レース備忘 2024 8.31/9.1(札幌2歳S、小倉2歳S、新潟記念)【教育系競馬予想】
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札幌
土曜日は重だったが、極端に時計がかかるというほどではなかった。外有利は確かだが、内に進路を取った馬でも好走したように、絶対的なバイアスではなかったかもしれない。
札幌2歳S
前半が後半に比べてやや速い前傾ラップ。馬場もよくない中でこのペースだと逃げ・先行の馬は厳しいレース展開だった。
1着マジックサンズ。今年になってから大分久しぶりに中央競馬のレースをこまめに見るようになって、この夏もOP~重賞レベルの競走は比較的よく見て、佐々木騎手が若手の中での期待株と言われていることがよく感じられるレースだった。スタートしてからすぐ外に出して差しきるイメージを持って進路取りをしていたし、馬もそれに応えてよく走ったと思う。(日曜日のタイランドカップのショウナンバシットの4角での進路取りなんかも上手かった)
馬自身は洋芝1800道悪という似たタイプのレースでの連勝だからまだまだ未知の部分は多いというものの、先々を楽しみにしていけるのではないか。
2着アルマヴェローチェ。今回のレースで一番感心した馬です。1着馬と同じくやはり条件は似ていたというものの、逃げた新馬戦とは違って控える競馬、しかも(これは鞍上も上手かったが)最終コーナーでの進路取りでポッカリ空いた内が選択されるとそれにしっかりと対応する器用さを見せ、馬場がよくないと思われる最内で頑張ってあわやの場面まで作った。父ハービンジャーで母の父ダイワメジャーという血統。今後も期待感がある。
3着ファイアンクランツ。予想ページにも書いた懸念があったが、今回はいいスタートではなかったのが奏功した。外を回しすぎたのが結果的には前との差につながったが、これも悲観する内容ではない。
4着モンドデラモーレ。先行馬の中で一番頑張った。内枠・位置取り・ペースと新馬戦は全てに恵まれていたから、距離は同じと言えど回り・馬場・ペースが劇的に変化した今回そこそこの内容を見せられたのは収穫である。次のレースが条件戦や手薄なOP特別くらいならすぐ勝ち上がれるかどうか、が重要になりそう。
6着マテンロウサン・7着アスクシュタインはペースと展開に恵まれなかったが、後退も早かったので、やや物足りなかった。アスクシュタインは現状では好走と大敗の落差が激しそうなイメージの逃げ馬。
中京
3場で、雨による馬場悪化の影響を最も受けたのはここ。不良で行われた土曜日はかなり時計がかかっていた(1200で2秒以上は)。日曜日は降水も少なく重に回復し、時計は改善。ただ内3頭~5頭くらいは馬場がよくなく、特に直線で真ん中を通れたかどうかがカギになった。
小倉2歳S(中京開催)
レースのペースが34.5-34.5だから馬場と結果のタイムを考慮すればややスローに流れたと言えるだろう。後ろから馬場の外を回さなければならない馬には厳しい展開だった。
1着エイシンワンドは新馬とは馬場が全然違う中で勝てたのが力の証明。先行競馬をする馬だが一本調子な走りではないからマイルくらいまではなんとかしそう。左回り1400とかが一番向いていそうではある。
2着クラスペディアは未勝利の身での好走が珍しい。現状はまだあまり何とも言いにくい。
3着アーリントンロウは新潟での1400のレコード勝ちからの参戦だった。これも条件の違うレースで好走できたのは収穫。
4着レイピアはスピード能力を見せた。ここまでの4頭の中ではこの馬が一番1200に向いていそう。悪い内を終始走らされたことを考えると、次走での変身は十分に期待できる。
新潟
土曜日は雨の影響で時計が遅くなっていたが、日曜日は乾いて良馬場。内は避けられ、馬場の3分どころから外を通す馬が多くなっていた。
新潟記念
ライトバックが放馬の影響で競争除外に。
