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クールジャパン(中国製)

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本日の記事は「アニメ制作の国際分業化」。

アニメ制作の国際分業化

アニメ制作の国際分業化(アニメせいさくのこくさいぶんぎょうか)では、主に日本のアニメーションの制作過程の一部が海外へ移される現象について解説する。

「アニメ制作の国際分業化」とは文字通りアニメを作る際の作業工程を海外に外注することです。

アニメーションの歴史とともに辿っていきましょう。
まず創世記(戦前〜戦後初期)です。
国産アニメーションの黎明期の代表作は1917年「なまくら刀」 現存する最古の国産アニメです。この頃はもちろん完全国産で、しかも個人制作や少人数工房がほとんどでした。これはそもそもアニメーションを放映する場所は映画館のみだったので、納期や中間報告なんぞに頭を悩ませることがなかったからできた芸当なんですね。
しかし実際に人気だったのはアメリカ産の輸入アニメでした。アメリカで制作が盛んになったのもほぼ同時期なんですけどね。

そして時は流れ1963年。アニメ「鉄腕アトム」が東映アニメーションにより誕生します。これによってアニメは人気沸騰し、莫大な需要が生まれます。(手塚治虫は放映のために超低予算でスポンサーを集めます。こうして生まれた低賃金長時間労働体制が成功してしまったもんですから業界水準はめちゃくちゃ低くなってしまったんですね。)まだまだ大きな会社とは言えなかった東映はそこで外注に頼ります。
これが分業のきっかけです
1970年代から中国・韓国・台湾なんかに外注が行われます。
この頃からすでにアニメ産業の空洞化が危険視されていましたがコストには逆らえません。
1980年代に入ると手塚プロや東映アニメーションは本拠地そのものをアジア各国に移します。ますます海外依存が進んでいき、一時は完全国産アニメはたったの3割しか残りませんでした。

現在も日本アニメは動画の8割を海外に依存しています。
海外の低賃金に依存した低価格志向が広まってしまったことにより、若手アニメーターの平均年収はたったの154.6万円です。
ますます国産アニメ産業の空洞化が進んでいるんですね。

じゃあどうすればいいの?

まず年収の最低について考えてみましょう。例えば東京の最低賃金は1013円。一日8時間労働で休みが120日で計算すると、198万5480円。沖縄は最低賃金792円なので155万2320円。つまり日本に暮らしていて8時間働ける場所があればアニメーターの平均年収は超えられるんですね。
つまり夢見る若者がアニメーターになったところで一般企業に就職した場合との経済的デメリットがデカすぎるんですよ。つまり本当にアニメに命かけてる人間しか向いていないんですね。

面接受けて入るようなところで最低賃金以下というのは妥当とは全く言えません。だから支援をする必要があるんですが、そこは政府ちゃんが大好きなCoolJapan。政府が金を落とすしか道はないです。


日本が中国の下請けにされているという現状もあるみたいです。
「日本人なら中国人の3分の1で済む」アニメ制作で進む"日中逆転"の深刻さ

ともかくアニメ産業は我が日本の文化です。このままでは危険だという結論です。「アニメ制作の国際分業化」は一種社会問題です。

まとめ

海外下請けはメリットばかりでもないんですね
この問題の根本にあるのが日本の貧困化でしょう。
認識が広まることを祈ります。

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