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【デッキ構築】グレシャワーデッキ【新弾対応】


要旨

よく知られているデッキタイプであるグレイシアGX×シャワーズGXについて、今回、新弾「ダブルブレイズ」収載のムウマ、ムウマージを採用したタイプを制作したため、その採用理由や立ち回りについて記します。
採用によりデッキが序盤に多く回るようになり、展開が改善されたため、報告するものです。

ごあいさつ

こんにちは。はじめまして。
僕はきたにちと申します。
札幌で昨年の9月からポケモンカードを始めた大学生です。
様々なデッキでジムバトルに挑戦しましたが、今回、グレイシア×シャワーズのデッキについて、思うところや備忘録を書かせていただきます。
よろしくお願いいたします。
なお、至らない点などが多くあるかと思いますがご了承くださいませ。

はじめに

僕はポケカを始めてから9割方水タイプでデッキを組んできました。
決して強いわけではないのですが・・・。
その中で、ブイズの中でグレイシアとシャワーズが好きになったこともあり、この子らを入れたデッキを組んでみようと思い立ちました。
ただ、この組み合わせは俗に言う「グレシャワ」であり、先駆者がおりました。
そこで、新弾「ダブルブレイズ」の新弾バトルに参加するに当たり、ムウマとムウマージを加えたデッキとし、アメニティードリーム札幌店のジムバトルに参加しました。
まだまだ試行回数が少なく、構築について改良すべき点もあるかと思いますが、本デッキの立ち回りについて記してみましたので、よろしくお願いします。

グレシャワデッキの基本的な立ち回り

僕が考えている立ち回りとしては、まずイーブイをバトル場に立て、特性「エナジーしんか」で速やかにグレイシアGXをバトル場に出します。
それにより序盤からグレイシアGXの特性「いてつくひとみ」で相手のGXポケモンの特性を封じ、相手の事故を誘います。
具体的にはカプ・テテフGXの「ワンダータッチ」、デデンネGXの「デデチェンジ」、ゾロアークGXの「とりひき」などです。
そして、封じている間に技「フロストバレット」で中打点を複数回相手に与えて倒すか、ベンチへ30ダメージを与えてサポートポケモンを倒します。
中盤以降はシャワーズGXをバトル場に出し、グズマを用いて被ダメしていないベンチのGXポケモンを一発で倒し、相手の調子を崩します。
フィニッシャーは誰でもなりえますが、後半で再び立てたグレイシアGXやヌオーなどが多いです。

グレシャワデッキの派生

本デッキを構築するに当たり、いわゆる「グレシャワ」デッキの具体例を調べました。
そこで、以下のような特徴が見受けられました。
・エネルギー回収、加速は「アクアパッチ」か「ヌオー×アーゴヨン(以下「ヌオアゴ」)」か
・ダブル無色エネルギーを入れるか入れないか
・グレイシアGXを1枚入れるか2枚入れるか

本デッキにおける結論

まずひとつ目のエネルギー加速手段については、本デッキでは「ヌオアゴ」を採用しました。
理由としては、グレイシアGXが気絶した際には3枚の水エネルギーがトラッシュに行ってしまいますが、アクアパッチでは最大で4枚までしか場に戻すことができず、持久戦となった場合に場のエネルギーが不足する可能性を考えました。
また、昨今のデッキに採用されているプリズムスターのスタジアムには「ヒートファクトリー」「サンダーマウンテン」などがありますが、いずれも相対的にこちらが不利になるカードですので、スタジアムをトラッシュさせる手段が必要です。
スタジアムについての考察は後述しますが、トキワの森と合わせることで持続的に、かつ序盤からアーゴヨンの特性「チャージアップ」によるエネルギー加速が可能です。
次に、本デッキではダブル無色エネルギーを不採用としました。
理由としては、ヌオーの特性「おしながす」の対象にならないことが挙げられます。
基本的に本デッキでは序盤にバトル場にグレイシアGXを立て、中盤以降にシャワーズGXの高火力で攻撃する戦法を取ります。
その際、ダブル無色エネルギーぶんのエネルギーはシャワーズGXの技「ハイドロポンプ」の火力増強に寄与しないため、後半でシャワーズGXが思うように火力を出せなくなる可能性を考えました。
最後に、本デッキではグレイシアGXを2枚採用しました。
理由として、グレイシアGXを複数立てることで「あなぬけのヒモ」によりグレイシアの特性「いてつくひとみ」を解除されずに済むことが挙げられます。
また、サイド落ちをした場合でも確実にグレイシアGXを立てることができる可能性が高くなります。
次からは各カードの採用理由を説明します。

