【もし今病気になったらどうなるか】 2021年8月時点
医師になって、救急医を志した大きな理由が2つある
・時、場所、人を選ばずに行動できること
・一番身近な家族、親族の助けになること
今の現状では、これが出来なくなっている。家族が苦しんで困っていても、適切な医療を受けさせてあげることが出来なくなった。自分の身体は自分で守らなければならなくなった。
両親、キョウダイに今の現状を知ってもらうために、このような文書を送った。知り合いにも伝えてもらうようにお願いした。
一刻も早く、安心して医療機関にかかれる日が戻ってくることを願って。
【もし今病気になったらどうなるか】
・家族以外の人と一緒にご飯を食べたり、マスクを外して話し合うようなことをしていて具合が悪くなったら、ほぼそれはコロナが原因です。
・そのようなことを自分はしていなくても、家族に1人でもコロナの人が出たら、その家族はコロナにかかる可能性が極めて高いです。いつ自分が症状が出てくるのか、ビクビクしながら日々過ごすことになります。
・ちょっと体調が悪くなったからといって病院受診しようとしても、コロナの可能性が高いとまともに診察してもらえません。
・少しでも熱があったら、コロナの可能性があるので診療してくれる病院はほとんどありません。
・少しでも息苦しかったら、コロナの可能性があるので診療してくれる病院はほとんどありません。
・吐いたり下痢したりしていたら、コロナの可能性があるので診療してくれる病院はほとんどありません。
・どんなに熱が高くても、どんなに息が苦しくても、どんなに下痢してても、どんなに身体が辛くても、酸素の値がギリギリ悪くなくて、自分でなんとか歩けて、何とか水と薬を飲むことができているのなら入院させてはもらえません。
・お水が飲めなくて、動けなくて、苦しくて、救急車を呼んでも、すぐに病院に連れていってはくれません。何時間もかけて救急隊が何十件、時には100件以上の電話をかけて、ようやく診てもらえる病院が見つかるかもしれません。ただそこは、家からは何十キロと遠く離れた病院かもしれません。
・何時間も待たされて、100件以上の病院に電話をかけても、その日その時間に診てもらえる病院が見つからないかもしれません。
・辛いのに、しんどいのに、救急車を呼んだのに、病院にかかれずに救急隊が引き上げてしまうかもしれません。
・コロナにかかって、酸素の値が悪くて、血圧がとても低くて、意識不明の状態にでもなったら、診てもらえる病院はほんの一握りしかなく、そんな病院には患者さんがたくさん集まるってくるので自分や家族が診てもらえないかもしれません。
・そうやって病院にかかれずに、自宅で亡くなってしまう方が実際に出てきています。
・なんとか病院に運ばれても、喉に管を入れられて、人工呼吸器に繋がれて、何日も何週間も入院する事になるかもしれません。
・30歳代、40歳代の若い人も、人工呼吸器を使って治療を受けています。ただ、この人工呼吸器の台数にも限りがあります。
・今までは、具合が悪くなれば必ず病院で診てもらうことができました。ただ今は、病院で診てもらえるかどうかはくじ引きで当たりが出ないとかかれなくなりました。人工呼吸器を使ってもらえるかどうかも、くじ引きで当たりを引かなければならなくなりました。
・ハズレくじを引き続けてしまうと、病院にはかかれません。人工呼吸器も使えません。たとえそれがコロナが原因じゃなくても。
・自分と家族の身を守るのは、良識ある行動と、自分自身の健康管理と、ワクチン接種です。ワクチン接種のチャンスが来たら、絶対に接種してください。
・ワクチンの副作用で辛い思いをするより、コロナにかかって辛い思いをすること、辛い思いをする家族を目の当たりにしながらも何もできないことの方がはるかに耐えがたいことです。
・コロナの患者が減らなけば、この状況は変わりません。
・いつでも安心して病院にかかれる日が来るかどうかは、皆さん1人1人にかかっています。
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