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「森田花央里」ユニークで熱い女性ピアニスト

バイオリニストの高嶋ちさ子さんや葉加瀬太郎さんなど、演奏技術がとても高く、お喋りも達者な方が多く、1つの道を極めた人はユニークな人が多いと思わせるケースに遭遇します。そんな中でジャズピアニストの中で高嶋ちさ子さんや葉加瀬太郎さんのような面白さを持っているかもしれない人がいます。その名は森田花央里さん。どの部分にそのような面白さ、ユニークさを感じたのか、まとめました。

自分の楽曲を演奏されて泣く?

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森田花央里さんは長く作曲活動を行ってきましたが、自らが譜面に起こしたもので音を鳴らすことへの抵抗感があるようで、東京藝術大学での演奏審査などは本当に嫌だったらしく、最悪、音が鳴らなくてもいいと考えていたのだとか。楽譜に書いたものが自分自身を前面に出したような感覚になり、それが嫌で楽譜そのものすら見たくない気持ちだったため、過去の楽譜は捨てたとのこと。この反応に、周囲のピアニストはもったいないと口を揃えています。

森田花央里さんの楽曲は合唱曲でも用いられ、実際に高校生に声をかけられ、あの曲が良かったと話しかけられると、あまりにもうれしかったのか、森田花央里さんはその場で号泣してしまいます。感情がすぐに高ぶりやすく、涙腺を刺激しやすいのが森田花央里さんの魅力であり、例えば楽屋に置いてあった演奏会プログラムを読んで泣いたこともあれば、子供たちの頑張りをみて泣きそうになることも。一生懸命頑張って歌っている姿や楽曲を目にしたり耳にしたりすることですぐに涙腺が緩んでしまうらしく、関係者であれば誰しも森田花央里さんの泣いている姿を見たことはあるはずです。

それだけ真剣にまっすぐに取り組んでいるからこそ、自然と涙が出てくるような、素敵な女性なのかもしれません。

何かと踊りたがる森田花央里さん

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2016年に行われた第58回熊本県芸術文化祭オープニングステージにおいて、児童合唱組曲の「くまモン」が人前で初めて披露されました。熊本県芸術文化祭のために作られた楽曲で、森田花央里さんのバックに子供たちが合唱をするような構成でした。すると、当日、指揮者よりも前に子供たちが並び、しかも、楽しそうに踊り普段着姿というところに多くの人が驚きました。制服でしっかりと指揮者のタクトを見て歌うのが一般的な中、すべてを覆すような提案が指揮者からなされ、当事者は驚いた様子。

楽しそうに踊っていますが、練習の時点から森田花央里さんは参加しており、その際に子供たちにマラカスを渡して、踊ってみてと伝えます。当然子供たちはいきなりの言葉に驚いていましたが、すぐに順応する子も。バックで謳う子供たちは普段着姿で体を揺らし、楽しそうに「くまモン」を歌っていきます。当日はゆるキャラの「くまモン」も登場し、楽曲を盛り上げていきます。くまモンの踊りに指揮者が合わせ、会場は大盛り上がり。森田花央里さんも踊りたそうにしていました。作詞作曲を務めた森田花央里さんに対し、くまモンから花束を渡される際には、くまモンから熱く抱擁される場面も。復興に向けて頑張る熊本県民に向けて最高のステージとなっています。

最近の森田花央里さんの活動

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最近の森田花央里さんの活動ですが、コロナ禍で行われるイベントに、「バンド維新2021」があります。2008年に浜松市の芸術文化事業として始まったバンド維新は、学生たちが日頃の練習の成果を発表する場であるとともに、若手の作曲家たちの作品発表の場にもなっており、浜松から世界へ発信することを目的としています。作曲家の新作が浜松の学生たちによって演じられ、プロから直接的に指導を受けられるのが、バンド維新のいいところです。

若手作曲家の中の1人として森田花央里さんが登場します。森田花央里さんは2曲披露することになっており、「Can You Be a Rock Star ?」、「Harmony of You and Me」の2曲を静岡県立浜松湖南高等学校吹奏楽部が演奏します。「Can You Be a Rock Star ?」では、甲子園のチャンステーマになるような曲をイメージして作られているそうです。そして、「Harmony of You and Me」は、本当の歌を思い出させるような歌になっており、森田花央里さんが大切にしている気持ちの部分が前面に出るようなものに仕上がっています。森田花央里さんは、地方で学ぶ学生が人数が少ない中で演奏できるように設計しており、音楽を愛する人に向けた素晴らしい楽曲を目指し、2曲を作っています。のちに楽譜が発売されることになっており、森田花央里さんの楽曲が多くの人の目に触れることになるでしょう。

高嶋ちさ子さんや葉加瀬太郎さんは面白いだけでなく、それだけパワーがあり、音楽を好きになってもらいたいという気持ちが強いのが特徴です。森田花央里さんもその要件を満たしており、テレビで活躍する日も出てくることでしょう。

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