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【ステゴロEDH】偏執的な理論家、ミルコ

はじめに

本記事の目的

2024/04/06に開催された「拳で語れ!芽生えろ友情!殴り殴られEDH交流会」(通称:ステゴロEDH)に参戦。
せっかくなので、当イベントで使用した《偏執的な理論家、ミルコ/Mirco, Obsessive Theorist》のデッキを紹介します。
ステゴロ環境への考察も交えているので、ステゴロに興味を持った人の参考になれば幸いです。

ところで「ステゴロに興味」ってどんな日本語?刃牙の世界線?

あまりにもお誂えむきなTシャツが売ってて草

※有料部分ありますが、全編無料で読めます。気が向いたら投げ銭感覚で購入いただけますと嬉しいです。

挨拶

kitaと申します。MTG参戦は旧エルドレインから。東京でEDHとパイオニアを中心に遊んでいます。
比較的カジュアル寄りのプレイヤーで、特に実績はありません。種族王ⅥというEDHイベントで3-2予選落ちが一番よさげ。
EDHではレベル5~6を目安に部族ばっかり組んでます(ゾンビ×4、エルフ、ドラゴン、ミノタウロス、熊)。本記事で紹介するミルコも、パワーレベルはいいとこ6程度という認識で組んでいます。
それでは本編へ。


ステゴロEDHとは?

ステゴロEDHとは、特殊ルールを採用したEDHイベントです。詳細なルールは下記の記事を参照いただければ。

要するに、ルールは以下の3点。
①無限コンボ(+一部のカード)は禁止。己の拳のみで勝利すべし。
②勝ち点の他に、盛り上げ賞で+1点、ナイスプレイには+1点(やっ点)、盛り下げる激サムプレイには-1点(やらかし点)。勝つだけでは優勝できない。
仲良く楽しく遊ぶ(←いちばん大事)
これらのルールを踏まえて、デッキを構築する必要があります。

ステゴロ的統率者解説

ミルコのテキストはこちら。

Mirko, Obsessive Theorist / 偏執的な理論家、ミルコ (1)(青)(黒)
伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 探偵(Detective)
飛行、警戒
あなたが諜報を行うたび、偏執的な理論家、ミルコの上に+1/+1カウンター1個を置く。
あなたの終了ステップの開始時に、あなたの墓地にありパワーがこれのパワーより小さいクリーチャー・カード1枚を対象とする。それを最終(finality)カウンター1個が置かれた状態で戦場に戻してもよい。(それが死亡するなら、代わりにそれを追放する。)
1/3

前よりイケメンになりました

ただ能力を解説してもつまらないので、ステゴロEDHという特殊な環境から見たミルコの強みを3つに分けて解説します。

①飛行、警戒

お互いに殴り合う展開が予想される環境において、攻撃を通しやすい飛行と相手の攻撃を迎え撃つ警戒を併せ持つのは非常に強力。
1人倒した返しに殴り殺される、といった場面も容易に想像できるので、統率者単体で攻防一体に動けるのは安心感がありますね。

なんか似てない?そんなことないか、、、

②一点突破、横並びどちらのプランも取れる

殴り統率者には、主に下記の2タイプがあります。
A:統率者一点突破型
装備品やオーラで強化する(軽脚、バーラン)、+1/+1カウンターで育成する(アニマー、ハラー)、スペルや能力で瞬間最大風速を出す(フェザー、グレヴェン)、シンプルに暴力を振り回す(ゾパンドレル、ヤーグル&ムルタニ)などなど。
B:横並び面制圧型
エルフ、ゾンビ、ゴブリン、犬、猫など、部族系統率者の得意戦略。大量のクリーチャーを並べ、全体強化で殴りきる。

ミルコの長所は、自身の能力を活かすことでABどちらの戦い方もできる点にあります。
諜報を繰り返して自身を育てるAプランを軸にゲームを運びつつ、墓地からクリーチャーを釣り上げ続けることで、サブプランとしてBにもある程度ついていくことが可能になっています。

③カラーパイ

(1)妨害に秀でた色
《激情の後見/Fierce Guardianship》《致命的なはしゃぎ回り/Deadly Rolick》といった統率者ピッチをはじめとして、多様な妨害手段を擁するのが青黒の強み。また諜報を多用するため、その場その場の状況に応じた柔軟な立ち回りが可能になっています。ステゴロ環境においては統率者を除去できないと即負けにつながるため、全除去や布告除去も併せて複数枚取りたいところです。

