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官品レプリカ

自衛隊の装備品といっても実際の現場では3種類の品が使われているという。官品、PX品、それ以外ということになるのだが、例えば迷彩服の官品は暗視カメラに写らないような加工と難燃加工が施されており、隊員に貸与されたものは耐用年限が来るか退官するときには返納しなければならないので外部の人間が手に入れることはできないとされる。それ以外にPX(Post Exchenge。基地内にある売店のこと)で販売されるものを隊員が私費で購入して使っているもの、PXでは売られていないけれど外部の業者さんが制作したものがあり、私たち外部の人間が入手できるものは大体PX品か外部の業者さんが制作したもの(になるはず)だが、より実物に近いものを欲しがるのはいずこも一緒(?)で、「官品仕様」を謳う製品を売っているお店も存在する。官品を参考にして作っている、ということなのだろうけど、89式小銃を手に入れて「これはぜひほしい」と思ったのが、ちょんまげインプさんが作成した「89式小銃用3点スリング官品レプリカ」だった。

ブログの書き込みを見る限りでは、Vショーに出展して手売りされているようだったので「じゃ、次回のVショーで」と思っていたのだが、今年はオリパラ問題でVショーそのものの開催時期がずれただけでなく、COVID-19問題でありとあらゆるイベントが中止となり「うーん、これは幻になってしまうのか」と思っていたら...Twitterアカウントでご本人を発見。図々しくも直接お願いしたら快く応じてくださり...

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いやぁ、こんなにいいものとは。ブログで制作の顛末を読んでいたので「え?ナイロン特注?」「金属加工頼んだらムッチャ金かかるんじゃ?」と半信半疑だったのだが、現物を見てナットク。いやはや、89式に対する熱意と愛情がなければ絶対にできなかったプロダクトだと痛感した。そして我が89式にこのスリングが付いたことによって「早く撃ちたい」という気持ちがますます盛り上がる(そしてますますオカシクなる)のだった。

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