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マイ・ダディのムロツヨシ〜善良な普通の人の非凡さ

昨日、「マイ・ダディ」を見た。泣いた。嗚咽を堪えるのに必死だった。130分があっという間だった。あらすじは知っていた。だが泣いた。

元々ムロツヨシという人を映画で見かけると、目が動かないちょっと変わった人の役が多いような気がして、好きか嫌いかと言ったら苦手気味な人だった。
ところが2013年のTBS「空飛ぶ広報室」を最近アマゾンプライムで見て、真っ当かつ自分の立ち位置を声高に語らない役で、とても好感がもてた。その後インタビューで、「空飛ぶ広報室」のスタッフさんが出世されていて、そのご縁で「マイ・ダディ」のオファーをいただいたと聴いて、「空飛ぶ広報室」のムロを大事に思ってくれている方が関わる映画なら、と喜んで出かけた。
福島県では前倒して蔓延防止が解除されると発表されたこともあり、昨日は祭日でもあったせいか、観客が多くて嬉しかった。私と同様、ムロのファンもいたのだと思う。

ネタバレを防ぐため、あらすじは書かない。

この映画のムロは、しっかり目線をあちこち動かし、泣き、笑い、大声を出し、全力で走り、懇願し、祈る。応援し、手を握る。

愛おしい。切ない。でも愛している。そして、愛されている。
この映画のメインの感情は、こんな感じ。

こうして書いていても泣けてくる。自分の中に、愛という感情の潮がひたひたと満ちてくるようだ。

善良な普通の人であることの非凡さを、130分間示してくれた、ムロツヨシ、ありがとう。役者生活25周年にして初めての主演映画、おめでとう。

では、今日も皆さまとともに、充実した1日を。喜多見明日香


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