カプ・テテフGXの採用理由

特性「ワンダータッチ」による手札事故の回避が主ですが、他にも役割があります。
後半になり、相手のバトルポケモンにエネルギーが多く貼られている時、こちらがバトル場に2エネしか貼っていなくとも中打点程度のダメージを与えられます。
これにより返しのターンで倒されても場からエネルギーが著しく減るという事態を回避できます。

ムウマ、ムウマージの採用理由

当初の理由としては、正直言って新弾バトルのレギュレーションに合わせるためでした。
しかし、入れてみたところかなりデッキがよく回るようになりました。
というのも、このカードが出るまでは「ヌオアゴ」のどちらかが序盤に立たずに火力を出せないという事態を多く経験したのですが、採用してからは安定して両方が立つようになり、時には2ターン目で完成するようにもなりました。
また、回れば2ターン目で特性「ふしぎなことづけ」で気絶させることになるため、イーブイが初手で来なかった場合でもムウマをバトル場に置いておき、2ターン目でグレイシアGXをバトル場に立てることも出来ます。
使い勝手は異なりますが、「カプ・コケコは逃げエネが0だからとりあえずバトル場に出そう」というのと似ているのかもしれません。

フロストロトムの採用理由

フロストロトムの与ダメ計算は変わっており、相手の場にあるエネルギーの数ぶん追加されます。
非GXデッキとの対戦ではサイドレースで不利になってしまいがちですが、この子をアタッカーにすることで不利を緩和することができます。
特に現環境の「ズガドーンデッキ」においては、非GXのズガドーンには相手の場に3枚、GXのズガドーンには相手の場に4枚エネルギーがあればワンパンできますので、優秀です。
2エネで撃てることから、返しのターンで倒された場合に場のエネルギーをあまり減らさずに済む点もメリットです。
必要に応じてレスキュータンカで再び呼んで使います。
ただし、本デッキはベンチの枠がギリギリなため、使う予定もないのにむやみにベンチに立てるべきではありません。
具体的には、バトル場にグレイシアGX、ベンチにヌオー、アーゴヨン、シャワーズまでは確定で、エネの消費が激しければ更にアーゴヨン、場合によりカプ・テテフGXがいます。
この子をむやみに立てると手札事故の際にワンダータッチが枠がなくできなくなったりするため、考えて出します。
手札を減らすために出す、ということはしてはなりません。

カウンターキャッチャーの採用理由

時折、相手のほうが展開スピードが早く、サイドレースに負けることがあります。
その際に切り札として使用します。
また、「フリーザー×ヌオー」をたまに見かけますが、そのデッキに対しても有効です。
というのも、そのデッキはフリーザーの特性「ブリザードヴェール」によりグズマの効果を受けないことが強みなのですが、カウンターキャッチャーは通るのです。
フリーザー、ヌオーのHPはともに120ですが、まずグレイシアの技「フロストバレット」で90ダメージ、ベンチのヌオーに30ダメージを与えます。
ムウマージの特性「ふしぎなことづけ」で相手にサイドを取らせてカウンターキャッチャーを使える状況にし、使って被ダメしたヌオーを前に出し、再びフロストバレットを撃ちます。
すると同時にヌオーとフリーザーが倒れ、相手の調子を大きく崩すことができます。

モノマネむすめの採用理由

これを今入れている方は少ないと思うのですが、個人的に好きで使っています。
正直シロナが8枚くらい入れられれば良いのですが、そうもいかないので入れていました。
しかし、ズガドーンが流行ると思わぬメリットがもたらされました。
そのデッキでは多く手札を抱えていることをよく見かけるのですが、そこでモノマネむすめを使うと10枚ドロー程度でき、強いドロサポに化けるのです。
また楽しい点として、このカードを使うためには相手に手札の枚数を尋ねなければなりませんが、「ジャッジマンかぁ・・・」という顔をされることが挙げられます。
出して「そっちかい!」と突っ込まれるところまでがワンセットです。

