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小さな望遠鏡(口径60mm)と目盛環。

小さな望遠鏡(口径60mm)を使って、自宅アパートの狭いベランダ(幅75cm)にて南東~南西の狭い範囲で天体を見るにあたり、光害が多くてなかなか厳しい場所でございます。経緯台に方位・高度の目盛りを付けてスマートフォンの星空アプリを使って目的の天体を探す事にも慣れてまいりました。光害や月明りがある場所で見る天体と言えば月や惑星、そして二重星が多くなります。それら天体の導入が出来た後には「ちょっと高めの倍率で見たいなぁ。」と思うようになります。特に二重星は星の色が綺麗だったり分離できるかできないかのギリギリの倍率のものも多くてじっくりと見たくなるのでございます。

そうなると、経緯台を使っていると上下・水平の微動をちまちまと回してはじっくり見て、また微動を回して見る…の繰り返しになります。地球の自転を直接感じられる時間帯と考えると、これはこれで面白いものであります。

とは言え、たまにはモータードライブ付きの赤道儀を使って天体をじっくりと見たくなる夜もあるのでございます…。自動導入機であれば楽に天体を導入できますが、私が所有する架台は赤経軸にだけモータードライブが付いているアナログな赤道儀なのでございます…。追尾はするものの、天体導入はアナログな手動導入なのでございます…。

そうなりますと、基本に立ち返って活用したくなるのが赤道儀に付帯されている「目盛環」です。天体の導入に必要なのは「極軸を合わせた赤道儀架台」と「(ちゃんと動く)目盛環」と「基準星の赤経・赤緯DATA」と「目的天体の赤経・赤緯DATA」であります。

【目盛環を使っての天体導入の方法については要望が多ければ記事にします。興味がある方はイイネをクリックしておいてね。(今回は割愛します。(笑))】

高いハードルになってくるのは「極軸を合わせた赤道儀架台」です。なぜなら、私が住むアパートの狭いベランダは東南向きであり、北極星が見えません。プレートなんちゃら…が使えるデジタル機材もありません。現在、赤道儀の大まかな設置はできておりますが、目盛環が使えるような精度の設置ではありません。天の北極から2度ズレて設置すれば目盛環を使ったとしても2度ズレるからです。ましてや目盛りの目視での読み取りにも誤差がありますし赤経軸・赤緯軸と鏡筒との目盛り誤差がどのくらいあるのかも検証できていませんので、それらの誤差が累積していくことになります。現在の課題は北極星が見えない場所で赤道儀を設置する方法を考え出す事です。

さて、面白くなってきましたよー。(滝汗)

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