【支援が必要な子どもの高校からの進路について】
筆者の息子はまだ年少なのですが、高校からの進路について調べてみました!
なるべく本人の意思を尊重した進路選びをしたいものの定型の子と同じようには行かないかもしれない…保護者がした選択によって将来の選択肢が狭まるかもしれない…
私はそんな不安を抱えています。ですので保護者がある程度の将来の見通しを立てておくのは本人の意思を尊重するためにも非常に有意義であると思います。
高校からの進路について
◎特別支援学校高等部
・療育手帳(愛の手帳)がないと入学不可
・初等部、中等部がある特別支援学校高等部
・高卒資格なし
・療育手帳必須
・就労訓練中心
・卒業後の就労率は30%ほど(ほとんど授産所やB型作業所で一般就労は数人)、残り三分の二は生活介護
◎高等特別支援学校
・療育手帳(愛の手帳)がないと入学不可
・高等部だけの特別支援学校(受験あり)
・高卒資格なし(あるところもある?)
・ほぼ100%一般就労(A型作業所、特例子会社など)
・学力や自力通学、生活態度、働く意思なども含めて優秀な子だけを集めるエリート校
・レベルの高い試験を通過しないと入学出来ない
①学力(IQ70の最高到達点である小学4年程度の国語と数学がメイン。作文や英語がある都道府県もある)
②自力での通学(送迎不可)
③面接
④作業のテスト(色分け、組み立てなど)
◎特別な高校
・不登校や特別支援学級の生徒が入学できる
・高卒資格あり
・内申点必要ない、入試が面接だけなどゆるい
◯公立高校の定時制
・夜間のイメージが強いが昼間の4年制の定時制もある
・3年分のカリキュラムを4年で終えるのでゆっくり出来る
・3年間の定時制もある
・公立なので授業料は無料(所得制限あり)
◯不登校や特別支援に特化した私立高校
・1クラスに先生1人で生徒20人など少人数クラスだったり教師が特別支援教育に長けていたりする
・授業料が高い(少人数な分それで採算をとっている)
例 星槎高校など
◯通信制サポート高校
・卒業に必要な単位が74単位(文科省が定める最低限。普通の高校は100単位必要)
・もっと勉強したい子はオプションで追加出来る(有料)
・個別や少人数教育をウリにしている学校が多い
・入試は面接と事前提出の作文だけというところが多い
例
◯専修学校
・通信制サポート高校+専門学校(74単位+調理など専門的な学習の単位)
・卒業時にたとえば「調理師免許」と「高校卒業資格」が同時に取れる
・調理師免許、准看護師、トリマー、美容師、ヘアメイクなど
・勉強が忙しく中退者も多いので本人が本当に好きなことでないと続かない
◎通常の高校
令和三年度からすべての都立高校で通級による指導が受けられるようになった(学習の遅れには対応しない)
いかがでしたでしょうか?
筆者の息子がまだ年少なため、交流会では中高生の保護者とはまだ話す機会はありません。ですので上記の内容は本などで調べたものとなります。これから交流会などを通じてリアルな情報も発信できればと思います
読んで頂きありがとうございました
参考文献:特別支援が必要な子どもの「就労」「進学」「進路」相談室
著 山内康彦