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2024年9月21日 浅瀬

・台風が近づいているせいか、山が揺れるほど風が強く、霧のような雨が続いていました。今日は静かに本を読みながら本屋のことを考える日に。

・わざわざさんの「山の上のパン屋に人が集まるわけ」を読みながら、思考をまとめていくことに。

・個人書店として週末に本を販売していき、赤字を平日の仕事でカバーするというやり方は、誰が見ても健全ではない。期限を決め、早いうちに解消しておかなければ、私が本屋を始めた意味がないと考えています。

・まず薄利多売は個人でするには健全ではありません。変えることができない利益率、本の在庫数と来客対応可能数から現実的に考えて、そこまで高くもない限界値が見えてきてしまいます。変えられるところの一つは「本の在庫数」ですが、例え行列ができたとしても捌ききれなければ売上は頭打ちになりますし、お越しいただく全てのお客様ときちんと対話がしたいですし、そういう役割はあるべき姿だと思います。

・誰もが行き着く結論ですが、「本以外で利益率が高いものを販売すること」と「オンラインショップを拡充させること」が今私にできるわかりやすい手段です。もともと新卒入社した会社で四年弱ネット通販の企業で働いていたので、オンラインショップの重要性はわかっていましたが、自分の中で方向性が見えていなかったので足踏みしていました。

・さまざまな本屋さんのオンラインショップを見させていただき、自分がすべき役割は「本とそのまわり」をテーマにした範囲だと考えました。以前、又吉直樹マガジン「椅子」で読んだ、理想の本を読む椅子制作が頭に残っていたのです。「そのまわり」には本を読むのに快適な椅子も含まれますし、夜に本を読む人にとって必需品である間接照明など「本を読むぞと意気込んで手の届く範囲に置いておきたいもの」が範囲になると思っています。

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