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『水曜独りメシ』こぼれ話「アマダイの一夜干し」

…結局、
本筋より傍流、
主役よりも脇役や敵役、
本題より裏話が好きなんだ。

 まあ、それはしょうがないとして、
水曜独りメシの本編の中では書ききれない、
もしくは、過去の記事で書いているけど
もう一回書きたい、みたいなことを
「こぼれ話」として書いていこうと思う。

 せっかくだから、
口調(文体)くらいは変えてみようか笑

 アマダイの一夜干しは、
昨年2020年11月28日に届いた、
萩大島船団丸の鮮魚BOXに入れてもらった
アカアマダイをいくつか料理する中で
つくってみたもの。

 こんな感じに送られてきました♪
左上の2匹がアカアマダイ。
西日本では「グジ」といった方が
通りがいいかも。

 この時、1匹まるごと一夜干しにして、
残りの1匹は、刺身、松笠揚げ、昆布〆め、
と、堪能した。
 一夜干しにしたアマダイは、
半身をそのまま焼いて食べ、
もう半身は、少し熟成させてやろうと
冷凍庫で保存しておいたのだ。
 冷凍庫に入れておく、ということで
水分を凍らせて旨みが凝縮する、
と考えたのだ。

 少し間が空いてしまったが、
おかげで程よく水分が抜けて
いい塩梅になっていることだろうと
焼いてみるとふわりとした身の締まり。
案の定、いい熟成具合だ。

 干す際に味をつけたのは塩だけなのに
熟成した身からは昆布で〆たような旨みが。
ごはんもいいけど、酒だな、これは。

 余談になるが、
焼いた魚で飲む日本酒はうまい。
いつのころからか、
焼き鳥でもなく、
焼き肉でもなく、
焼き魚が日本酒の肴として
1位の座に君臨し続けている。
魚だったら、
刺身でも煮魚でもよさそうなものだが、
日本酒に関しては焼き魚だ。
 ついでに、魚の種類と酒の種類の
相関関係で言うと、
ビールならアジフライやフィッシュ&チップス、
白ワインならマリネやポワレ、ムニエル、
熱燗ならミックスフライ、
紹興酒なら姿蒸し、
焼酎は刺身だ。
 おいおい、熱燗は日本酒じゃないか、
という向きもあるかもしれないが、
洋食にはビールか熱燗なのだ。
しかも、熱燗にはミックスフライ、
ミックスフライには熱燗なのだ。
何故なのかは、あらためて書くことにしよう。

ごちそうさまでした。

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