北区の支援級についての実績値と理論値の比較
【北区の支援級について】
◎北区の小学校についてのデータ(令和6年度)
総児童数:14,298人(536学級)
支援級:281人
うち知的級:38学級(281−24=約257人)
うち情緒級:3学級(約24人)
(※情緒級の人数は非公開のため1学級8人として計算)
◎北区の総児童数に対する支援級の必要人数
支援級:約429人
うち知的級:約215人
うち情緒級:約215人
(2021年度のレセプト情報・特定健診等情報データベースを用いた調査より5歳までに自閉症と診断される者が全国平均で人口の3%とされているのでそれを元に計算。そのうち半数以上を高機能自閉として計算)
【このデータから予想されること】
・知的級はほぼ必要な人数をカバー出来ている
・情緒級の人数が191人足りていない
・その足りない人数は巡回(特別支援教室)で対応している、とのことだが診断を受けておらず普通級に在籍している何らかの支援を必要とする児童は普通級の8.8%居るというデータがある→北区では約1233人
(文部科学省:通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について.2022)
令和4年度の時点で北区の通級巡回指導に通っている生徒数は614人である
・実際に児童精神科で自閉症と診断を受けている児童は1歳半くらいから異常を感じ親が自主的に通院しておりIQの高さに関わらず自閉の症状が強く出ている児童である
自閉症の特徴で主に学生生活で障害となるのは他者との人間関係である。1クラス8人の情緒級に在籍することで安定する児童もいるので専門家や親、本人の判断・希望で情緒級を選択する自由がある環境が望ましいのではないか
現在就学相談で普通級相当と判断される
・IQ85〜99の知的障害がないとされる自閉症児
・IQ100以上の多動がある自閉症児
が普通級に在籍する選択肢しかない状況ではなく、本人の特性に合わせて自由に選択し、合わなければ移動できる環境づくりが大切であると考える