お散歩ノート|54回目の献血

A型 RHマイナス

日本人のABO血液型におけるA型RH陰性(マイナス)の比率は約0.2%という500人に1人の割合。
血縁でいくと、母(A型)、母の妹(AB型)がRHマイナス、それ以外でも、かつての妹分(O型)、演劇関連お友達(B型)etc、、確率以上に身の回りに居る気もする。
名古屋市の人口約230万人のうち約4600人が僕とおなじA型 RHマイナスということになる。

血小板の寿命は7〜10日

手術や化学療法などで血小板が減ると出血部の血を止まらなくなって、血圧を維持できなくなる。その時に血小板の出番となるようです。
<< 当方医療従事者ではないため医学的な解説は他サイトに委ねます>>

血小板の寿命を考えて、手術の2日前までに献血の血小板成分献血で確保するというのが流れのようです。
分母がすくないというのはこういうときに不利ですね。
RHマイナスのヒトの手術をするときに、血小板でつくる製剤が不足することは多々あるようです。そういうときにどうするのかというと、献血歴のあるRHマイナスのヒトに日本赤十字が電話して献血を要請します。これが所謂「要請献血」というヤツです。

団塊の世代が70代に突入

われらの就職氷河期世代の親は、団塊の世代。というのは皮肉というか、よくよく考えたら当然の帰結。
成分献血の年齢上限は女性で54歳、男性で69歳。人口比率を考えると、献血という仕組みを支えていたのは、紛れもなく団塊の世代から就職氷河期世代。その団塊の世代が献血の仕組みから徐々に外れてきたこの10年弱、献血の不足が話題となることも多々。
加えて、新型コロナウイルス感染症の流行。これも献血の不足に拍車をかけました。
今まで多くて年2回だった献血の要請がなんとなくスパンが短くなってきたなと感じていました。
ここにきて、2020年春以降は年4回以上のペースで要請があります。
このところ出張で名古屋にいない時にかかってくる確率はさがっているので、電話にでられなかった1回をのぞいてほぼ要請を受けられています。

社会貢献?ボランティア?

リスクがゼロではないことを多くのヒトがわかっていて、それでも献血がここまで多くの人に賛同されて仕組みとしてなりたってるのは奇跡的なことだと思います。
個人的には、自分が近い未来に輸血される側になったときのコトを想像して、今、自分に出来るコトはしておこうという位の気持ちで協力しています。
決して、社会貢献とかボランティア精神が旺盛で、、というわけじゃないんです。
多くの人達が様々な意思をもって献血に臨んでいると思います、健康診断がわりでも、モノにつられてでも献血に行く方々はそれだけで素晴らしいと思います。

多分、明後日手術の方へ

今日、会社の仲間の叔母さんが亡くなったと聞きました。彼女の結婚式で少しお話する機会のあった方なので、僕の気持ちも揺れました。
その後、いつもとは少し違う気持ちで車のハンドルを握り献血に向かいました。
どう言葉にしたらいいのかちょっとわからないけど、姿の見えない、自分の血液が役に立つかもしれない方のことを思いました。
どうか、無事に手術を終えて、貴方の笑顔を待つ人の笑顔をつくってください、と。

もうひとつ「オタクの血は要らない」という主義主張の方でしたらオタクの血で本当に申し訳ないと思う。
要請献血にいつでも応えられるよう、最低限の健康管理や、歯科治療のスケジュールの管理、Apple Watchでの定期的に心電図をはかったりとわりと気はつかっているつもりです。

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