本命はアリスヴェリテだった。望んでいたのは他馬を10馬身~離して逃げるハイペース・大逃げの展開だっただけに、58.9-59.1のイーブンペースになってしまった時点でノーチャンスである。1分58秒0の勝ち時計を出すなら57.5-60.5くらいのラップを刻まないと難しかった。速い上がりを出せるタイプの馬ではないのだから、上がり3Fが36秒以上でも勝てる展開にするには前5Fを何秒で走っておかなければならないか、ということである。
柴田裕騎手もある程度飛ばす展開を想定していたと見られ、「いつもの行きっぷりではなかった」「結果的には太かったかもしれません」のコメントからは思っていた競馬が出来なかった無念さも垣間見られる。まあ仕方がないだろう。
1着シンリョクカの単勝を買えなかったのを後悔すべきかどうか、という問題がある。ライトバックの取り消しによって大幅にオッズが下がったとは言えそれでも26倍という高配当である。元々は阪神JFで2戦目で時計を3秒詰めての好走、続けて桜花賞・オークスでの頑張り、力があることはクラシックで見せていた。府中牝馬S・エリザベス女王杯での凡走がよくわからなかったのだが、今年になって中山牝馬Sでの頑張りで決して終わった馬ではないことを感じさせていた。福島牝馬Sでは残念な競走中止だったが、今回は人気の盲点になっていて、新潟が意外に中山との関連性が高いコースであることや展開的にスローを先行できる可能性が高いことから、「本命」も考えないではない馬だった。
ただなあ…鞍上の木幡初騎手の今年度成績を改めて調べるとわずか2勝で通算でも重賞未勝利。これでやめてしまった。基本的には重賞未勝利の騎手の単勝を重賞で買う、というのは私はやってない。しかも今年2勝…仕方がない。目の付け所が悪くなかったということで自分を慰めて、特に後悔・反省はなし、というのが結論である。同じシチュエーションで100回レース予想したとしても恐らく単勝は100回見送る。ヒモが限界だった。体調がよいアリスヴェリテが速いペースで大逃げしていた時の勝率の方が高かったはず(と思っておくことにする)。今回は最大限恵まれていたので、G1で足りるかと言うと微妙な気がします。距離も2000がギリギリなのではないか。1800の馬という感じ。
2着セレシオン。やはり新潟は走る。でも新潟以外でも走るはず。新潟専用機的に思われるのだったら他場で侮られた時が今後の買い時ではないか。問題はそれよりもスタートがよくないことである。こんなスタートが続くようだと、他場なら相当の外有利とか差し有利のバイアスがないと届かない。
3着キングズパレス。後方からこの馬もよく追い込んできている。2着の多い馬で、これも毎回一生懸命走っていることが想像される。しかし競り合いに強いわけではない。
4着ゴールドプリンセス。長距離志向の馬が新潟2000で好走する。2番手以降がスローペースで展開が向いたとは言え。このあたりに私がいまいちよく掴み切れていない新潟適性の秘密がありそう。天皇賞春でもブローザホーンから1秒は離されていない。今回は斤量に助けられた面が大きそうだが、また注目しておくべきかも。
5着レッドラディエンス。58.5キロの斤量が響いただろう。大外を回しすぎたのもまずかった。現状はG2に手が届くか届かないか、というレベル。適距離も読みにくいが、2走前を見ると2400は少し長いのかもしれない。ということは2000の馬か。得意距離でこの内容だと底はある程度見えたか。
9着ジューンアヲニヨシ。左回りは合わない的なコメントが池添騎手から出ている。戦績からの印象そのままのコメントである。しかも全4勝が京都。こういう馬は京都で平気で激変する。まあハンデ戦の3勝クラスを56キロで勝ち上がった馬だからいきなり京都大賞典で、は難しいかもしれないが、それに近いシーンを思い描いておきたい。
予想結果まとめ(2024.8.26~)
区分A 0戦0勝 的中率.000 回収率.000
区分B 2戦0勝 的中率.000 回収率.000
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