大人になること

つい2か月ほど前、私は20歳になった。改めて考える。「大人」ってなんだろう。20歳になったから急に大人になれるわけでもなく、誰かが「君は今日から大人だ」と決めるわけでもない。見た目が大人っぽいとか、内面が大人びているとか、そういうのが大人なのだろうか。学生じゃなくなったら大人と言う人もいるが、それは形の話だけだと思う。どうしたら大人になれるのか。なにが大人の条件なのか。

時々、自分のやりたいこと、思っていることを主張している人に対して、「幼稚だなあ」と言う人がいる。逆に、いつも静観している人を、あるいは落ち着いて分析している人を、「大人だね」と言う人もいる。そして、自分も無意識にそのようなことを言っているような気がする。心なしか、というか多分、人のことを幼稚だと言うとき、どこか見下しているような感じがある。もし、言いたいことを言える人が子どもで、言いたいことが言えないのが大人なら、私は大人にならなくてもいい。ずっと子どものままでいい。

でも、私はいつも大人になりたいと思っている。なぜなら、大人は強くて落ち着いていて毎日がんばっているから。大人は精神的にも金銭的にも自立して、人のためにがんばれるから。今の私はすぐに落ち込むし、すぐに泣いてしまう。そんな自分が嫌いだ。大人になれば、きっと嫌なことがあってもすぐに前に進めるし、大人になれば、きっと毎日がんばれる。

そう、信じたい。

早く大人になりたい。

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