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はちみつのネーミングについて思うこと

はちみつにも色々ネーミングがあるなと、スーパーの売場を眺めていて思ったりすることもあります。生、ロー、純粋、天然などなど。
商品には差別化という考え方があり、差別化のために皆さんいろいろと変えているのだろうと思います。

花の蜜だけの生はちみつ。春日部の蜂蜜 という商品名称+メッセージで春日部の蜂蜜は販売しています。

養蜂協会の理事会で蜂蜜の名称について管理されているお国の方が気ており、生はちみつは推奨しません的なことを話していました。
売れるから「生」という言葉を使うのだろうという見解でしたが、その通りですが原因は余りにもザックリとした基準にあるのだと思います。

ここザックリが解消できない理由は様々かとは思いますが、端的に業界内で軋轢が生じるのでしょう。
お国の方は消費者のために仕事をしているのであって、明後日を向いて仕事をされているのだと、少しガッカリしました。

リンゴジュースを混ぜた糖液を舐めさせ「リンゴ風味、純粋蜂蜜」とか、ウコン入り糖液を舐めさせて「カレー風味、純粋蜂蜜」とか作ってみようかと考えたことがあります。

純粋蜂蜜として作れます。なので、ザックリしているなと思うわけです。

●人工餌を使っていません。

花の蜜だけということですが、ほとんどの蜂蜜では人工餌を与えます。真面目な方は巣箱内の蜂数を見て、一日に必要な糖液を毎日与えますが、作業速度を上げるならバシャバシャと与えます。蜂も花まで行くより巣箱内の糖液を集めるほうが早いので当然巣にせっせと為ます。
糖液を与える方が、採蜜できる量は格段に増えますので商売的には糖液に頼る必要があります。青い色をした砂糖が海外から輸入されており、これが蜂の餌として利用されているものです。中身なんなのか記載がないのですが、詳細知っている方いたら教えて欲しいなと思っています。

純粋蜂蜜は、蜂が巣に貯めたものという規定です。何を貯めましたかについては規定されていません。カレー風味蜂蜜も可能なわけです。

●巣内完熟

ミツバチは巣の中に貯めた蜜の糖度がある程度高くなって絞る場合と、糖度が低いまま絞る場合とあります。日本では蜂蜜は糖度78〜となっております。糖度が低いまま絞るケースは、花名を固定させるためとか、楽だからとかありますが、その後乾燥室で乾かすなり、ドライヤーをするなりします。

●非加熱

加熱していません、ということですが50度以下での結晶化を溶かす行為までは含まれていないという認識です。
機械充填のためにはフィルターが必要、そのため粘性を下げるのに加熱処理をします。花粉は蜂蜜には絶対的に混じりますが、花粉を核として結晶化されることもあり、花粉除去のために加熱したり。色が濃い蜂蜜を透明にするために活性炭を通しますが、このときも加熱は必須です。
余った蜜を安く買い集め、ブレンドして活性炭で色を除去した国産購入蜂蜜は普通に販売しています。春日部の蜂蜜より高級なお値段でした。

●ブレンド蜜ではありません

上で書いたように、売れ残り蜜を安く買い集めてブレンドして色を除去して販売もされます。

●糖度80超えてます

ヨーロッパでは糖度80超えたものを蜂蜜としていますが、巣箱内である程度糖度を高めて絞ると、糖度が高めになります。海外は置き箱養蜂が主流なので糖度が高くなるのだろうとは思います。


アップルペンを買った記念にミツバチの絵を書きました

概ね思う5つの条件があり、この条件は「効率化」「利益」の点で重要なポイントになります。農業でも思うことですが、大手企業のみで利益を考えた一次産業において効率化と利益は、健康への不利益に直結しないかというのを僕は危惧してしまいます。
さて、純粋蜂蜜と自分の蜂蜜を一緒にされたくないという思いが、生蜂蜜と書いて売ってしまっている方の正直な気持ちなのでしょう。

蜂蜜<純粋蜂蜜 な図式ですが、さらに上があるわけで、この表記方法の規格化を望んでいたりします。生産者にとっても、消費者にとってもWINWINだと思いますので、お国の方よろしくです。


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