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【最終596位/最高180位】ミミガルド軸対面構築×攻めサイクル【ポケモン剣盾S3シングル】

自己紹介

はじめまして!TNキラ(@Dana_ignited)です。今回は剣盾シーズン3において、最終596位を達成し、そこそこ感触の良いパーティが組めていたので構築記事を書いていこうと思います!また、ポケモン初心者、中級者が勝てるようになるための考え方についても書いてみたのでよかったらご覧下さい!本記事は前のシーズンで結果を残されている方のブログやパーティーを無断転載しているので、もし都合が悪い方がいれば、コメントしていただきたいです。

最終日最高順位と最終結果↓

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今回の記事では、パーティー完成までの流れ、各個体の解説、基本選出パターンについて書いていきます。

パーティー完成までの流れ

今回使用した構築は、シーズン1で3位を達成した偽もこうさんのパーティーである、ミミッキュエース高火力スタンを参考にして作成しました。

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シーズン3が始まった直後、この偽もこうさんのレンタルパーティーを使用してランクマッチをしたところ、マスターボール級までスムーズにいくことができ、使用感も自分に合っていると感じたのでこの構築をしばらく使っていました。

しかし、シーズン3においてパルシェンを選出する機会が殆どなく、置物状態となっていたため(自分がパルシェンを使うのが下手なだけかもしれない)代わりに襷枠としてシーズン2の上位構築で多く使われていた両刀襷ギルガルドを入れました。するとガルドカビミミッキュの並びやミミガルド@1の対面構築としての動かし方が加わり、シーズン中盤2桁〜3桁前半を保つことができ構築としての完成度を感じました。

その後、ガルドの襷を削られたり、カビゴンが削られた後のドリュウズが重すぎることと、一定数いたトリルミミッキュ+ドサイドンがどうしようも無いことをケアするため、選出の少なかったトゲキッスをHASベースのギャラドスに変更して、今回の構築が完成しました。

今回の構築

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各個体解説

以後、HABCDS(HP,攻撃,防御,特攻,特防,素早さ)、最速(性格補正込み努力値252振り)、準速(努力値252振り)、+2(ランク2段階上昇)などの略語を使用します。また、本記事のポケモンは全て理想個体前提(31-31-31-x-31-31)とします。

ギルガルド

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特性 バトルスイッチ 
性格 うっかりや(C↑ B↓)
持ち物 気合いの襷
努力値 A4C252S252
技構成
シャドーボール てっていこうせん
インファイト かげうち

シーズン2で結果を出したCS襷ギルガルド。襷ギルガルドは先発適正が異常で体感6割程度のパーティーに対して初手ギルガルドを出していました。初手で出てきやすいタスキ持ちに対して強く立ち回れる、てっていこうせんを使いこなすことでカバルドンやオーロンゲに仕事をさせない、後発に置いても最低限の仕事をしてくれる、ニンフィア、ピクシーに大きな圧力をかける等大活躍でした。また、環境には弱点保険や残飯のギルガルドやAC振り襷ギルガルドが多く、初手のガルドミラーで殆ど負けなかったため、かなり使いやすかったです。

カビゴン

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特性 暑い脂肪
性格 腕白(B↑ C↓)
持ち物 食べ残し
努力値 H228A28B252
技構成
のしかかり ヒートスタンプ
あくび まもる

偽もこうさんとほぼ同じ構成のカビゴン。私は炎のパンチではなくヒートスタンプを採用していました。この構築はナットレイにカビゴンを繰り出すため、より火力の出るヒートスタンプを使うべきだと思います。(ナットレイに対して威力120で入るのは意外だった)炎技を打つ仮想敵には基本的にヒートスタンプの方が威力が高いので、ヒートスタンプの方がいいと私は思っています。基本的に相手の攻撃を1発耐えることができるため非常に使い勝手がいいポケモンですが、過労死しがちなのでどのポケモンを受け流すために選出しているのかを明確に意識して使うように心がけていました。