トキワの森の採用理由

まず、以前のグレシャワにはスタジアムが採用されていないものも散見されました。
しかし昨今は「ヒートファクトリー」など、放置すると相手が一方的に有利になっていくスタジアムが多いため、スタジアムをトラッシュさせる手段を持つことは必須と考えています。
そのうえで、スタジアムを貼り替えるかマーシャドーの特性「リセットホール」を使うかを考えたのですが、結果的に前者を採用しました。
というのも、本デッキはグレシャワの中ではポケモンの数が多い方であり、立てるべきポケモンが手札に来ないという事故を招きやすいデッキです。
にも関わらず更にポケモンを採用することは、事故発生のリスクを考えると適切ではないと考えました。
ところで、採用するスタジアムについては、トキワの森としました。
他には「ウルトラスペース」「せせらぎの丘」を採用しているデッキタイプがありますが、まず、ウルトラスペースはズガドーンなどに利用される可能性があります。
また、せせらぎの丘は本デッキで対象となるポケモンが「ウパー」「フロストロトム」のみであるため、採用するメリットが薄いと考えました。
そして、トキワの森は利用されにくいことも挙げられます。
以前はそうではありませんでしたが、現在は「ルガゾロ」は特殊エネルギーを採用されていることが多く、「炎デッキ」は溶接工などでのエネ加速が主流であるため利用されにくいと考えます。

本デッキの立ち回り〜概略〜

まず、1ターン目でイーブイを出し、特性「エナジーしんか」でグレイシアGXを出し、相手のGXポケモンの特性をロックします。
1ターン目でウパー、ムウマ、ベベノムが立っていると完璧ですが、それが叶わない時はムウマ、ベベノム、ウパーの優先度で立てましょう。
前にグレイシアGXが立っていれば、3ターン程度はヌオーが立たなくとも支障ありません。
できるだけ早くアーゴヨンを立てて特性「チャージアップ」を使い、ヌオーが立ったときに一気におしながせるようにするため、べべノムをウパーよりも優先します。
2ターン目では、使える場合はムウマージを立て、特性「ふしぎなことづけ」で気絶させ、7枚になるようにドローします。
大体この中にドロソが入っていますので、ボールなどを使って手札を減らしてからドロソを使い、更に引きます。
本デッキはたねポケモンが多いため、序盤は場に出せば手札が減りやすいことも特徴です。
ここらへんまででトキワの森を貼れれば良いです。
ボールでトラッシュするなどして、積極的に水エネルギーをトラッシュに送りましょう(5枚程度)。
3ターン目以降では、相手のデッキタイプに応じてグレイシアGXで戦い続けるかバトンタッチするかを考えます。
これについては後述します。
ここまででヌオアゴが完成しているべきです。
そうでないとシャワーズGXにバトンタッチした際などにエネルギーを供給できません。

本デッキの立ち回り〜デッキタイプごとに〜

エアプが含まれます。
僕の試行回数の少なさ故ですので、ご容赦いただければと思います。
まず、新弾の環境で見かけるゾロアークGXを使ったデッキに対してです。
このデッキに対しては、ひたすらバトル場にグレイシアGXを立て続け、相手の「とりひき」「ブラッディアイ」を封じます。
これをすると、そもそも場にポケモンが思うように並ばないようです。
したがってゾロアークGXの「ライオットビート」も120ダメージ出ない場合が見受けられます。
ここで、ベンチにはシャワーズGXを2体とも立てます。
そして、シャワーズGXの特性「うるおいのしずく」を使ってバトル場のグレイシアGXを回復させます。
シャワーズGX1体に付き毎ターン30ダメージ回復します。
グレイシアGXのHPは200なのですが、例えば2ターン目にゾロアークGXの「ライオットビート」で100ダメージを食らった場合、うるおいのしずくを1回使えば70ダメージにまで回復でき、次のターンに120ダメージを食らっても耐えることができます。
2回ゾロアークGXにフロストバレットを撃った時点で、ゾロアークGXの残りHPは30です。
ここで敢えてグズマを打ち、別のポケモンに90ダメージを与えた上でゾロアークGXも倒してしまうのも一案です。
そして、「フロストバレット」のベンチへの30ダメージを誰に乗せるかの話です。
ルガゾロでは、積極的にイワンコに乗せます。
思うに、イワンコをルガルガンに進化させずに、グレイシアGXがいなくなった時点で「ブラッディアイ」を発動させようとするプレイングを感じます。
与ダメにより、相手は気絶させるか特性を発動せずにルガルガンに進化させるかの2択を迫られます。

