ある日のこと

コップの淵にキスをして
だらしない朝に溶ける
窓の外ではポタポタと雫が音を立てて
嫌味なカウントを繰り返す  

慣れない人と食事をしている感覚が
ひとりぼっちの朝にリンクする

月額払ってるのに全然映画見ない
圧迫される心臓には
度々呆れる
きっとこの先言語化されないあの感情に
名前さえつけてあげられない
私は結局
いつだって過去に辿り着いてしまう


この身体に傷を作った言葉や
自ら負った心の傷も
金になれば私だってちょっとはウケる
神様に私の幸せだけを願った時
君の声を聞いて顔を見てしまったあの日から
私は私を恥じている

当然のように
ごく自然に
泣けさえしない夜を何度も越えた


乗り越えたと思った
忘れたと思った
受け入れただけだった  

私の部品は私を知っている
それを日々組み立てる











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