ミミッキュ

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特性 化けの皮
性格 陽気(S↑ C↓)
持ち物 命の珠
努力値 H4A252S252
技構成
じゃれつく シャドークロー
かげうち つるぎのまい

剣盾環境初期から使われていた珠剣舞最速ミミッキュ。ダイウォール+化けの皮で相手のダイマックスを枯らす動きや、シンプルな対面性能の高さが強く、使いやすいポケモンだと思います。シーズン3ではトリルミミッキュやアッキミミッキュの普及が進み、型が多様化していたため、ミラーでの同速対決が減ったように感じました。今後DLCによって過去作ポケモンが解禁された場合は変わってくると思いますが、現環境や次の環境でも剣舞珠ミミッキュを使うのであれば最速の方が強いと思います。

ヒヒダルマ

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特性 五里霧中
性格 陽気(S↑ C↓)
持ち物 拘り鉢巻
努力値 H4A252S252
技構成
つららおとし フレアドライブ
じしん ばかぢから

脳筋ゴリラ。圧倒的な火力で有利対面からイージーウィンを量産してくれました。ドリュウズを抜いておきたかったので陽気で使っていました。陽気でも大抵のドヒドイデには地震で確1を取ることができ(HB特化だと耐えられる)、HBヌルには馬鹿力で十分な削りを入れられるので(ギリギリ耐えられる)、火力の低下はそこまで気になりませんでした。なので、個人的には意地っ張りではなく陽気で使った方が強いと思っています。基本的にはこいつにダイマックス権を切ることは殆ど無いのですが、地震で拘った後に交代読みダイアイスを当てるためや、クレベース入りの受けループを突破するためにダイマックスを使う場面もありました。

ドラパルト

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特性 すりぬけ
性格 控えめ
持ち物 拘り眼鏡
努力値 H92B36C252D4S180
技構成
りゅうせいぐん シャドーボール
10まんボルト だいもんじ

唯一自分で調整を考えたので愛着がある眼鏡ドラパルト。A+2のパルシェンの氷の礫を確定で耐えるよう調整していたスカーフドラパルトの持ち物を眼鏡にして使いはじめたところ、使い勝手がよく、絶妙な耐久ラインを持つポケモンとなりました。また、Sラインは最速エルフーン抜きとなっています。本当はSを196以上にして最速s+1のアーマーガアの上を取れるようにしたかったのですが、眼鏡個体は控えめ極振りしないと火力ラインが足りないので(特化しても少し足りないと感じる)諦めました。アーマーガアを後出しから倒せるのがこのドラパルトしかいないためアーマーガア入りには確定で選出するのですが、最速弱点保険アーマーガアに対してはダイマックスを枯らさなければ勝つことが出来ません。そのためアーマーガア入りの構築と対戦するときには数的有利を取られないよう心がける必要があります。

ギャラドス

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特性 威嚇
性格 意地っ張り(A↑ C↓)
持ち物 ラムのみ
努力値 H180A252S76
技構成
たきのぼり とびはねる
じしん りゅうのまい

ドサイドンを倒すためだけに入れた枠かつ要検討枠。ドサイドンに打ち勝てるポケモンの中で汎用性が高く、ダイマックス適正のあるポケモンがギャラドスしか思いつかなかったので採用しました。基本的に特化しても火力UPアイテムがなければダイマックスドサイドンを一撃で倒すことは出来ないので、弱点保険警戒のためダイジェットで少し削りを入れてからダイストリームを打つようにしていました。また、ダイマックス時にダイウォールを打ちたい場面が結構あったので、フルアタではなく竜舞入りで使っていました。この枠にうまくハマるポケモンがいればシーズン4でも戦える構築になると思うので、もし使う方がいれば色々試してみてください。

基本選出パターン

最初に、各ポケモンの役割をざっくりと書きたいと思います。

ギルガルド: 基本先発で出して数的有利をとる、たまにストッパー

カビゴン: 受けかつクッション。

ミミッキュ:ダイマックスエースかつストッパー

ヒヒダルマ:受けループ、カビゴン、ヌル担当

ドラパルト:特殊エース。受けループ、アーマーガア担当

ギャラドス:ドサイドン担当。体感選出率8%くらい

この構築は対面構築よりの基本選出と、受け崩し用の攻めサイクルの基本選出があります。また、ギャラ以外の5体の選出率はほぼ同じくらいです。基本選出は3パターンあるのでそれぞれ解説していきます。

