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第б回裏短コン#14「開閉操作」

6位 上谷直希 「開閉操作」

開閉操作

作意手順 66馬引、54玉、76馬上、同銀、65馬、同銀、66桂まで7手詰

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正解:35 誤解:0 無解:0 無評価:1
評点:2.711
順位予想 1位:- 2位:- 3位:3
ベストタイトル投票:-

☆自玉に対して竜の王手がかかっている初形。まずは66馬引で竜の利きを閉じる。同竜は同馬、54玉、53飛まで。74玉は56馬までなので、54玉と逃げる。
☆指し手は限られているが76馬上が好手。同竜は同馬、同銀、53飛で詰むため同銀だが、竜の利きが2重に止まっていて66馬がアンピンされる。馬が動けるようになったところで、自ら逆王手を食らいに行くようで怖いが65馬、同銀と竜の利きを開放し、66桂と再度利きを閉じるのがスリリングでかっこいい手順。紛れは少ないもののピンを利用した緊張感のあるやりとりが好評価を集めた。

作者コメント
ピンの線上のやりとりを思い描いてつくりはじめました。
始めは手順中の銀を合駒で発生させるつもりで、一応それで成立はさせたのですが、構図に無理がかかる割に結局pelleの親戚の域を出ず割に合わないと判断し本図のような表現に方向転換しました。
手順は表短コン向きのテンポ感がややあるものの、駒数はどう考えてもこれ以上減らないので裏短コン向きでもある作品だと思い込むことで投稿に踏み切りました。

nono_y「いったん逆王手をかけさせて両王手で返す手順は盲点になる。」
園川「馬2枚の捨て方とあえて掛けさせる逆王手が絶妙。」
tsumegaeru「攻方王が取られそうでヒヤヒヤする。」
田川雄大「手順のテンポが良い」
藤原俊雅「新感覚。こういう作品が見たい。」
菊田裕司「簡潔な配置でとてもうまくできている。
65玉→76玉、67馬→56馬、93馬→84馬、96龍→96飛、98銀追加で2手逆算するのは改悪かな。」
mituhiko「自玉に王手がかかった状態の詰将棋をあまり見たことがなかったので新鮮でした。」
オオサキ「半期賞。2手目74玉の変化があっさり詰んでしまうので、
ここでもうひと遊びあってもよかったような気もするけど、」
金少桂「せっかく手順を尽くして閉じた龍の利きを開ける5~6手目の不利感と綺麗に閉じる7手目の返しがぴったりすぎる。
『角の魔術師』園川さんの作品と予想します。」
soga「逆王手をわざわざ掛けさせる手を選ぶのが面白い。」
大瀬戸「双玉らしい緊張感に満ちていて、最初から最後まで楽しい作品。
逆王手されにいくような65馬がいい。」
ミーナ「今回はピンものが多かったけど、これが一番。
逆シフマン?」
ほっと「タイトルがピッタリ。」
雲虚空「初手は66馬上としたいところなので馬引は意外でした。最終3手が巧く出来ていると思いました。」
まゆしぃ「斬新な構想で馬を2枚捨てるのも好感触。」
だっしぃ。「王手をしたり防いだりして面白かった」
おかもと「開閉……なるほど。」
馬屋原剛「初形で王手がかかっていることにしばらく気がつかなかった。
わざわざ逆王手をかけさせて両王手で決めるのが気持ちいい。」
太刀岡甫「逆王手がかかったり、飛筋を止めたり。緊張感だけで楽しめる作。
作者は宮田敦史さん。完成度が高いが、構想っぽくはないという感じ。あまり自信はない。」
虎野亜奈「初形で攻方玉に王手かかってるとは珍しい。4手目銀で取るのが意外だった。」
斎藤光寿「初手に意表を突かれた。好きな作品だ。」
青木裕一「「二重ロック」と似た狙いだが、こちらはロックが外れるので緊張感がある。」
山下誠「再度逆王手が掛かる、スリル満点の手順は見応え十分。」
まつきち「64馬捨てで逆王手をかけさせて66桂が鮮やか。命名もピッタリ。」
宮田敦史「これも評価が難しい。」
松下拓矢「最後に逆王手がかかるのが良い感じ。」
黒川「鮮やかな返し技での詰みで気持ちいい!」
梶谷和宏「巧い!タイトル名をぴったりと表現している。
初手は馬を上がりたいところなので意表を突かれた。」
奥鳥羽生「冷や冷やの 開閉変移 スリリング」
風みどり「双玉利用の不思議な手順ではあるが、なんというか飽きてきた。」
三輪勝昭「手の感触は悪くないが、ほぼ絶連。」
keima82「5手目が勇気がいる手でした。
最後はおそらく両王手なんだろうなと決め打って解いたのが良かったです。」
∇「逆王手を両王手で返すのが良い。」
有吉弘敏「攻方の駒に重複感があり、逆王手を避ける事だけに終始しているきらいがある。」

☆作者予想

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☆作者予想は菊田裕司さんのみ的中!
作風が出ていて予想しやすい作品かと思っていましたが、意外にも票が散る結果となりました。