🌸4月11日の銘柄 ①住信SBI銀行(7163)1588円+142 ②日本金銭機械(6418)1221円+65 ③Arent(5254)3070円-130 ④ココルポート(9346)5150円+100 ⑤Arent(5254)3070円-130

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全体相場は当面の間ボックス圏推移が続くとみられる。注目された3月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が23万6000人増だったが、1月・2月分が下方改定されていることを考慮すると実質的に市場想定より弱めの数字といえる。ただ、失業率は事前予想よりも若干改善傾向を示す内容であった。更に平均時給の伸びはコンセンサス以上に鈍化が確認された。総じて景気は底堅く、サービス部門のインフレ沈静化を示唆していることから米経済のソフトランディングへの可能性も少し出てきた印象を受ける。株式市場的にはプラスに評価できる結果だったといえ、きょうの東京市場は買い優勢で始まった。

 今週🌸12日には3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えているが、この結果次第で株式市場のボラティリティが高まる可能性はある。コア指数で前年同月比5.6%上昇が予想されており、これは2月の5.5%と比較して伸びが加速する見通し。結果がこの5.6%近辺の伸びで市場予想と合致すれば、🌸5月のFOMCにおける0.25%の政策金利引き上げをほぼ100%織り込む形となりそうだ。そうした状況も念頭に置いて、NYダウの向こう1ヵ月でみたレンジは、下値が3万2500ドル近辺、上値は3万5000ドル弱とみている。

 一方、国内では植田和男日銀新総裁のもとで新体制がスタートしている。初陣となる🌸今月27~28日の日銀金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC)の撤廃が行われるかどうかについて思惑が錯綜している状況だが、初回会合でいきなりYCCが撤廃される可能性は低いとみている。さらにマイナス金利の解除も当面は見込まれず、株式市場にとっては追い風ともいえるが、上昇相場を本格的に後押しするような展開には至らないだろう。

 日経平均の向こう1ヵ月のレンジは、下値が昨年来のボックス相場下限である2万6000円前後。上値は3月上旬につけたザラ場高値水準である2万8700円どころを想定している。物色対象としては5月の大型連休を控え、小売り、陸運、空運といったインバウンド関連に優位性がありそうだ。

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