1 初手ガルド+カビゴン、ミミッキュ
これが一番スタンダードな選出です。相手のパーティーに初手対面でギルガルドが打ち負けるキリキザン、エースバーン、ネギガナイト、襷ホルード等のポケモンや、受け回せるポケモンがいない構築に使います。気をつけて欲しいことは4つあります。
1つ目は、アーマーガア、ドヒドイデがいるパーティにはこの選出は出来ないこと

2つ目は、相手のドリュウズをガルドで突破出来なかったときはダイマックスをカビゴンに使う考えを持つこと

3つ目は、ウオノラゴンをはじめとする高火力アタッカーとカビゴンを対面させず、欠伸で流すこと

4つ目は、相手のミミッキュの化けの皮はカビゴンかガルドで剥がすよう立ち回ること
です。4つ目に関しては努力目標なのですが、残りの3つは必須の考え方なので是非心がけてください。ガルドカビゴンミミッキュの並びは、ミミッキュの剣舞とカビゴンの欠伸を使いこなすことが出来ればかなり多くのパーティーに対して強く立ち回れると、今シーズン使って感じました。

2 ヒヒダルマorドラパルト+カビゴン+ミミッキュ
この選出は、相手の構築がスタンパにドヒドイデやアーマーガアといった受けを少し混ぜたような構築だった場合や、相手がカビゴンエースの構築のときに使います。気をつけることは、

相手の構築にドヒドイデ、ヌルがいる場合は基本初手ヒヒダルマを出すこと

相手の構築にアーマーガア、ミロカロスがいる場合は後発にドラパルトを入れること

相手がキョダイマックスカビゴン軸の構築の時は後発にヒヒダルマを入れること
この3点です。この選出では基本裏にカビゴンがいるので、初手が不利対面になったとしても安定した引き先がいます。ドラパサザン対面や、ダルマドリュウズ対面といった打ち勝てるか分からない対面では必ずカビゴンに引いて高火力ポケモンを温存する立ち回りをしないと、受けポケモンが突破できず負け試合になることが多いです。鉢巻ヒヒダルマで有利対面をつくるととても盤面が有利になるので勝ち筋が分かりやすく、おすすめです。

3 ヒヒダルマ+ドラパルト+ギルガルド

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こんな感じの受けループ用の選出です。この構築はシーズン2で49位を達成した方の構築なのですが、シーズン3でも無視できない程度には似たような構築の受けループ使いの方がいた印象です。ドヒドイデを突破するとギルガルド、カビゴンやバンギを突破するとドラパルト、クレベースを突破するとヒヒダルマの一貫が出来るので勝つことが出来ます。基本的に私のパーティーに対してはドヒドイデ+クレベース+特殊受け(カビゴン、バンギ等)といった選出がされるので、その崩し方について書いておきます。

1 火傷していないヒヒダルマとドヒドイデの対面をつくり地震を押しクレベースを削る

2 ガルド、ドラパの体力を消費してサイクルを回し、クレベースのオボンを発動させた後頑丈が発動しないよう少し削った状態をつくる

3 2が満たされてる状態でドヒドイデとヒヒダルマ対面をつくり、トーチカに対して地震を打ち拘った後、交代読みでクレベースにダイナックルを打つ

4 相手のクレベースがダイマックスするのを読むならダイナックル、ダイマックスしないならダイバーンを押す

私の受けループの崩し方はこんな感じでした。この立ち回りをするようになってからは殆ど負けていないのでおすすめです。読んでいただけるとわかると思いますが、鉢巻ヒヒダルマを使う時は地震のPPだけは最大にすることが必須なので気をつけてください。

最後に

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。構築の手応えはあったので、最終2桁を達成したかったというのが本音ですが、初めてブログを書けるような構築を作ることが出来、満足しています。また、ギャラドスをキョダイマックスラプラスに変えることによってシーズン4でも戦えると思っています。QRを乗せておくので是非使ってみてください。ラプラスの考察も有料部分で少ししています!

