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短歌ノート|7月20日

2010年
知らぬ間に思考の範囲制御され 逸脱さえも輪の外に出ず
幕を引く台詞をもとめ相対す 言葉と空気伝えて欲しい
死の意味をはじめて求め誤魔化され 生きる意味さえ霧の向こうに
切り刻みつけた傷痕消えぬなら 木は森のなか増してくばかり
自らに刺したナイフはなまくらで 傷さえつけず騙すだけなの
自らを犠牲にするのは美談かな 何かに支配されてる気配
2012年
ほどいてねリボンだけではまだ暑い 奥の心も貴方の熱で
2013年
前を見て同じ景色を求めてた 必死に追った横顔は今
2014年
別の名で呼ばれ産まれる物語 まるで魔法にかかったようで
2015年
走り去る車の音を隠してた セミの鳴き声もう戻らない
2018年
封じても意識しすぎた文字達が 反逆してる吃る文末

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