あなたに会いたい

2020年から始まったコロナパニックのせいで「人に会う」ということが難しくなった。
物理的な距離は今までと変わっていないが、心理的なハードルが高くなった。
外出の自粛や集まりの自粛を静かに強要され、人と会うということがあまり良くないことかのようにゆっくりと刷り込まれてきた。

でもさ、オレはあなたに会いたいよ。
好きな人に会いたい。
オレを好きだと言ってくれる人に会いたい。

会いたい人が増えていく

先日、私が運営しているMAGNETというオンラインコミュニティの合宿があった。
MAGNETは映像が好きな人の横のつながりを作るサロンだ。
MANET設立の経緯は話すと長くなるが、自分が映像制作を始めた時に感じていた孤独感をこれから映像を始める!って人には感じてほしくなかったという思いがあって設立に至った。
MAGNETはその名の通り、磁石のような存在になり、老若男女・素人玄人に関わらず「映像が好きな人」が集まってくる場所になった。
MAGNETの一番の魅力は「だいげんに会えること」でも「入れば情報が得られる」ことでもない。
「好きなことが同じ仲間ができること」だ。
仲間に会いたい、仲間を作りたいという気持ちから色々な場所から集まってくれる。
学校を休んで、有給を取って、妻や夫に許しを得て、仕事が終わってから、家族のご飯を作ってから、バイトのシフトを調整して・・・。
色々な思いで集まってくる。
そうして人と会って、好きな人、顔見知りの人が増えていく。
そうして会いたいと思える人を増やしていく。

↓大人になってこんな馬鹿なことができるのって素敵やん?

明日死んじゃう可能性がある

今年の初めに高校のサッカー部時代にお世話になっていた先輩が亡くなった。
余命がわかっていたので、まだ生きている時に大阪から北海道に帰って会いに行った。
「だいげん、わざわざ来てくれてありがとうね」って言ってくれた。
「いつでも来ますよ」と答えた。
本心からの言葉だった。
オレはあなたに会いたい。
15歳の私に厳しくサッカーのことを教えてくれたあなた。
社会人になってからも一緒にサッカーをして、飲みにいってくれたあなた。
いつも気にかけてくれたあなたに会いたい。

人はいつか死んじゃう。
病気かもしれない。
事故かもしれない。
今日かもしれない。
50年後かもしれない。

会いたい人がいるなら会った方が良い。
会えなくなってからだと遅い。
お金がかかるとか時間がかかるなんてことは大したことじゃないんだよ。
会いたいと言ってくれると嬉しい。
会いたいと思えることが幸せ。
今日あなたに会えてよかった。

会いにいく

会いたいと思ったら会いにいく。
東京なんてコンビニに行くのと大差ないし、沖縄だって飛行機に乗ったらすぐにハイサイ。
おしゃれなんてしなくても良い。
顔が浮腫んでても良い。
朝起きた格好のまま、荷物だけ持って行く。
そんなんでも良い。
「会う」ということがどれだけ大事で尊いことか。
コロナに教えてもらった気がした。


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