NO.9『事件①“散らかった部屋…”part3』
前々回からの続き。ちょっと聞いて~
へっぽこ娘
翌日、何事もなかったかのように朝を迎えた。昨日のことを母はどのように思っているだろうか。忘れているのだろうかと思ったが、少し衝撃的な事件だったので、母と話すときもそのことには触れないでおこうと思い、私は腫れ物にさわるかのような優しい言葉かけを意識した。母はいつもと変わらない様子で起きてきたが、会話の中でふと思い出したように「あの人にお詫びにいかなきゃ」と昨日お世話になったおばちゃんのことを言ったので、覚えているんだなと思った