(2)《統率者の板金鎧/Commander's Plate》で無敵になれる
ギャグみたいなことを言っているようですが、まあまあマジです。
コンボを狙ってはならず、殴り合いを求められる環境なので、相対する統率者たちは白=緑>赤>黒>>>青と想定されます。
青黒、黒単、青単となるとさらに少ないでしょう(某店長が青黒使ってたけど当たってないからセーフ)。
つまり、プロテクション(青黒以外)はほぼ無敵。攻撃を通し放題の上、防御もお手のもの。

相手がコレ装備したら手も足も出ない?うるせぇ( ^∀^)

コイツのためだけに《ウルザの物語》入れてるまである

デッキリスト

上記の強みを活かすべく構築したリストはこちら。

①継続的に諜報を行うカード

ミルコを育てるのに必要なのは諜報の回数。そのため、単発ではなく繰り返し諜報できるカードが重宝します。

《破滅を囁くもの/Doom Wisperer》
ライフと引き換えに好きなだけ諜報。序盤に揃えて最強ミルコを育成しよう!

ミルコとはズッ友♥️

《燭台/Candlestick》
カルロフ邸で収録されたアンコモン凶器シリーズ。本体コストが青1マナと軽く、設置が容易。パワーを上げた上で攻撃する度に諜報できるので、ミルコと非常に相性がいいです。

なぜか構築済みには入ってない

《撒けない追っ手/Unshakable Tail》
出たとき&毎アップキープに諜報1。クリーチャーが墓地に落ちると手がかりを作れるうえ、手がかりを生け贄に墓地から帰ってくることも可能。出た時点で最低限の仕事はするし、継続的にアドバンテージを稼ぐこともできるということで超便利。

墓地利用デッキの期待の星。
スゥルタイシディシでは異次元の強さ

《秘密裏の干渉者/Clandestine Meddler》
出たときに自分のクリーチャーに容疑をかけ、容疑クリーチャーが攻撃すると諜報できます。容疑クリーチャーはブロックできなくなるので、ミルコの警戒を活かせないことが難点。

これも同セットなのに構築済みには未収録

《夜帷のスプライト/Nightveil Sprite》
《悪意あるヒトデ/Sinister Starfish》
攻撃orタップで諜報。シンプルながら、マナカーブ的にミルコと相性◎。

オタクカードで紹介されてましたね

《うなる大殺犬/Snarling Gorehound》
パワー2以下のクリーチャーが自分の場に出ると諜報。ミルコを筆頭に範囲内のクリーチャーはそこそこいるので、思ったより誘発します。

構築済みに収録されていないカルロフ邸その3。
威迫がインクの染みすぎる

《死の達人/Death Master》
《根気強い探偵/Dogged Detective》
出たときに諜報でき、墓地から気軽に帰ってこれる。とりあえずの壁にして複数回諜報する動きが地味ながら強力です。

諜報で墓地に落ちても嬉しい

《レーザー・スクリュードライバー/Laser Screwdriver》
ドクター・フーコラボで収録されたマナファクト。オマケで諜報できるって書いてある。まあまあなオリカ。

なぜドライバーからマナが?

《地底街の下水道/Undercity Sewers》
カルロフ邸の話題をかっさらった諜報土地。あまりにもミルコのオリカすぎたため、血涙を流しながら購入。今回は採用しませんでしたが、おかえりランドなどと組み合わせて繰り返し使うのもアリかも?

なぜ確保していなかったのか、、、

②リア二メイトしたいクリーチャー

諜報でミルコを育てつつ有能なクリーチャーを墓地に落として、盤面制圧を狙います。

(1)除去能力持ち
統率者をはじめとして、除去したいクリーチャーはいくらでもいるため、やや厚めに採用。
《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》
《叫び大口/Shriekmaw》
《虐殺のワーム/Massacre Wurm》
《忌むべき者の監視者/Overseer of the Damned》
《血の取引者、ヴィリス/Vilis, Broker of Blood》

宝石の洞窟から1t目に納墓+再活性したら流石にやらかし
一人回しで一回だけ達成した

(2)アドバンテージ稼ぎ
パワーが低いクリーチャーばかりなので、序盤からリアニを狙えます。
《熟考漂い/Mulldrifter》
《フェアリーの黒幕/Faerie Mastermind》
《悪意の大梟/Bailful Strix》

想起からのリアニで4ドローは犯罪級

(3)クリーチャー強奪
その統率者強そう!私にも使わせて!!
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
《裏切りの工作員/Agent of Treachery》

