見出し画像

第б回裏短コン#8「龍王無尽」

9位 馬屋原剛作 「龍王無尽」

龍王無尽

作意手順 67飛、同銀生、84竜、65玉、66馬、同と、74竜。

正解:35 誤解:0 無解:0 無評価:1
評点:2.663
順位予想 1位:- 2位:- 3位:1
ベストタイトル投票:-

☆恒例の(?)ダジャレタイトル。今回は「縦横無尽」と狙いのキーとなる龍をかけている。

☆初手84龍は65玉、67飛、同銀成で不詰。そこで67飛で銀の態度を訪ねる。
同銀生は66に銀の利きがないため作意手順で詰み。
同銀成は58龍、65玉、55馬、同と、同竜までの同手数駒余り。同銀生で58龍は99香成で56に利きがあるため56龍と出来ず詰まない。

作者コメント
作意では龍を縦に、変化では龍を横に使う。龍が縦横無尽に活躍することからこのタイトルを付けた。77飛配置にすると、初手78龍の紛れが消えて配置が2枚減るが、初手84龍の紛れを残しておきたかった。

nono_y「2手目不成限定の意味付けが逆王手絡みで見えにくく、それを逆用
する収束もきっちり。」
園川「83銀が残るのが惜しい。」
tsumegaeru「気持ちの良い手順。」
田川雄大「2手目によって龍の移動方向が変わる構成、良いですね」
藤原俊雅「67飛を先に実行して、生なら84、成なら58という呼吸はほとんどチェスプロブレム。好き。」
菊田裕司「最終手のだぶり感がちょっと味悪。」
mituhiko「初手の誘惑をすっぱりと断ち切った先に答えがあり、また6六馬も気持ちよくて楽しかったです。」
オオサキ「作者もほんとは変同にしたかったのではないかと思う。」
金少桂「龍の移動先の候補が沢山あって、しかも2手目の成生の変化で移動先が変わるというのが面白い。
欲をいえば83銀の配置を改良して龍が81まで動けたらもっと良かった。」
soga「84龍を先にすると成られて不詰。
ヒモ無しで捨てる初手が見事。」
大瀬戸「初手は一目だが、84龍が見えずに苦労した。
玉方の応手によって龍の行き場が変わる。タイトルは言い得て妙。」
ミーナ「成れば横に、不成は縦に、どちらも馬捨が決め手。
初手78竜でよく逃れるなあ。」
ほっと「ネタに困ったときの大駒捨てからの逆算と予想。」
雲虚空「74に銀香が利いている詰め上がりは重複感がありますが、
2手目の成/生で龍を開く場所が変わるのは面白いと思いました。」
まゆしぃ「手順はまずまずだが、余詰防止の駒が多いのが気になる。」
だっしぃ。「手順前後あって良かった」
おかもと「無尽というほどでもないような。」
太刀岡甫「銀成なら龍を横に使い、銀生なら縦に使う。ちゃんと大駒を捨てているし、よくまとまっていると思う。
作者予想はオオサキさん。構想っぽくて、大生小生とタイトルが近いかなあと。」
上谷直希「成生の選択が生まれるとはいえ初手の挿入には好みの差がでるかも。」
虎野亜奈「手順前後すると銀成で詰まないのが面白い。作意はきれいな手順。」
斎藤光寿「生を逆用した作意が良い感じだ。綺麗な手筋物は貴重な癒し枠。」
青木裕一「タイトルで言うほど龍が動き回っていない気がする。」
山下誠「大駒捨てが入って、並べて気持ちのよい手順。」
まつきち「2手目銀生が入って手順に深みが出た。」
宮田敦史「2手目生限定や、成だと58龍と言うのも良い。」
松下拓矢「まさに題の通り。駄洒落作なのに手順の完成度も高くて素晴らしい。」
黒川「83銀がダブっているのが、気になる。」
梶谷和宏「龍を縦に使うことばかり考えると、2手目の同銀成に58龍が見えなくなる。絶妙の構成です。」
奥鳥羽生「成不成 龍王無尽 縦横に」
風みどり「83銀がちと働きが悪いかな。タイトルもピントこなかった。」
三輪勝昭「初手が第一感なのが弱い。最終手で74の利きダブりで83銀が働かない形が凄く嫌。」
keima82「2手目成・不成のいずれの場合も考えさせられました。」
∇「成なら横へ、不成なら前へ。」
有吉弘敏「全体構成が上手く、配置も絞られている。(単玉で見たかったが)2手目銀成の場合は58龍と回る変化も上手く成立させており、素晴らしい。」

☆作者予想

画像2

☆ほっとさん、虎野亜奈さん、青木裕一さんの3名が予想的中!
チェスプロブレム的表現と作者の重厚な作風から推測されたのでしょうか