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日本に住んでいて知らなきゃソンをするお茶のこと。10の秘密.お茶の効用を科学する。

3-8 糖尿病の予防と改善、多様に効く

糖尿病は、食後の高血糖や高血糖状態の慢性化など血糖値が病的に高い値を示す病態です。 糖尿病にはいくつかのタイプがあり、わが国の糖尿病の約9割が食事や運動など様々な生活習 慣が原因となって起こる2型糖尿病であるといわれています。

肥満


高血糖状態を治療せずに長期に 放置すると、毛細血管の障害がおこり、網膜症、腎症、神経障害などの糖尿病合併症の起こる 頻度が高くなります。糖尿病の治療は病因や重症度によって異なりますが、2型糖尿病初期に おいては、特に重要な食事療法と運動療法に加えて、薬物療法による血糖値のコントロールが 行われます。

糖尿病治療薬としては、腸管からのブドウ糖吸収阻害、インスリン分泌刺激、末 梢インスリン感受性改善、糖新生抑制、などの作用をもつものが使われています。

糖新生とは、 体内で糖以外の物質(乳酸やアミノ酸など)からブドウ糖ができることをいいます。  

培養細胞や動物を使った実験により、茶カテキンはアミラーゼ活性の阻害、肝糖新生の抑制、 膵細胞の保護、インスリン分泌の促進、筋肉へのブドウ糖取り込みの促進、抗炎症作用など実 にいろいろの作用を通して抗糖尿病作用をあらわすことがわかってきました。

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実際に、人の糖 負荷試験においても、緑茶の血糖値抑制効果が認められています。さらに、緑茶には同 様の効果を示すカテキン以外の成分が存在することも明らかになっています。

テアニン

カフェイン


 
このように、緑茶を飲むと、そこに含まれる種々の緑茶成分によるマルチな作用メカニズム によって、糖尿病の予防や改善ができると考えられます。糖尿病は肥満症や動脈硬化症などの 他、肝臓がんや大腸がんなどのリスクを高めるので、習慣的に緑茶を飲むことは様々な疾病の 一次予防に役立つと期待されます。

            (静岡県立大学食品栄養科学部助教 三好規之)

唐から仏教の経典とともに持ちかられた、唐時代の不老長寿の秘薬であるお茶は、僧空海、僧最澄が命懸けで日本に持ち帰られたものです。秘薬である根拠を見出されていたように思われます。

私が調べているデーターにもマルチの効能を発揮しているように思います。ただ現在では、薬とは言えません。喜多重左衛門



宇治茶師の末裔です。私も緑茶の広報を世界に発信しています。喫茶道・喜多重左衛門として、日本人の身近にある緑茶の偉大なる効能を再発見中です。地球にも優しい有機宇治抹茶を推奨しています。よろしくお願いします。