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これから家が燃える人向けnote~出火編~

生きてる間に家が燃える確率は4.85%(2020年データ)

 このnoteはもらい火事で住んでた部屋が真っ黒けになってしまった筆者が、これから家が燃えるポテンシャルを有しているあなたのために、これやっておけばよかった、これやっててよかった、をお伝えする記事である。
 ちなみに、六面のサイコロ転がしてピンゾロ出る確率は2.78%なので、結構家燃えるね!

とりあえずスペック

 私
30代既婚子持ち、在宅:出社=4:1の仕事
 旦那さん
30代、在宅:出社=3:2の仕事
 お子さん
保育園通い、物覚えがよくて声がデカい
 燃えた部屋
アパート、鉄筋コンクリート

なんで燃えたの?

 隣人の仏壇の火の不始末が出火原因だった。線香に火をつけるためのろうそくを消し忘れただとかなんとか。実は私の実家も隣家の火事でちょこっと燃えたのだが、全く同じ出火原因であった。
 そういうわけで実家に帰省したときに仏壇を確認してろうそくだったら投げ捨ててチャッカマンかなんかに変えてくれ
 
親や親戚が仏壇にチーンしてからろうそく消すルーティーンを忘れるようになっていたらろうそくはやめさせよう。どうしてもろうそくがいいなら電球のやつにしよう。
 私の住んでいたアパートは鉄筋コンクリートだったのだが、火元の家は木造だったためそれはもうよく燃えていた。鉄筋コンクリートの家でも内装は可燃物なのでKONOZAMAである。

ウェルダン

 そういうわけなので仏壇の管理はほんっとうに気をつけよう。
 ちなみに左側の棚っぽいのは冷蔵庫であり、真ん中の黒くてよくわからんもんは食器洗い機であり、流し台の上には戸棚があったが消え去っている。戸棚と食器洗い機は燃えたやつだが冷蔵庫はどちらかというと溶けている。炎の攻撃力は炎そのものもあるが熱もある。

消防士さんが来るまでは現地にいよう

 燃えたらとにかく逃げよう! 消そうなんて思わないことだ、蛮勇は何の役にも立たない。
 逃げてからでもいいので119通報はしよう。アレになってはいけない。

「誰も……消防車を呼んでいないのである!!!」

 Twitterのミームもたまには役に立つ。追い通報も多角的な情報を提供できるから意味があるらしいので、通報はしよう。

旦那さん「廊下めっちゃ煙きてて学校の避難訓練でやったみたいにしゃがんで通った」
私「訓練の成果活かせてよかったじゃん」
旦那さん「どうしよっか、何もやることないよね」
私「ない。ここ煙たいから離れた方がよさそうだよ」
旦那さん「俺今日床屋予約してるから行ってくるよ」
私「男前になっておいで。私アイス食べに行くわ」

 そんな感じで、旦那さんは予約していた床屋へ、私は以下のところへ連絡しつつアイスを食べに行った。

実家→火事になったから急遽泊まりに行くね
職場→火事になったけど私と家族は避難してて無事です
保育園→火事になったけど両親ともに無事です、これから色々やることがある気がするので今日は一番遅い時間まで延長お願いします

 アイスも食べたし小一時間たってるからさすがに火は消えてるだろうなーと現場に戻ると、めっちゃ消防車がいた。火は消えてるけどまだわさわさしてる。声かけよう。

「すみませーん、ここのアパートに住んでる者なんですけど」
「どちらのお部屋の方ですか?」
「この部屋です」
「あっ! いた! いました!!」

 どうやら私は行方不明者だったらしい。ついでにうちのアパートで私の部屋が一番燃えたらしい。そりゃこういう反応にもなる。
 ついでに旦那さんが避難するときに玄関の鍵を閉めたのでドアを斧で破りましたと言われた。マジでかそこ見に行きてえ。

「家族構成は?」
「私と、主人と、あと子供がいます」
「コドモ……」(ザワザワ)
「あ、子供は今保育園行ってるので大丈夫です」
「あぁよかった」

 当然ながら一番燃えた部屋に子供が住んでれば一大事である。まぁ子供が部屋に残ってたらこんな悠長に消防士さんと話してないが……
 そういうわけで、火事に遭ったら消防士さんが到着して情報提供するまではそこにいよう。それが終わったら床屋でもアイスでも好きなことをして火が消えるまで時間をつぶそう。

その後はどうなるの?

 消火済みの部屋には取りこぼした貴重品を取るために部屋に入れるので部屋を漁りに行こう。
 また、対策本部のところへ行けば二週間分の宿泊費は出してもらえるなどの情報が得られるので(宿泊費は自治体ではなく保険屋さんの管轄なので、保険屋さんと不動産屋さんにコンタクトを取ろう。いずれにせよ何らかの身元確認はあるので)とりあえず顔を出そう。「こんちはー、燃えた部屋の人ですー」って感じで。ただし宿泊費とかはオプションであるケースもあるので、「っべーオレんち燃えるかもしんねーわ」って思った人は契約している保険の内容を確認して、心配なら追加しておこう。
 消火されたあとに我々ができるのは以下のことだ。

  • 貴重品サルベージ

  • 住居の確保

  • 罹災証明書の発行

  • 保険の申請

  • 部屋の片づけ

 部屋が燃えるのはマジで一瞬だが、戦後処理と復興は時間がかかるし疲れる。諦めずめげずにがんばろう、そして人を頼ろう。私は家族がいなけりゃ全部投げ捨てて実家に帰るとこだった。でもそうしたって誰にも責められないと思う。なので全部投げ捨ててもいい。
 あ、でも罹災証明書の発行と保険の申請だけはしような!

これから家が燃える人向けnote~戦後処理編~」へ続く

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