尊敬する写真家・田中長徳氏の「Leica 3c」はどこへ?

この数か月、尊敬する写真家の田中長徳氏がオークションに多くのカメラを出品していましたが、実際にはご本人の思いは私ごときには理解できるはずもありません。しかし、もしかしたら私の落札した「Leica 3c」はこれだったらいいなぁと、思うのです。
【オークションコメントより】
田中長徳です。ライカ3cです。いつから持ってるか分かりませんが、日常撮影するならこういうカメラがいいな。コシナレンダーの21ミリがついています。1995年にコシナレンダーのお手伝いをしたので、その時にスーパーアングロンとか全部処分しました。素晴らしいレンズです。アサヒカメラでエジプトに行った時もこれで取りました。問題は30年近く使っているとグラグラになってくることでもまだ使えます。日常生活を取るためのスナップシューターです。■

「立ち戻って・・・」
そして、「21mmf4」の私の画角とぴったりの「フォクトレンダー」の造形のステキなレンズが、それがこの動画と違っていたとしても、何か気持ちを高揚させるのです。僕は、今年一杯を使い切り、如何に海外にアプローチできるか作品のまとめ方を練っていますので、長徳氏が海外に無意識に呼ばれて行って世界を回ったように、写真やカメラが私を海外に引っ張っていってくれるような、本当の仕事をしたいな。と改めて感じるのです。

ひとは、色々な場面で「強い動機」を持つことがあります。長徳氏とのたった数回の「ブラパチワークショップ」で、テーマになるシチュエーションが重なる時には、ソ連製の「Fed2」や「Induster 53mm f2.8」を使ったりしました。

写真を始めるキッカケは、出雲の写真家の小池氏へ提供したエッセイ(もどきかも?)に記しましたが、その後、5年程度で十数回の個展を経て、次のステップに行くための、背中を押されるような「一台」が、それがこのムービーの「Leica 3c」であろうとなかろうと、ご本人のオークションから入手した事と、その長徳氏の佇まいが、私を突き動かしているのです。

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