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本日の提案 喫茶ホシノヒ

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いろいろな朝に思いついた、おうちカフェの妄想をしまってあります。おやつやお昼や飲むものに悩んだときのヒントになればうれしいです。
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2021年8月の記事一覧

これまでの積み重ねを考える朝のおうちカフェ提案

雨が降るのか降らないのか。まだ大丈夫なのかそろそろなのか。空を見てわかる能力があればいいのに、と思ったり。けれどそれは、勉強しながら経験を積めばできるようになることか、とも。 人間はこれまでの積み重ねでできている。 うすぼんやりとそんなことを考えていたら、クロワッサンとオムレツという、ベーシックかつおしゃれっぽいご飯が食べたくなった。「積み重ね」から連想するクロワッサンの「層」。悪くない。 どうせならしっかり定番に寄せていこう。コールスローにミニトマト、ウインナーのソテ

夏の終わりを感じたい朝のおうちカフェ提案

残暑というにはまだ厳しく、けれど暦の上では立秋も過ぎている。晩夏の候、という挨拶ももう季節はずれ。 それでも日差しはまだ「照りつける」と言って十分な強さで、肌にまとわりつく湿度も間違いなく夏のまま。ベランダから見えるはずの富士山は、夏の雲に白く遮られている。 名残とは言いがたいほど色濃い夏を感じながらも、季節の食に冷やしがちな身体を、朝くらいはせめて温めたい。 すっきりクリアなホンジュラスの中煎りのお豆にしよう。長めに蒸らして甘いところから抽出。優しくさらっと飲めるのが

ぼんやり寝坊した暑い昼のおうちカフェ提案

まるで猫みたいな雲が浮かぶ空からの日差しは強く、うっかり寝過ごしたばかりに、ベランダに焼きつきそうになりながら洗濯を干した。きっと昼頃には乾く。 急ぐ用もないし、落ち着いてコーヒーを飲もう。フルーティでなめらかなエチオピアがいいかな。シャキソ村のタデ農園のお豆。いちじくみたいな甘い香りと、なめらかな甘い余韻が上品でいい。 あわせるのはロシアンクッキー。真ん中のイチゴジャムがきらきらして可愛い。ジャムとコーヒーのフルーツ感が引き合って、ゆたかな風味が広がる。 揺れる洗濯物

空が青くて近い朝のおうちカフェ提案

気温の上がる速度と活動の速度の開きに、行くはずだったお散歩に出るのをためらう。だったらもういっそ、日が落ちてからにしてはどうか。なにも日にさらされながら行くこともなかろう。 よし、朝ごはんだ。昨夜のポテトサラダにツナとチーズをたしてホットサンドに。片手に山になるくらいのベビーリーフに、ザワークラウトとウインナーを添える。ヨーグルトと桃のコンフィチュールもつけよう。何気なく手に取った白磁のお皿を彩っていく。 絵日記の宿題もこんなふうにできたらよかったな、なんて。 ホットサ

洗濯物を見守りながら束の間のひとりを楽しむおうちカフェ提案

降るか降らないか。降らなそうではあるけれど、希望的観測である可能性も否めない。大きいものも洗ったし、洗い直すとなると気が重い。でも、外に干したい。梅雨や突然の雨の季節を通り過ぎ、部屋干しの鬱陶しさを自分ごととして体感してきたからこその感覚。 せめてタオルが乾くくらいまでは……、と願いながら、外に干した。コーヒーを淹れて、窓辺で本を読もう。 優しくて甘い包容力を求めて、ブラジルショコラの深煎りを。じっくり落としてたっぷりのミルクで割る。厚手のころんとした大きなマグカップで。

雷雨のあとの晴れ間に夏を見るおうちカフェ提案

曇天。湿度は高いけど、散歩にはちょうどいい。身支度をする間、一向に明るくなってこない空に、重い戸を引いたような音が鳴り始めた。不慣れな時間に起きたから、朝はそういうものだと思っていたけれど、どうも違ったらしい。 雷鳴と雨の音が夏を感じさせるのは、きっとこの湿度のせい。床や壁に肌が吸いつけられる感じ。 せめて気持ちはさわやかに。今日はグアテマラ。中深煎りで鮮やかな酸味を楽しもう。低めの湯温でたっぷり蒸らし、じっくり落として丸みを出す。蔦の葉の柄のカップで、見た目もさわやかに

残暑の金曜夕方に自分を甘やかすおうちカフェ提案

そろそろはじけそうだなぁ、なんて、下から黄色くなったゴーヤをぼんやり眺める。頬杖をついて庭を見渡して、もう少し日が傾いたら水を撒こうね。 書きかけの家計簿と、開きっぱなしのPCと、読みかけで伏せた短編集。なぜか手にしているスマホでは、お気に入りの作品が流れる。割とお気に入りの時間ではあるけれど、ぜんぶ中途半端。そして、なにひとつ事は終わらない。金曜日の夕方。在宅で仕事をしていると、だいたいこんな感じ。 1週間の労働とぐうたらを労うべく、アイスのカフェオレを淹れよう。炭焼き