次に、ウルトラネクロズマGXデッキに対してです。
このデッキへの戦法としてはひたすらカラマネロを狩るといった方法も言われていますが、僕はウルネクがいるとどうしても不安なため、ウルネクを狩りに行きます。
まず、フロストバレットでベンチのウルネクにダメージを入れていきます。
ウルネクのHPは190ですが、シャワーズGXの技「ハイドロポンプ」は、基礎ダメージが60で、水エネルギー1枚追加ごとに30ダメージ追加します。
4枚で160ダメージ、3枚で130ダメージが出るので、フロストバレットでダメージを入れておくと後々少ないエネ数でシャワーズGXが働けるようになります。
手札にグズマがやってきたら、カラマネロを狩り、やっぱりウルネクにフロストバレットのベンチの打点を入れます。

そして、ズガドーンデッキに対してです。
相手は非GX主体なため、GXポケモンで倒そうとしてしまうとサイドレースで不利となります。
したがって、ヌオー及びフロストロトムで戦います。
弱点を突ける関係で、中打点程度のポケモンで倒すことができるため、あまりエネを多く消費せずに済みます。
また、モノマネむすめを使うことで多くドローできるため、ワンダータッチを使ってでも持ってきても良いかもしれません。
レスキュータンカでヌオーやフロストロトムを戻したい関係上、山札に戻す方を選択する必要があります。
その際にすぐ場に持ってこれるよう、序盤に過剰にボールを使うようなことは避け、少し温存しておくべきです。

最後に、高耐久のGXポケモン、具体的には2進化GXやタッグチームGXに対してです。
立てる順番はゾロアークGX向けと変わりませんが、フロストバレットのベンチへの30ダメージを高耐久ポケモンへ2回乗せます。
あとは好きに乗せましょう。
そしてグズマで呼び出し、グレイシアGXのGX技「ポーラースピアGX」を撃って倒します。
この技は「相手のバトルポケモンに乗っているダメカンの数×50ダメージ」のため、50ダメージ以上乗っていれば倒すことが出来ます。
そしてグレシャワはtier1ではないため、具体的なカードのテキストを相手が知らず、確認されることが度々あります。
その際にGX技まで読み、こちらがポーラースピアGXを撃ってくることまで想定する方はあまり見受けられません。
ただ、このように書いてしまうと対策されてしまうのかもしれませんが。

おわりに

初めてのnoteの記事です。
長文に付き合ってくださりありがとうございました。
ポケモンカードへの接し方は人それぞれですが、僕はいわゆるファンデッキを作ることが多く、好きになったポケモンが活躍できるデッキを作りたいと思う方です。
はじめに触れたとおり、僕は水タイプのデッキを多く組みますが、それは僕の好みである「回復」「超耐久」により耐久戦に持ち込みやすいためです。
また、ヌオーの特性「おしながす」により場のエネルギーを動かすことができるのも魅力です。
よく「あのエネルギーをこっちにつけておけば良かった」という場面があるかと思いますが、そういったプレミをヌオーがケアしてくれます。
ヌオーには足を向けて寝られません。

本日3月29日、来月の新弾「ジージーエンド」のカードが公開されました。
リセットスタンプ、強いですね。
今まではジャッジマンを使うしかなかったですが、自分も事故ってしまう可能性がありました。
それを回避してくれる良いカードだと思います。
特に、対ズガドーンにはモノマネむすめで大量ドローからのリセットスタンプで、相手だけを一方的に不利に追いやるという理不尽なプレイも可能になることでしょう。
序盤に撃っても10枚以上のカードが半分になるのですから、十分な妨害だと思います。
ジャッジマンの代わりに入れるかなぁというところです。
あと、個人的に鳥ポケモンが好きなので、ハトーボーでデッキを作りたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

2019年3月29日
きたにち

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