詰将棋パラダイス2月号デパート短評

詰将棋パラダイス2月号デパート結果稿は長編4作となり、短評を掲載することができませんでした。作者ならびに、解答者、読者の皆様大変申し訳ございません。

以下にメール解答分と紙解答分の一部短評を掲載します。

1番
大〇和人ーこの収束の決定版とも思える絶妙な手順構成。
山〇誠ー39桂ではなく19桂!が最後にわかる仕組み。
川〇敏嗣ー9手目25金を同玉で長い道草。
小〇徹ー23桂の意味を教えてください。
☆23桂がないと、31手目28銀で余詰が生じます。
宮〇敦史ー少しずつ読みが進んで行き、遡って19桂に気付き解けたと直感。23桂の意味は?
池〇俊哉ー大駒4枚で包囲している割にはすっきりした手順で、飛び出る
四回の合駒もわかりやすい。それだけに収束の余詰消しのためだけの23桂は作者も残念だったかも
占〇亭ー攻方23桂は余詰消し(31手目28銀が成立)の配置なんですね。10手目同玉の変化もいい感じ。
須〇卓二ー肩の力が抜けているような手順が心地良いです。作者は23桂配置を恨めしく思ってるでしょうね
竹〇健一ー23桂が惜しい配置ですかね。。。
渥〇雅之ー軽妙な手順で解いて爽やかな印象です。

2番
鈴〇彊ー香4枚を銀4枚に駒変換する見事な構想が光る。
竹〇政秀ー香4枚を銀4枚に変える。
宮〇敦史ー明快で良い理論。
那〇清ーこの趣向は実に面白い。
竹〇健一ー楽しい趣向でした。その後も持駒処理もうまくできているなと思いました。初入選おめでとうございます。
松〇成俊ーどなたかのペンネーム?新人とは思えない手慣れた感じの作。
池〇俊哉ー香→銀の持駒変換からすっきりした収束で、しっかりした変化
が厚みを加えている
占〇亭ー36手かけて金2+香4を銀4に変換
須〇卓二ー持駒変換も目新しいし、中盤収束とまったく緩みがない。もの凄い新人さんの登場ですね
渥〇雅之ー少ない駒数で手数が伸びて驚きました。

3番
小〇徹ー盤上に繰り広げられたドラマをしっかりと鑑賞。言うことなしか。
斎〇博久ー1,2筋で桂が良く動いた。
鈴〇彊ー序角2枚と1枚の歩の交換の後玉を上部に追い17香から飛を角に換え18角からの追撃は気持ちの良い手順だ。
つ〇ひげたんていー88角から始まる角と金のストーリー展開を楽しみました。シンプルに長手数を実現させる構成も面白い。
那〇清ー中盤からたこ金というべき趣向になりますが、それまでの序は森長氏らしい難しさがあります。
松〇成俊ー長すぎて狙いがぼやけた。
山〇誠ー18角を土台に金の進撃は気分爽快。
宮〇敦史ー今月の普通詰将棋の中で最後に解けたと思うが、50手目61玉が分からないから間違ってる?
池〇俊哉ー序で角二枚を使って16に打つ歩を得る。最初は受方になかった桂合で逃れるため、という目的もユーモラス
占〇亭ー序8手と31手目の飛生が強く印象に残る。
須〇卓二ー角2枚を歩と交換、17香短打、62飛などが印象に残る作品でした
竹〇健一ー何が一番の狙いなのか分からずちょっとスッキリしない。。
渥〇雅之ー序の2枚角の捨てから始まる展開、中盤角を支点に金が上がる迫力見事です。

4番
大〇和人ー解決の糸口がサイクルを自ら壊す一手とは!
山〇誠ー龍の利きを無視した馬の自由な動きを見ていて楽しい。
小〇徹ー何とか詰めたと思う。狐に騙されたのではなかろうかと一抹の不安が残る。
斎〇博久ー細かいところまでよく吟味されている。大学院級の難易度でした。
鈴〇彊ー1筋の馬、2筋の歩の3度の掛け合い。77桂を金で取らせ27馬の奇手を放ち、19飛を世に出す。驚異の構想は素晴らしい。何かの長編賞の候補になるでしょう。77手もラッキーセブンだ。
つ〇ひげたんていー16馬からの趣向が上手くできている。27馬と歩頭に寄って、77桂を実行して、収束に向かう。
那〇清ー馬の王手に対して歩合をし、この歩が進んでいく。この趣向絶妙です。
松〇成俊ー最後18馬といくと無限ループにはまるのちょっと面白い。
宮〇敦史ーこれは見事過ぎる。何故こんな繰り返し手順が実現できるのか。4手目同銀もどうやら詰んでいる。
池〇俊哉ー17手目すぐに77桂と行くと54歩が打歩、52桂成と進めると16馬
25桂合で64桂に53玉と上がられて不詰。そのためもう一周して64桂を54歩に打ち換える。極上の謎解き問題
占〇亭ー局面を変化させながら行われる攻方馬と合で出した歩による攻防が見事。いつもながら、氏の発想力には驚かされる。
須〇卓二ー単発では見ることもある歩合からの突歩ですが3回も繰り返すとは驚きました。キーの77桂が収束まで見通さないと意味が分からないだけに効果抜群でした
竹〇健一ー面白い手順ですね。18馬と引かずに27馬でスイッチを入れるのもうまいですね。
渥〇雅之ー馬で歩を入手したい飛筋を通すしたい、その綾を上手く取り入れた好作と思います

5番
斎〇博久ー趣向からの収束も上手くまとめている。
鈴〇彊ー龍と金と香で玉を上段まで追う展開はユニークで初見もので見事でした。
つ〇ひげたんていー銀歩送り趣向から香龍金で描く趣向、入手した歩を使ってどう詰めあげるかというパズルと、それらの楽しさが満載。
那〇清ー龍と金と香とで玉を追い落としていく。単純なようだが合駒の変化がある。収束は少ない駒数できれいにまとめあげたのはさすがです。
大〇和人ー龍香コンビが奏でる解いて楽しい趣向作。
松〇成俊ーきれいな趣向詰、完成品。
山〇誠ー龍金香の3枚で追い上げる趣向は楽しめる。
宮〇敦史ー序盤手間取ったが、解けて見れば楽しい。
池〇俊哉ー中盤からの龍-香の縦追い趣向に対して、しっかりした序と
収束を付ける、作者らしい気合の入った作品
占〇亭ー89龍からの趣向手順が面白かった。
須〇卓二ー見たことのない趣向は新鮮で解くのが楽しいです。序盤、趣向、収束共に洗練されていて究極だなと感じました
竹〇健一ーこういう楽しいのがデパートらしくて良いですね。
渥〇雅之ー98王が61王で詰め上がり厳しくも面白い手順です。