喫茶野ざらし

地元に愛される喫茶店を目指しながら、Gordon Matta-Clarkの“FOOD”…

喫茶野ざらし

地元に愛される喫茶店を目指しながら、Gordon Matta-Clarkの“FOOD”に着想を得たアーティスト支援とSEA(Socially Engaged Art)の実践拠点です。(2022年6月閉店)

最近の記事

喫茶野ざらし戦記(1)

コロナ禍終焉後の風景の中で。 2020年2月に開業した「喫茶野ざらし」は2022年6月一杯で閉店し、はや2年が経過した。今ではあれほど猛威をふるったコロナ禍も収束し、人の行き交う流れも元に戻り、休日の隅田公園のベンチに腰を下ろし、公園の賑わいを眺めると、当時を回想する事も多い。 昨年で会社も清算し私に残るのは「喫茶野ざらし」の商標登録だけとなった。 店舗物件は割安で立地も悪くないので、墨田区石原の「Yatoブックス」オーナーに話を持ち掛け、後を引き受けてもらえた。 現在、内

    • 映画のロケハンとフリーの照明技師

      ロケハン 6/2はオープン時間の10時から映画作品のロケハンで映画監督とスタッフが来店していた。『東京ロケーションボックス』に店舗を登録してからぼつぼつ問い合わせが入るようになっていたが、具体的に決定した案件は今回の1件だった。 この時間帯を専有してしまう事に対し気を遣うように、アイスコーヒーをオーダーしてくれた。撮影当日に場所代は 徴収するので、こちらは気遣い不要と思っていた。 2020年にオープンした当初は「CM撮影などで使われ、客足が伸びるといいねえ」などと皆で言

      • 明治30年創業の『新宿末広亭』の危機を皆の力で救おう。

        現在落語愛好家の中で騒ぎが起こっている。それは新宿末広亭の存続問題である。 当方『喫茶野ざらし』も落語の演目から店名を拝借した立場上、他人事ではないのだ。 現在寄席は都内に4件ある。そのうちの1件が末広亭だ。寄席というものは文化そのものであり、一度絶ってしまうと二度と戻ることはない。 浅草演芸ホール(東京・浅草六区) 新宿末廣亭(東京・新宿) 池袋演芸場(東京・池袋) 鈴本演芸場(東京・上野) そこで提案されているのはクラウドファンディングである。飲み代を2回我慢

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