オーラごとパクったら宇宙(という名のやらかし)

(4)ただ強枠
カードゲームなんてねぇ!強いカード投げてればそのうち勝つんですよ!(超暴論)
《黄昏の預言者/Twilight Prophet》
《スカラベの神/The Scarab God》
《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》
《墓所のタイタン/Grave Titan》
《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》
《ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon》

青黒の墓地利用といえばコイツ

今後の採用候補

ステゴロ当日には採用していませんでしたが、採用候補になりうるカードたちを紹介。

・《Dimir Strandcatcher》
カルロフ邸クルードエディションにのみ収録されている。自クリーチャーの攻撃時、攻撃先の対戦相手の数だけ諜報。ついでにドローも期待できます。4マナとやや重いですが、どうせミルコで釣るので問題なし。

影が薄すぎて見落としていた。
もちろん構築済みに入っているわけがない

・《導路の塔門/Conduit Pylons》
ステゴロ当日は未発売だったサンダージャンクションから。場に出るだけで諜報1。単体だと色マナが出ないなど不便な面もあるが、土地枠で諜報回数を稼げるのはとても便利。

漢字変換が面倒すぎる

おわりに

対戦結果

すでに1ヶ月以上経過していることもあり、手番や対戦相手などうろ覚えな部分も多いですが、当日の戦績をざっくり記述します。忘れてしまったジェネラル使用者の皆さん申し訳ありません、、、

1戦目:ウィルソン◯→?→ミルコ→ヴォジャ
《統率者の板金鎧》《影槍》を装備したうえ、隣には回復したライフを諜報に変換するズッ友が鎮座する最強ミルコが爆誕。このまま勝ちかと思いきや、ウィルソンが《大力無双》でスーパートランプルを獲得し、統率者ダメージ負け。お見事。ちなみに、諜報で確認していた自身のライブラリートップは《激情の後見》。一手及ばず。一連の攻防で盛り上げポイントゲット。

2戦目:カスリル→グレヴェン◯→旧カーン→ミルコ
4t目にグレヴェンが誰でもワンパンできる状態になり、命乞い大会スタート。直前に旧カーンのマナファクトが全て割られていたこと、グレヴェンが墓地対策を握っていたことから、ミルコが標的になり敗北。こちらは《破滅を囁くもの》を握っており、ターンが返れば勝っていた。ナイスプレイに脱帽。

3戦目:?→ミルコ→ドッグミート◯→巣主スリヴァー
誰も除去を引けず、ドッグミートが大暴れ。早々に全員殴り殺してゲームセット。

4戦目:ミルコ◯→ヨルヴォ→モスマン→ヴォジャ
終始有利にゲームを運び、ミルコに板金鎧を装備して殴り勝ち。ヨルヴォから出てきた漁る軟泥が仕事する前に除去できたのが大きかった。

振り返りと今後の改良案

4戦1勝1盛り上げの計2ポイントでフィニッシュ。
入賞はできなかったものの、狙い通りの動きができたので満足です。

今後の振り返りと改良案を簡単に。
①採用カード
・妨害枚数が過剰だったか。特に打ち消し。《精神的つまづき》は各種チューターはもちろん、《怨恨》《ちらつき護法印》をはじめとした強力なオーラたちへの対処として採用したが、《白鳥の歌》と除去で十分だった気がする。青黒の対応力を活かそうと考えたものの、もっと自分本意なカード選択でもいいかも?
・とはいえ、追加の妨害として《激しい叱責》は検討したいところ。
・《考慮》は諜報カードとしてパワー不足なので抜きたい。

②プレイング
・基本的に自分本意で動いてよさそう。もちろん除去も飛んでくるが、誰かが殴り殺されてプレイヤーが減る(=除去の打ち手がいなくなる)可能性も高い。最初の標的にならない程度に、かつ自分勝手に立ち回りたい。
・死は突然に訪れるので、お守りとして除去1枚は握っておきたいところ。
・《古えの墳墓》で命を縮める行為には注意が必要。テンポズルするとすぐ狙われる。

次回は上記の反省を踏まえて、より強い"漢"となってリベンジしたいですね。

統率者ミルコの紹介は以上となります。ここまでお読みいただきありがとうございました。
本記事がミルコ構築、そしてステゴロ環境へのカチコミの一助になれば幸いです。


P.S. 奇跡的なタイミングで刃牙シリーズが全話無料で読めるそうです。ステゴロへの信心を高めていけ🤛

それではまたどこかで!

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