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2023

この1年は本当にいろんなことが起こった波乱の年だったと思う。休職したり復職したり、いろんなことがあった。

1月から3月にかけての繁忙期、ずっと無理をして働いていたらとうとう3月の半ばに壊れてしまって、3ヶ月の間休職をすることになった。躁鬱で気持ちが上がったり下がったり、薬でなんとか抑えながらの日々だった。
未だに調子はぐらぐらしているけれど、とりあえずなんとかやれている。これからまた繁忙期に入っていくけれど、今度は無茶をしないでほどほどにうまくやりたい。

ずっと恋愛がわからなかった自分に恋人ができたのも大きな出来事だった。私が私であることをそのまま受け入れられるというのは衝撃だった。恋人はぼんやりしている私と違ってシャキシャキしている人で、復職するにあたってもたくさん励まして引っ張り上げてくれた。時に友達みたいな、仲間みたいな、親みたいな、そんな感じがして不思議な人だ。一緒に経験する何もかもが私にとっては初めてで、眩しくてきらきらしている。これからもやさしい日々を過ごせたらいいなと思う。

人生初といえば、一人旅も今年が人生で初めてだった。二泊三日の福岡旅行、どうしても行きたかったのが糸島の海で、訪れた日は3時間くらいひたすらぼんやり写真を撮りながら眺めていた。写真を撮るのに夢中になっていたらスマホも靴も靴下もべしょべしょに濡れてしまって、全部どうでも良くなって誰もいない浜辺で裸足になって波打ち際を歩いた。4月後半、日差しはあたたかかったけれど海の中はひんやりしていた。ずっとこの海に行きたくてギリギリを生きていた。もうこのまま死んでもいいと思ったし、同時にいま人生で一番生きている実感があった。どこまでもどこまでも青い糸島の海、一生忘れないと思う。

福岡旅の途中で寄った写真屋さんがすごく親切で、今も現像を郵送でそのお店にお願いしている。やわらかめの仕上がりが好きだ。ひとりで気ままに好きなところをぶらぶらするのは本当に楽しくて、いい時間だった。

ライブに行ったのも人生で初めてだった。広島でのくるりのライブ。全身に音がビリビリ響く感じが楽しかった。好きな曲を生でたくさん聞くことができて感動だった。それぞれが思い思いに楽しんでいる感じ、ライブの空気感を味わえてよかった。最後の曲の時にミラーボールがきらきら会場に光を落としていたのがなんだか強く印象に残っている。半券を大事に手帳に挟んでいるけれど、眺めるたびに体に響いた音のことを思い出す。また行きたいな。

いろんなことがあって、でも大抵のことはなんとかなることがわかった。いろんな人が心配してくれたり助けてくれたりした。たくさんの人のお陰でここまでこれた。たくさんありがとうと思った。自分をやっていくには全部自分ひとりでなんとかするしかないとずっと思いこんでいた。これからも人生は続いていくけれど、時に周りの助けを借りながら、ありがとうの気持ちを忘れずになんとか進んでいきたい。

ぐらぐらしながら生きている私を見守ってくれているすべての人へ、ありがとう。来年もどうかよろしくお願いします。