK」リリースと同時に発表され、YOASOBIの幕開けを知らせた楽曲。ちょうど、この記事が公開される前日に1周年を迎えた。なお、前曲「ハルカ」のリリースからはわずか3週間ほどしかたっておらず、かなり短い間隔での新曲リリースとなった。


原作小説

原作は「世界の終わりと、さよならのうた」。この小説は9/20発売のYOASOBI小説集で存在が明らかになっている。ただし、当時は「未発表曲」として掲載された。

ここから少しネタバレになる。

物語の内容としては、明日地球が終わるという世界線で出会った男女が、音楽を通して仲良くなっていくという物語である。小説の全容についてはこちらからぜひ。

私はこの小説から、YOASOBIが音楽に対する愛を持っていると感じた。のちに発表される「ラブレター」などでそれは確信に変わるのだが、それはまた別の機会に。ただ、ここで感じたのはこのYOASOBIというユニットは音楽が本当に好きなんだろうと感じた。

CM起用と電話での解禁

「アンコール」発表は2021/1/6だが、Google PixelのCMに起用され、一部分は2020年10月から聞くことができている。また、リリース開始前々日となる1/4にYOASOBI電話企画にて、一足先に一部分が聞ける大サービスを実施。

当時、電話企画はYOASOBI史上初めての試みであったため、どのようなことがおきるのかわからない中で電話をかけたが、これを聞けて幸福感に包まれたのを覚えている。

CDTVでのパフォーマンス

当時、紅白でテレビ初歌唱をしたYOASOBI。2021年初テレビ歌唱で「夜に駆ける」とともに歌われたのがこの曲である。ここでは、ikuraちゃんの息継ぎの兼ね合いがあったのか、「終わりが来ることを、待つ世界で」のところがアレンジされており、ここが音源と曲の印象が少し変わったため、新たなバリエーションができて良かったと感じている。

この楽曲について思うところ

私がこの楽曲について思うところは2つ。まずはしっとりめの曲調ながら、そこに力強さを感じるところ。明日世界が終わるかもしれない。その中で音楽を奏でる二人。その音楽は楽しさと力強さがあったのではないだろうか。その世界観をこの曲に乗せている印象があり、物語の世界観をうまく出した楽曲であると感じている。

次に思うところは、意外とライブに合っているという点。ライブというと少し激しめの曲や、盛り上がる曲が似合うイメージがあるが、この曲にそのイメージはない。それにもかかわらず、ロッキン含めすべてのセトリにこの曲は組み込まれている。

なぜかと考えて私が出した結論は、ライブで盛り上がった会場の雰囲気を少し落ち着ける役割があると考えた。ずっと激しいままだと、YOASOBIも観客も疲れてしまう。そんななか、少し心を落ち着けることで、ライブに抑揚をつけ、ライブ会場に平穏をもたらしていると感じた。

実際、「アンコール」は盛り上がる曲の代表格である「怪物」の前後に歌われていることが多い。そして、このギャップがまた好相性なのだ。この2つの楽曲が同日配信リリースであったことも考えると、これらは何か縁があるのかもしれない。

最後に

ここまで、「アンコール」について語ってきた。今回から、このシリーズにも小タイトルをつけてみたが、少しわかりにくいところもあったかもしれない。

もし、前の方が良い、今のほうが良いという意見があったら教えてもらえたらと思う。

基本的にはこんな感じで今年も更新していく予定だ。ぜひ読んでいただけたらと思う。

ではまた。

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