注文住宅と建売住宅 選ぶならどっち?

上は令和2年度住宅市場調査(国土交通省)の結果の抜粋です。
トップはそれぞれ「一戸建てだから」、「新築住宅」だからとありますが、それ以外で微妙に違いが出ています。
注文住宅と建売住宅の違いを4つのポイントで解説します。

建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット比較

建売住宅のメリット

  • 比較的短期間で入居できるのでアパート代の節約にもなる。

  • 完成状態を見ることが出来るので、住んだ後の生活や家具の配置などをイメージしやすい。

  • 金額が分かりやすい

  • 決算時期などは値引き対応してくれることもある

注文住宅のメリット

  • こだわりや個性を出せる。

  • 大手ハウスメーカーだとブランドイメージがある

  • 土地探しの候補が増える

  • 家族状況にあわせた部屋数(間取り)にできる

  • 時間をかけて担当者やコーディネーターと相談できる

建売住宅のデメリット

  • こだわりや個性を出しづらい

  • 間取りの変更ができない

  • 仲介手数料が発生する場合がある

  • 営業マンが住宅に詳しくない場合がある

  • アフターメンテナンスが不安

注文住宅のデメリット

  • 引渡しまでに時間がかかる

  • こだわり過ぎると、どんどん予算が膨らむ

  • 完成する前に住宅ローンの返済が始まる場合がある

  • 打ち合わせ回数が多い

建売住宅と注文住宅の価格の違い

建売住宅(特に分譲住宅)といえば、周りに似たような建物が並んでいるイメージを想像する方が多いでしょう。
それ自体を否定するわけではないですが、ハウスメーカー側からすれば同じ建物をたくさん建てた方が職人の手間や材料の発注の観点から原価を安くできるというメリットがあります。
実際、建売を購入した方の39.2%が「価格が適切だったから」と回答しています。

では、注文住宅と比較した場合、必ずしも建売が安いかというと一概にはそうとは言えません。
建売住宅の場合、建築主と購入者の間には仲介業者が入るケースが多いです。
その場合、購入者は仲介業者に仲介手数料として最大「3%+6万円+税」を支払う必要があります。
仮に3000万だとすると約100万円です。
また、建売住宅が売れ残ると価値がどんどん低下するので新聞折り込みやTVCMをたくさん行うため、広告宣伝費がかかります。
建売住宅は建築コストは安いが、販売コストはかかっているということです。

注文住宅でも間取りや選べる仕様を制限した規格住宅を展開しているハウスメーカーもあります。
注文住宅と建売住宅のいいとこどりをしたような商品で、注文住宅でありながらコストを下げられるというメリットがあります。

私は住宅を検討する際は見た目の価格だけにとらわれず、総合的な資金計画を考慮することが大切だと思います。

こだわりがあるなら注文住宅 だけど、、、

建売住宅の場合は既に完成していれば、購入者の意見が建物に反映出来ることはほぼありません。

こだわりがあるのであれば注文住宅を選択することになるのですが、打合せは間取りや外観、内装、照明と多岐にわたります。
建売住宅とはくらべものにならない程、時間と労力が必要です。
また、こだわりを詰めれば詰めるほどに予算も膨らんでいきます。
施主自身がマイホームのイメージが固まっていないと打合せがどんどん長引き、時間と労力を無駄にすることになりかねません。
事前に家族でイメージややりたいことをよく話し合って、共有しておくことが重要です。

イメージが固まったら、ハウスメーカーのホームページで自身のイメージに合う施工事例やモデルハウスがあるか探してみましょう。
住宅市場調査でも注文住宅を選択した方の42.6%が「信頼できるハウスメーカーだったから」と答えています。

まとめ 住宅購入後悔しないためには

タイミングや出会いも重要です。
もしかしたら、はじめは注文住宅で考えていたけど立地も予算もぴったりな建売住宅に出会えるかもしれません。

住宅購入は予算や立地、間取りなどすべて100点満点を目指すと、なかなかうまくいきません。
まずは優先順位を決めて、妥協するところは妥協しなければいけません。

建売住宅と注文住宅のメリットとデメリットを正しく理解して、余裕があれば両方内覧してみてもいいでしょう。

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