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レバーレス奮闘記〜其の参〜慣れ、そして挫折、CPU戦の開始
まだたった3つ目の記事だというのに、こうして奮闘記を更新するのも久しい。
それもそのはず、私はこの2週間という期間、挫折と落胆の渦中に居たのだ。
新しい事を始めるのに挫折は付きもの
新しい事を始めるのに挫折は付きものとはよく言ったもの。
齢30を超えても挫折と成長をこれだけ新鮮にこの手で感じられるというのはかなり貴重な機会だと思う。格ゲーはすごいな。
今回はそんなお話。
1週間経ったレバレス修行も、さすがにマンネリ化してきた。
トレモではよっぽどコンボミスも無く、しっくりきているような気もするしきてないような気もする。
というか修行って成長は感じられるけど、それが発揮される場が無いと、やっぱ基本、楽しくない。
パッドで久しぶりにケンでも使ってみるか、はたまたネッ友たちの対戦会にこのまま顔を出してみるか、あるいはレバーレスを一時休止するか…色々と考えた。
しかし私の心の奥底で、それらを許さない自分からの声が響いた。
新しい事を始めた時や 何かを慣れないやり方に変えた時に上手くいかずに悩むのは当たり前
— KITAKEN™星団歩行/オートモービル🎤カラオケ追加 (@ktkn_cute) June 24, 2023
必ず成長が止まる時が来るので「やっぱ俺にはあっちの方が合うな」みたいにほんとに逃げたくなるけど、そこでやり慣れたものに戻ったり元のやり方に戻したりするとその人間の成長は止まる
奇しくもそれはかつて私自身が自分に言い聞かせた言葉でもあった。
まるで1年後の自分の姿が見えているかのようなポストである。
そうだぞ、お前いま、自分の言葉に気付かされてるぞ。
お前の言葉は1年後の私が保証してやろう、間違っていないと。
まあ1年前のお前は、1年後のお前に認められている事など知る由もないだろうが。
色々すっ飛ばして対人戦を始めても良かったのだが。
やはり性分なのか、上手く行かないと分かった上で臨む事になれば、その瞬間の落胆や、その後の自分のモチベーション低下など、やる前からトータルでマイナス要素に満ちていると分かっている事にわざわざ労力や時間は割けないようだ。
ゲームなんだからもっと力を抜けばいいのになあー、と思いつつも、それが上達への近道でもなんでもないと分かってしまっている以上、目の前のエサには飛び付かない、私はそういう人間だった。
そんな事考えてる暇あったらひたすら修行しよ。こういったマインドである。
別に成長過程を人に見せたくない訳でも、未完成な状態を見られたくない訳でもないが、練習は一人でひたすら行い、メンバーと合わせる時は技術ではなく一体感を、お客さんの前では魅せ方を、そういったミュージシャンとしての過去の取り組み方や精神性が出ているのかもしれないし、関係ないかもしれない。
CPU戦の開始
一通りコマンドやキャンセル、対空練習に慣れた頃合い、まずはCPUレベル5との練習を開始した。
初の実戦形式の練習である。
その結果のボロボロたるや…ね…
まず、歩きながら波動が出ずに昇龍に化ける、中足を振るも自分はぼっしゃが状態でガードすらままならない、あれだけやった藤村式昇龍が待っていないと出ない、生ラッシュは全て前ステに、インパクトさんはじめまして、これからよろしくお願いします。
コンボだけ完走し相手のあらゆる攻撃を全て被弾するヘボ豪鬼の誕生である。
「こんなにも…なのか…」
気付けばそそくさとポーズボタンを押し、レバーレスをデスクに置いた私は、自然にそう呟いていた。
レバーレス移行は振り出しになるとは聞いていたが、こんなにも影響が出るとは。
いや、その影響による衰退をここまで取り戻せないとは…
私が積み重ねた1年間のスト6ライフは音を立てて崩れ落ちていった。
やり込んだつもりだった。
やり込んだフリだったのかもしれない。
修行メニューをなぞり、指にデバイスを慣らすだけでは到底足りなかった。私は酷く落胆した。
“何回転んだっていいさ 擦り剥いた傷を ちゃんと見るんだ
真紅の血が輝いて 「君は生きてる」と 教えてる
固いアスファルトの上に 雫になって落ちて
今まで どこをどうやって 歩いて来たのかを 教えてる”
当面のBGMが決まった。
ふと音楽を聴いていると自動再生で流れてきた曲、私が中学1年の時に出会った曲だった。
何回転んだっていいさ。
飛べない君は歩いていこう、絶望と出会えたら手をつなごう。
ここが出発点、踏み出す足は、いつだって始めの一歩。
ぶつかってばかり傷だらけ、でこぼこ丸い地球の上。
絶望の最果て、希望の底。
夜を凌げば太陽は昇るよ、そうしたら必ずまた夜になるけど。
躓いて転んだ時は教えるよ、起き方を知っている事。
今まで出会った数々の有難い言葉が私の脳内に沸々と蘇った。
やはり音楽はいい。思い出せばいつだってその人の中で蘇って、力をくれる。
音楽によって誰かを直接救おうとは思わない、でも、いまが大変な誰かの背中をそっと支えるような、あと一踏ん張りのための手すりや杖になるような、そんな音楽を自分も作りたいと思っていた事を思い出した。自分が救われた分、次は自分も同じ形で世の中に…と活動していたなあ。
かくして私は再びレバーレスを抱え、猛練習に励むのであった。
そんな風に人知れず挫折と再起をした人のお話でした。
オチも思い付かないし、練習しよう。
また次回の奮闘記でお会いしたい。
P.S.
ボタン配置を変更、それに伴いLEDの色も変更しました。
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