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画像14以下、襷ギルガルドの各対面において選択するべき技や、より詳しいこのパーティーの立ち回りについて書きます。自分の立ち回りや選択する技について細かく書くので有料とさせていただきますが、マスターボール級までいけてない方や、順位が伸び悩んでいる方には参考になると思うので是非検討下さい!

購入していただき、誠にありがとうございます!今回の記事では
剣盾環境における襷ギルガルドが対面する相手とその際に打つべき技
個人的にシーズン4,5でもある程度使えると考えているこの構築の、立ち回りと課題
についてそれぞれ書いていきます。

〜襷ギルガルドの考察〜

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今回は初手の襷ギルガルドが対面する相手と、その際に発生している択や選択するべき技について書きます。
ギルガルド対面
ガルドミラーはかなりの頻度であります。初手ギルガルド同士で対面した場合、こちらはシャドーボールを押しましょう。
相手が黄色のゲージで耐えた場合、次のターンはキンシ読みでシャドボを押すか、影打ち読みでこちらも影打ちを押すかの2パターンになります。相手が残飯を発動させた場合はシャドーボール、それ以外の場合は影打ちを打つようにしていました。
相手も襷だった場合、こちらは影打ちを押しましょう。相手の構築にホルードやタチフサグマのような早いノーマルタイプがいる時は一応読み合いが発生していますが、上位でなければあまり気にしなくていいです。相手のガルドの方が早い時も無理に引かずにガルドを落として裏からミミッキュを出す方が賢明です。
ドラパルト対面
一番面倒な対面です。選択肢は2パターンあって、影打ちを打つ場合とシャドーボールを打つ場合です。
相手が壁張りドラパ、鬼火祟り目ドラパ、弱点保険ドラパのような耐久型である場合はシャドボが正解になります
相手が襷ドラパだった場合、影打ちが正解になります(相手はゴーストダイブ→ふいうちでの突破や、とんぼ返りを狙ってきます)
その他のドラパに関しては、どちらを押しても大丈夫です。基本的にはシャドーボールが安定ですが、上位で襷ドラパルト1点読みを決めないといけない場面があることを覚えておいてください。
ミミッキュ対面
必ず初手影打ちを押しましょう。基本的にギルガルドミミッキュ対面は勝つことが出来ませんが、ゴーストダイブ持ちのミミッキュは初手ゴーストダイブを押してくることがあり、その場合は影打ち→シャドボで相手を突破することができます。相手の化けの皮を削った後は、カビゴンを選出している場合はHPが1でもカビゴンに引いてギルガルドを残す方が勝ちやすくなります。
ヒヒダルマ対面
ヒヒダルマ対面は正直択になってしまいます。相手のとんぼ返りを読んでシャドーボールを打つか、相手のフレアドライブや地震を読んでインファイトを押すかのどちらかになります。ミミッキュを選出している場合はギルガルドのシャドーボール+ミミッキュの珠影打ちでH4振りだけのダルマはちょうど倒すことが出来ます。なので、私は上位帯で戦っているときはシャドーボールを打つことが多かったです。相手が明らかに鉢巻ヒヒダルマだと分かるのならば、インファイトで落とすと一番リターンが高くなります。
カバルドン対面
選択肢は2パターンあります。シャドーボール→徹底抗戦か徹底抗戦→徹底抗戦のどちらかです。基本的に、Dに厚く振られていないカバルドンはシャドーボール→徹底抗戦で落とすことが出来ます。相手がステルスロックを打ってくるならシャドーボール、欠伸を打ってくるなら徹底抗戦が正解となります。欠伸ループを抜けることのできるラムのみ持ちのポケモンを選出しているなら、シャドーボールが安定行動になりますが、選出していないときは択です。私はシーズン後半は徹底抗戦から、シーズン序盤はシャドーボールを押していました。また、ダイマックスカバルドンの可能性が高い構築(ミミッキュ+トリルエースがいる)にはシャドーボールから入った方がいいです。(徹底抗戦を打ってしまうとダイマックスターンを1ターンしか消費できないため)稀にダイマックスでないカバで徹底抗戦読みで地震を押してくるプレイヤーもいますが、ステロ、欠伸をどちらもさせてなければ裏のポケモンでなんとかなることが多いです。
ピクシー、ニンフィア対面
裏にドヒドイデやミロカロスのようなギルガルドを受けることのできるポケモンがいなければ、徹底抗戦を打ちましょう。初手のピクシー、ニンフィアは突っ張ってくることが多いです。
エースバーン対面
身代わりもちもいるので、はじめのターンはシャドーボールを押しましょう。裏にカビゴンを選出している時はカビゴンに引いてギルガルドを温存した方が勝てる試合は多くなります。
ホルード対面
どうしようもないので、インファイトを押しましょう。襷だったら突破されてしまうのは仕方がないです。火力が高いので不用意にカビゴンなどに引くとぐちゃぐちゃにされます。
キリキザン対面
インファイト→カビゴン交代が安定です。カビゴンを選出していない場合はインファイトで落とした後潔くギルガルドを捨てましょう。
オノノクス対面
徹底抗戦を打ちましょう。特殊な例なのですが、シャドーボール+影打ちで落ちない上にガルドカビミミッキュの選出では重くなることが多いので徹底抗戦で相討ちにした方が有利な展開になることが多いです。(ドヒドイデ等の鋼半減高耐久ポケがいる場合は除く)

