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SNS上の否定的な意見表明は、いじめに近い。


昨今のネット上の批判や、否定的な意見表明に関して、思うことを書きます。(表明しがちな方も表明された方も、よかったら最後までご覧ください)
まず、あなたにとってはたった1人の意見だと思っているかもしれませんが、受ける方にとっては100も1000も10000もの毒矢です。
あなたが逆の立場で、無数の毒矢を四方八方から24時間突き立てられるのを想像してください。

私はネット上で相手を批判したり、相手の言動や活動に対して否定的な意見を一方的に行うのは、いじめや虐待に近しいと思います。昔親からの虐待と、小中学校でいじめに遭ってきたので、それらは何十年も引きずると、身をもって知っています。

しかも、やった方はとっくに忘れていますが、やられた方は自己肯定感の低さ「私はダメなやつだ」「どうせ私さえ我慢すればいいのよ」という刷り込みと、「こんな私に誰がした」「私だって人並みに楽しく堂々と生きたい」という葛藤で、がんじがらめになります。

仮にネット上で他者に対して(相手が個人でも団体でも)一方的で独断的な批評家や暴君や殿様のような意見を書いたなら、私は鏡の中の自分を直視できないし、自分を好きにもなれません。

自分で自分を縛った心の縄を少しずつほぐすために、私は自己啓発系の学びに多々取り組みました。

今特に実践しているのは「アサーティブトレーニング」、自分も人も大切にする話し方です。
相手が対面でもズームなどのオンラインでもメールでもLINEでもXやその他のSNSでも、以下を心がけています。
⚫︎大好きな推しや親友に伝えるように伝える(相手が未知の他人でも、推しや親友に言いそうもないことは、言わない、書かない、伝えない。
語尾は丁寧語。「お手数ですが」や「助かります」「恐縮です」などの「クッション言葉」を使う。
SNS上のお付き合いで、会ったことがなくても、普段から「そうですよね」「素晴らしいですね」「尊敬しています」などの相手を肯定して認める言葉を使う、またはそういう想いを込めて書く)

⚫︎意見や提案を伝える場合、I (アイ=私)メッセージで伝える
つまり、「何であんたはこうなの!」とYou(相手)を責めるのではなく、「私はこう感じている。だからこうしていただけると(私が)ありがたいのですが、あなたはどう思いますか?」と主語をI(私)にして、相手に選択の余地を与えます。
そうすれば相手も、「実は」と話しやすくなります。

ただこのIメッセージは、仕事上で使うことが多いです。

(子育てをしている頃は、娘たちにもこれで話していました。頭ごなしにダメ!と否定するのではなく、『◯は今無理だけど、⬜︎ならいいよ。どう❔』と代案を示していました)

私は基本相手から意見やアドバイスを求められない限り、自分から何か改善や提案を伝えることは控えています。(コーチングのセッションでも、相手が詰まっている場合、一つの案として伝えることはありますが、あくまでもそれを受け取るかスルーするかは、相手に委ねると明言します)
Xのエアリプも、しないように心がけています。相手に直接伝えなければ何を言ってもいいというものではないと思うからです。
「情けは人のためならず」という諺があります。人のためを想って何かをすると、回り回って自分にもかえってくるというポジティブな意味ですが、ネガティブな意味でも同じだと思います。世を呪い、人に意地悪な気持ちで接すると、回り回って、それが自分にもかえってくると思うのです。

もう一度言います。
あなたがネット上で相手に伝える
「そんなことはしない方がいい」という否定的な意見は勿論、
「あんなことを言ってる⚪︎さんはクソだ」というような意見さえも、相手を追い詰める可能性があります。

あなたが批判や非難や批評を伝えようとしている相手は、SNS上であっても、そのアカウントを書いたり運用している生身の人間です。
あなたはことによると何十年も抜けない心の毒矢を、生身の人間に放ち続けたいですか?

☆SNS上で攻撃を受けている方へ
もしよかったら以下を試してみてください。(それすらも面倒なら、まずは心ゆくまで布団に潜ってください)
⚪︎信頼できる友に吐き出す
⚪︎サウナやストレッチ、スキーやハイキングなど、心がほぐれる身体の活動をする
⚪︎適度に身体を疲れさせて、眠る
⚪︎SNSに接触する頻度や時間を減らす
⚪︎自然(青い空、白い雲、路傍の花など)に目を向け、その美しさを愛でる
⚪︎自分が好きな分野の本や漫画、映画、ドラマなどの世界に没頭してみる
⚪︎カラオケルームなど周囲に聞こえない場で、思いっきり悪態をつき叫び泣き喚く
⚪️↑最後のこれは効果的です。私は過去のトラウマの場面をロールプレイで再現する手法も取り入れていたコーチングの流派で学んだため、私自身クライアント役の意地悪な上司や親の役を何度も演じました。
またクライアント役として、物理的に身体を押さえつけられたり、取っ組み合いで相手を跳ね飛ばすような疑似体験もしました。
身体を動かし、怒鳴り、泣き喚くのは、心のデトックスにも効果的です。

最後に
あなたが人をいじめたり、SNS上で他者を攻撃しがちでも、その逆でも、両方が混ざっていても、たった一度カラオケルームで怒鳴ったから問題が全て解決するとは限りません。私はもうすぐ60歳。小学生の頃のトラウマを50年かけて解消しつつありますし、これからも死ぬまで怒りを手放し続けます。

だから、お互い焦らず日々生きてゆきましょう。
⚫︎SNS上で攻撃しがちな方は
まずやめてみる(禁煙と同じで、減らすよりスパッとやめる方をお勧めします)
やめてイライラする場合は、何か他人を攻撃しない好きな活動に気を逸らす

⚫︎SNS上で攻撃にあった方も
SNSから離れて、自分の好きな活動に取り組んでみる

今日も皆さまが自分らしくのびのびといられますように。ライフコーチ 喜多見明日香

サポート、ありがとうございます。これを励みに、一生勉強を続けてゆきます!