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グルタミンとグルタミン酸の違い?

グルタミンとグルタミン酸の違いについて考える

グルタミン
グルタミンは「グルタミン酸」と「アンモニア」から生合成されます。

グルタミンは、筋肉中に存在するアミノ酸の中で50-60%を占めており、生体内で最も多く含まれるアミノ酸の一つです。
生体内で合成できるため、栄養学的には非必須アミノ酸とされています。

グルタミンはアンモニアの運搬体として重要な働きを担い、腸管のエネルギーとして利用されるほか、肝臓内のグルタチオン濃度の維持に役立つとされています 。

さらに、生体内でアミノ基転移酵素の基質として様々な生体機能に関わっており、酸塩基平衡、窒素の供給、DNAやタンパク質の形成などの働きがあることも報告されています。

外傷時には創傷を修復し、器官の機能を活性化するために窒素が必要となりますが、その窒素の1/3はグルタミンから提供されます 。

また、ストレス時に胃腸機能や粘膜機能を助ける働きがあり、消化性潰瘍の治療薬としても用いられています。

【グルタミン酸】
グルタミン酸は「α‐ケトグルタル酸」と「アンモニア」から生合成されます。

グルタミン酸は主に昆布などに含まれるうまみ成分として調味料に広く使用されているアミノ酸ですが、その他に醤油や味噌、トマトやチーズ等にも多く含まれています。

エネルギー源として最も利用されやすいアミノ酸と言われており、グルタミンだけでなく、オルニチン、プロリン、γーアミノ酪酸(GABA)、さらに抗酸化物質として重要なグルタチオンの前駆体でもあります 。

グルタミン酸とグルタミン酸ナトリウム(MSG)はどう違うの?
グルタミン酸ナトリウム(MSG)は、グルタミン酸にナトリウムをつけて乾燥させたものです。

グルタミン酸は水に溶けづらい性質がありますが、ナトリウムをつけることで水に溶けやすく、また調味料としても使いやすくなることから、加工食品等にも広く活用されています。

ただし、MSGにはナトリウムが含まれているため、塩分制限があるような人は注意が必要です。

また、MSGの過敏症を持っている場合は、摂取によって頭痛、麻痺/興奮、赤面、筋肉収縮などを起こすことがあること、さらにグルタミンやグルタミン酸に対してもそのような症状が出る可能性があると言われています 。

MSGが添加されている場合、商品のパッケージには「調味料(アミノ酸)」として表記されていることが多いので、気になる方はチェックしてみると良いかもしれません 。

「グルタミン」と「グルタミン酸」。

それぞれ働きは異なりますが、どちらも健康の維持には欠かせない栄養素です。

また、グルタミン酸から合成された「グルタチオン」の肝臓中での濃度維持にグルタミンが関与しているとされており、お互いの働きを補い合っている栄養素でもあります キラキラ​​​​​​​

目的によって摂取する栄養素を選択することも大切ですが、栄養素の多くは「お互いに補い合って」働きます ウインク

単一の栄養素だけでなく、相性の良い栄養素を一緒に摂ることも意識していただければな、と思います 照れ

(管理栄養士 あ)https://www.healthy-pass.co.jp/blog/20180531/#iより



宇治茶師の末裔です。私も緑茶の広報を世界に発信しています。喫茶道・喜多重左衛門として、日本人の身近にある緑茶の偉大なる効能を再発見中です。地球にも優しい有機宇治抹茶を推奨しています。よろしくお願いします。