この他のポケモンに対しては基本的にシャドーボールかインファイトのどちらかでよりダメージの入る技を選択していれば大丈夫です。シャドーボール→影打ちやインファイト→影打ちでとても多くのポケモンに対して有利に立ち回れるので、とても強いです。襷ギルガルドシーズン4以降でも1枠あいていて困っている場合にはおすすめのポケモンですので、この記事を参考に是非使ってみて下さい。

〜立ち回りと課題〜

このパーティーの基本選出は読んでいただけたと思うのですが、上では書いていないことが多くあるので補足していきます。テーマは
・対面構築としての動かし方
・攻めサイクルとしての動かし方
・今後の課題
の3つです。それぞれについて書いていきたいと思います。
対面構築としての動かし方
本構築での対面構築としての選出は、ミミガルド@1の選出のことを指します。対面構築というものは剣盾以前からも対戦をしていた方には馴染みの深い言葉だと思うのですが、知らない方もいると思うので解説しておきます。知っている方は読み飛ばして下さい。

対面構築とは、襷もちのポケモンや、ミミッキュといった1対1では打ち負けにくいポケモンを並べることで、あまり交代をせずに相手のポケモンを1体ずつ倒していき、最終的に1対1、もしくは2対1の状況を作り出し勝つという構築です。ポケモン対戦において、交代するということにはある程度のリスクがあります。交代数が少ないということは、考えなければならないことが少なくなるので思考の整理がしやすくなります。そのため、使いやすい構築です。そのかわり初手で出し負けた時のリカバリーが効きにくい、受け回しには強くないという特徴があります。

