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【これムダ】君たちはどう生きるか

緊張感から解き放たれた時のことをつらつらと綴った前回の投稿『いったんムダになった説』から、はや1か月。

あんなに時間が、日々が尊いと感じたにもかかわらず、するするーっと1か月が経った。
私のような記憶力(勉強ではなく生活の)がない人間には、定期的に振り返りをしていかないと、記憶されず、心に刻まれないのだと思うので、記録をして記憶をしていきたい(と毎回思うが、今回も思っている)。


『君たちはどう生きるか』
この文字を見て、何をみんな思うだろうか。
単純に「あなたは普段どうやって生活しているの?」と純粋な質問に見える人、そんなあなたは、ピュアです。メディアや世間に踊らされることなく、まっすぐに日本語として見つめているのだから。

というようなことを言いたくてタイトルにしたわけではないが、
純粋な質問に対して、自分を振り返る意味においても回答してみたいと思うが、それはやはり”ピュア”なのだ。
ピュアという言い方が正しいのか分からないが、嘘をつく、とか隠す、とか本当はしたくない。まずもって面倒や手数がかかるものであるし、誰かのためを思ったとしても、それが別の誰かを傷つける可能性もある。そういう生き方をしたいがために、DJLで『根っこでつながる旅をしよう』と言ってきたのだと思うし、課外活動(1回しか実現できていないが)『きしだ家へようこそ』をやったのだと思う。

ということで、
この投稿をし始めたきっかけでもあった『膵がん疑惑』を一応妻にシェアをした。妻は目を少し丸くしながら驚いてはいたが、結果が見えていたからか、それについて何か大きな声を発して話すということはなかった。自分としても、本当はこんなにナーバスにはなったが、大事に捉えられたら捉えられたで大変なので、このさらっとした受け取られ方はありがたかったかもしれない。でも何が起こるか分からないのが人生であり、人の命。これムダなのだけれど、これムダなりに濃く生きていこう。


で、そんな回答も書きたかったが、
ミーハーな自分としては、宮崎駿監督作品を劇場で見ないわけにはいかず、今日見てきたよ、という話だ。もう駿作品は最後かもしれない。前回ヘラルボニーの作品を見ながら、福祉という観点ではなく燃える人という視点で作品作りをしていくのはどうか、という視点を記載したが、宮崎駿氏は最後だとすると、そういうことを意識して作っているかもしれないと思ったのだ。

映画について、まず最初に思った、というか途中からずっとそうだなとノスタルジーを感じていたのだが、映像表現が見たことあるものが多かった。流星や建物の表現は『ハウルの動く城』を感じたり、すみっコぐらしみたいな白いキャラクター(わらわら)は『千と千尋の神隠し』のまっくろくろすけと、『もののけ姫』のこだまを意識したような描き方だったし、海が出てきて漕ぐ・変な魚が出てくるという部分はなんとなく『崖の上のポニョ』を感じた。最初の入り方・時代背景・人物はなんとなく『コクリコ坂』と『風立ちぬ』のような見せ方をしたりしているのではとも思った。アオサギのキャラクターも『千と千尋の神隠し』の坊を思い出したように敵キャラが味方のような立場で寄り添いながら旅を共にする姿が目立った。

総集編なのだなと思うと、なつかしさと同時に、もうジブリ作品、いや宮崎駿&鈴木敏夫作品は今後出ないさみしさを、映像途中から感じていた。

さて
『君たちはどう生きるか』というタイトルを見てお気づきの方もいると思うが、ジブリで取り上げられる前に本(漫画)がちょっと前に噂になっていたことがあった。もれなく私も読んだ。が、これも期待通り、ほぼ覚えていない笑。いろんな人生があり視点があるのだから、意識して生きようよ、ということだったとなんとなーく覚えているようないないような。
そこをインスパイアしたのかさえ分からないほどの記憶なので、それと今回観たジブリ作品を比較するということはできないのであしからず。

作品自体については、まあジブリっぽさはあったなと思いつつ、一つこれ必要だったかなーと思うのが、時代設定だ。なぜ戦争前後で描いたのだろうか。

タイトルのようなことを、視聴者に考えさせるのであれば、戦争前後は描くべきではないのでは、わざわざこの作品で伝えるうえではずるいバイアスがかかり邪魔になるのでは。戦争という巨悪なことがあったら、自由に生きられないのだから、いま戦争のない時代に生きているあなたたちは自由なのだから、だからこそどう生きるか考えようよ、は特段この作品でなくても描けると思うので、なぜ戦争前後という設定にしたのかは、知りたい。

が私はそれを作品中に感じることができなかったので、そこは評価できないかなと。ジブリっぽさもあってそういう楽しみ方をしたなーくらいとしか思えない作品でもあったかもしれない。

ジブリ作品について語ることで有名な岡田斗司夫氏いわく

冒頭のシーン映画始まって5分か10分は腰抜けるほどすごい

2023/7/16 岡田斗司夫のYoutubeチャンネル

とのこと。自分の母親のいる病院が火事だと知って、人ごみの中をかき分ける主人公の描写(作画)が特徴的だったことは認識するが、そこのことを腰抜けると言っているのだろうか。まあでも色々な人が色々な形で受け取れる、ということをさせるがゆえに、事前告知を一切にしなかった(これは鈴木敏夫氏の作戦)というのは良かったと思う。おかげで刷り込まれることはなかった。賛否両論だ、というメディアのはやし立てはあったので、それはインプットされた状態で見ることにはなってしまったが、それは公開直後に見に行かなかった自分のせいではある。

あと個人的に残念だったことがもう1点。
総集編なのだとすると、主題歌は最近のアーティストが担うのではなく(米津玄師氏ではなく)久石譲氏が表現したものに井上あずみ氏のような方が歌う、ということにしてほしかった。脱却をするのであればそこをアレンジしていくものに昇華をしていかないと、読後感ふくめてそういう受け止め方にはならないのではないかなと思ったし、そういう受け止め方を自分自身はしたかった。


ということで、
いずれにしても、どう生きるか、は意識していくと、人生が面白くなる(濃くなる)よ、ということに関してはアグリーなので、引き続き振り返りながらやっていければなと思う。

P.S.
7人のばあやを見た瞬間、ディズニー『白雪姫』の7人の小人をなぜか思い出したのは、私だけだろうか笑

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