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20201125食中毒や虫歯予防  9-1 食中毒予防の切り札 殺菌作用や抗毒素作用を望むならば、ミル クティーは避けましょう。

御茶の持つ効能を無視して、おいしく楽しむ分には個人的なことですから美味しいミルク仕立て抹茶ラテをいただいて、効能を知らなくても個人の自由です。

ただ季節で発生する食中毒を未然に防ぎたいものです。豆乳抹茶ラテにしてビーガン仕様でいただきたいものです。

美味しくと健康にというカテゴリーは一致しないときがあります。

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 細菌性食中毒は食中毒の約5割を占め、毎年1万人前後が発症しています。原因菌としては カンピロバクター、サルモネラ、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌O‒157 などが主なものです。細菌性食中毒は2つのタイプに分かれ、カンピロバクター、サルモネラ、 腸炎ビブリオは感染型で、黄色ブドウ球菌、O‒157は毒素型です。黄色ブドウ球菌は、食べ 物内で増殖して腸管毒を作り出します。この毒素を食べ物といっしょに摂取することで食中毒 が起こります。O‒157は食べ物といっしょに摂取された後、腸管内で増殖する時に、べロ毒 素を作り出して食中毒を引き起こします。

  お茶に含まれるカテキンが殺菌作用と抗毒素(解毒)作用をもつことは実証されています。 茶カテキンは、多くの病原菌の細胞膜や細胞壁を破壊し、抗生物質と同じような作用で殺菌し ます。また、茶カテキンは、病原菌が作り出す多くの毒素に瞬時に結合して毒素の力を失わせ、 抗毒素抗体と似た作用で解毒します。茶カテキンの殺菌作用と抗毒素作用は、日常飲んでいる お茶に含まれるカテキン量で充分に発揮されます。茶カテキンのなかではエピガロカテキンガ レート(EGCG)がこの作用の主な担い手です。

茶カテキンは、細菌性食中毒原因菌のほとん どを数時間から24時間以内に殺菌することができます。O‒157の場合、1万個の細菌が、日常飲んでいる濃度のお茶1mlで3時間から5時間のうちに完全に殺菌されます。ごく 少量の茶カテキンが腸管毒やべロ毒素を解毒することは、試験管内の実験だけでなくマウスを 使った感染実験でも実証されています。

 茶カテキンは酸に強い性質をもち、また体内に摂取された茶カテキンは大腸まで到達します。 それゆえに、食事中や食後に飲むお茶は、胃や腸管の中で食中毒原因菌や毒素に対して殺菌作用および抗毒素作用を発揮して、食中毒を予防できるのです。カテキンを多く含む一煎目のお茶がお勧めです。この食中毒予防効果は、カテキンを含む緑茶のみならず、ウーロン茶や紅茶 (茶カテキンと同じような効果をもつテアフラビンを含んでいる)にも期待できます。緑茶が 渋くていやだという子供には砂 糖入りの紅茶を飲ませるとよい でしょう。ただし、テアフラビ ンがミルク中のタンパク質と結 合し、殺菌作用や抗毒素作用が 失われることになるので、ミル クティーは避けましょう。緑茶 の場合も、食中毒の予防のため には、牛乳と一緒に飲まない方 が賢明でしょう。

                  (昭和大学名誉教授 島村忠勝))

世界中で、ビーガン食が人気を得ています。緑茶の頂き方にも、緑茶の力を発揮できるようにするには、いただく組み合わせが重要です。

私は新製品の抹茶で、抹茶ソイミルクラテをいただきてご機嫌です。食中毒にも、コロナにも、新コロナにも、インフルにも気を付けて生活しなければなりません。目に見えない敵と戦うのには、正しい生活習慣が何よりも、大事であると思います。それでだめなら、現代医学にも頼りましょう。それは、真の研究者が、ご自分の睡眠時間や、娯楽を削っても、犠牲になさっての研究成果だからと思うからです。喜多重左衛門


宇治茶師の末裔です。私も緑茶の広報を世界に発信しています。喫茶道・喜多重左衛門として、日本人の身近にある緑茶の偉大なる効能を再発見中です。地球にも優しい有機宇治抹茶を推奨しています。よろしくお願いします。