私が対面構築を使う上で大切にしていたポイントは相手が裏に連れてくるポケモンを読むことです。対面構築は、最終的に1対1の状況を作り出すので相手のラストの枠のポケモンに勝つことができるポケモンを残しておかなければ勝つことが出来ません。つまり相手がこの構築を見たときに残しておきたいと思うポケモンを知っていなければなりません。正直、慣れないうちは読むことは難しいので今回の記事ではこの構築に対してラス1枠として選出率が非常に高いポケモンと、そのポケモンに対して何を残しておけば勝てるかを説明します。
ドサイドン
選出画面にいる場合100%選出されました。ギャラドスをノーダメージの状態で取っておくことができれば勝てます。
ギャラドス
命の珠持ちの自信過剰ギャラドスもよく残ります。環境的にフルアタの個体が多いので、ミミッキュを含めてこちらのポケモンが2体残っていればダイウォール→ダイホロウ→ダイウォール→影打ちを決めることが出来れば勝てます。(3ターン目に飛び跳ねるをされた場合は後ろのポケモンを出す)ただ、ミミッキュとギャラドスの1対1の状況になった場合は、3ターン目に拓が発生するので注意が必要です)
トゲキッス
ミミッキュをとっておけば勝てます。対面でダイウォール→ダイホロウ→ダイウォール→影打ち→影打ちと選択することで急所以外では勝てます。
アーマーガア
ドラパルトでしか勝てません。ただ、相手のビルドに対してドラパを後投げした後、ダイマックス読みで即引きしてダイマックスターンを削らないと勝てないので、2体以上(ほとんどの場合はカビゴンとドラパ)を残すように立ち回れないと負けます。
ミミッキュ
ラス1ミミッキュミラーはシーズン1に比べると減ってきましたが、まだまだ起こります。HAS威嚇ギャラやミミッキュを残す必要があります。また、相手に先にミミッキュを出させるプレイングをすることを心がける必要があります。
ルチャブル
こいつも100%出されます。ギャラかドラパを残しておけば打ち勝てるのですが、弱点保険の危険があるのでドラパはダイドラグーンから入らないと危険です。ギャラはいきなりダイジェットを押しましょう。
カビゴン
最後にヒヒダルマを出さないと勝てません。鈍いや、腹太鼓等のカビゴンやチョッキカビゴンを残すプレイングをされることは結構あるので、ヒヒダルマを残した状態でミミッキュやギルガルドを使い相手に先にダイマックスを切らせ、最後にヒヒダルマの馬鹿力で突破出来るようになると勝てます。
パッチラゴン
最近はHにかなり振られているパッチラゴンが多いです。ミミッキュを残し、ダイウォール→ダイフェアリー→ダイウォール→影打ちかダイウォール→ダイホロウ→ダイフェアリーのどちらかで倒せます。前者は相手のパッチラゴンのSラインがミミッキュ抜きまで落とされている場合乱数勝負になってしまう欠点、後者はミミッキュを出す前にダイジェットを打たれていると取ることが出来ない点に注意して下さい。(エレキフィールド下のダイサンダーやでんげきくちばしをミミッキュが耐えないため)
パルシェン
カビゴンをとっておくようにしましょう。カビゴンで攻撃を耐えて眠らせれば勝てます。
ジュラルドン
ヒヒダルマでしか勝てませんが、ヒヒダルマさえいればワンパン出来ます。カビゴンをうまく作って対面を作りましょう。
ドリュウズ
ドラパルト、カビゴン、ギャラドスのいずれかを残していれば勝てます。ドリュウズ入りの構築に対して、相手の初手がドリュウズでない場合は後発からドリュウズが出てくることが多いので、ミミッキュを先に出し、上記の3匹を残しておくことを心がけた方が勝てる試合が多いです。
アイアント
ドラパを残しておけばどの状況でも勝てます。

ピクシー
ダルマかギルガルドを残すように立ち回りましょう。一度積まれてしまうと取り返しがつかなくなるので多少強引にでも繰り出して止めた方がいいです。

特に気をつけるべきポケモンはこんな感じです。あまり見ないポケモンに対しては、基本的にミミカビガルドの選出をしておけば対応できます。

攻めサイクルとしての動かし方
攻めサイクルという言葉は剣盾環境になってからよく耳にするようになった印象があります。私のパーティーでは、鉢巻ヒヒダルマや眼鏡ドラパルトといった高火力ポケモンをカビゴンで対面操作しながら有利な相手に繰り出すことを指します。私は今までのレート対戦でも似たような考え方の構築を好んで使っていたので割とすぐに使えるようになりました。攻めサイクルを使う上でのキーワードは、一貫性だと思っています。なので一貫性について解説します。正直分かっている人には当たり前の話なのですが、当たり前のことを精度よく実戦できるようになることが攻めサイクルで上位にいくコツだと思っています。

