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ドラマみたいなふたりのはじまり。

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年下男子は嫌いだし社内恋愛はしたくない先輩(女)と そんな先輩が好きな後輩(男)が 酔った勢いで一夜を共にして 逃げて追いかけての攻防戦がはじまるやつ。
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#短編小説

ドラマみたいなふたりのはじまり08

後輩を家に泊めたあの雪の日から、今まで以上に彼が気になるようになってしまった。 仕事をし…

ドラマみたいなふたりのはじまり07

俺は先輩のベッドでひとり横になっていた。 薄暗い部屋の中、ぼんやりと天井を見上げながらた…

ドラマみたいなふたりのはじまり06

「――先輩、今の本気で言ってます?」 低い声でたずねられ、その迫力にごくりとのどが上下し…

ドラマみたいなふたりのはじまり05

好意が先か、快楽が先か。 最近そんなことをよく考える。 そっけなく接しているのにめげずに私…

ドラマみたいなふたりのはじまり04

先輩とふたり、打ち合わせのために取引先に向かった。 ビルの前でコートを脱ぐ。となりにいる…

ドラマみたいなふたりのはじまり03

一週間前。 俺はひそかに想いを寄せ続けていた会社の先輩と寝た。 そして、現在。 その先輩に…

ドラマみたいなふたりのはじまり02

酔った勢いで会社の後輩と男女の関係になってしまうという、非常に不本意なことをやらかしてから一週間。 私はひたすら後輩を避け続けていた。 あの夜は本当に酔って理性を無くしていただけで、社内恋愛なんてごめんだし、私が好きなのはお互いに心地よい距離を保てる余裕のある年上の男だし、三十歳目前にして五つも年下のイケメンと本気の恋をはじめるなんて、ひたすら面倒でしかない。 もうこれは忘れたふりをしてすっとぼけるしかない。 そう結論を出し普段どおり仕事をしていると、私の右半身にするどい視線

ドラマみたいなふたりのはじまり

ベッドの上で疲労感に包まれながらぼんやりしていると、隣にいた男が体を起こした。 どうやら…