13年間
原発が嘘で固めた道の上に築かれているということを先人たちは散々警告し、3月11日にその嘘がバレてもさらに嘘で上書きされ、嘘の地層が果てしなく積み上がり、人が暮らしていた場所は遥か眼下にあり、もう戻ることができないと感じる。その地層の上で今生きている。さらに、毎日のように声をあげるべき出来事が起こり続けている。嘘を告発する為には穴を掘って、嘘そのものに触れて「これが嘘だ」と言わねばならないが、様々な嘘や事件が火山灰のように降り続けている。スコップで掘る速度よりも灰が降り積もるスピードのほうが速い。そういう13年間だ。3月11日を一日も忘れたことがない。
そして3月11日以前から、人はずっと、様々な嘘を個別に掘り起こそうとし続けてきたんだろう。この地層はどこまでも深い。
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