一貫性
アイアントやヒヒダルマなどを使っていると分かりやすいのですが、高火力のポケモンは、この技を打てば誰も2回耐えれなくなるという状況や、相手の全てのポケモンに等倍以上の相性で技を打つ状況を作ることができます。これを一貫性と言っているのですが、一貫性を何回も作ることによって、楽に勝つことが出来ます。では、一貫性をどうやって作るのかというと、作り方は2つあります。
1つ目は交代読みで相手の受けポケモンを削ること
2つ目は釣り出し交換で有利な対面を作り出すこと

です。順に解説していきます。

交代読みで相手の受けポケモンを削る
これは分かりやすいのですが、実践してみると難しいことが多いです。ヒヒダルマやドラパルトの技を使う際に、相手の6体のうち、何体が攻撃を耐えて反撃が出来るか、上から攻撃してくるか、を選出画面で把握することが大切です。例えば、相手がカビゴン+ミミッキュ等のゴーストタイプといった並びで、ヒヒダルマとカビゴンが対面しているとき、馬鹿力を透かされてしまうとかなりこちらが不利になるので、相手も積極的に狙ってきます。このように、相手が狙ってくる行動は、相手が有利になるために取ってくる行動です。つまり、相手の立場になって、相手がこちらの盤面を崩すために取るべき行動を考えると、繰り出してくる可能性のあるポケモンを読むことができます。逆に相手が取ってくる行動がないと分かれば、素直に対面している相手に有効な技を打てばいいことが分かります。これが理解できると交代読みができると思います。

釣り出し交換で有利な対面を作り出す
これは1つ目と関連してくるのですが、相手の繰り出してくるポケモンを考えたとき、どの技を打ってもアドバンテージが取れない場面が出てきます。(ドラパルトに対してカビゴンが後投げされる場合など)そのとき初めて釣り出し交換を考える必要が出てきます。(ドラパルトに対するカビゴン後投げに対してヒヒダルマを合わせる)スタンパやトリパと対戦しているときには一度釣り出しが決まると殆ど勝ちが決まることが多いのですが、(ヒヒダルマの火力が高過ぎるため)受けループを崩すには釣り出し交換を何回もしないと勝つことができません。釣り出し交換は相手に読まれると負けに直結することが多いのでリスクが高いです。なので、本来はあまり沢山するものではないことを覚えておいてください。ただ、釣り出し交換を出来る場面を把握出来ているかどうかはプレイヤーの実力に関わります。相手の立場になって相手の行動を読むことが攻めサイクルの上達のカギになるので、心に留めておいてもらえると対戦が上達すると思います。

この二つのポイントを理解し実践できれば、攻めサイクルを使いこなせるようになります。

今後の課題
このパーティーの強みは、負けが確定する並びや突破不可能なポケモンがいないことです。しかし壁貼り構築やドサイドン+アーマーガア+ドヒドイデのような選出を強制されるポケモンが多くいる並び、トリルからの呪いカビゴンにはかなり苦戦させられました。ドサイドンに打ち勝てる特殊積みエースが1体いると、立ち回りに少し余裕がでてくるかなと思いました。

シーズン4では、新たにキョダイマックスやカントー、アローラの御三家が参戦しますが、キョダイマックスラプラスがこのパーティーに合う気がすると思っています。また、相手がキョダイマックスラプラスから積みポケモンを展開してくる構築に対してかなり厳しいと思うので、その対策を考える必要があると思っています。現時点では、こちらもキョダイマックスラプラスを使うという対策を考えています。Sの早い身代わりもちラプラスを後投げすることによって、身代わり→ダイウォール→センリツ→ダイサンダーで変えすことが出来ます。また、ブラッキーのイカサマを身代わりが耐えることが出来るので受け回しの構築にも強く出ることが出来るのでかなり使いやすいです!是非使ってみてください。

最後に

本記事をお買い上げいただき、ありがとうございました!自分の考え方が少しでも伝わり、この記事を読んでくれた方がより勝てるようになることを願っています。また機会があればよろしくお願い致します!

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