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収穫のサインは、音

みかんの収穫が最盛期に入ったようです。働いてる選果場も毎日毎日大にぎわい。

ほとんど休みがなくなったのですが、半休ができたので久しぶりに、また、みかん畑に行ってみました。(山を登ってみたという表現が正しいかも)
収穫のバイターさんが、最盛期で大忙しと言っていたので、みかん畑はワラワラと人だかりなんだろう。わっしょい!とお祭りみたいで、みかんがポンポン飛び交っているんだろうと、勝手な妄想満載で。

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しかし急斜面を上がっても上がっても見えるのは、みかんと防風林。
さらに先を進むと、ガサガサっと物音と共にみかんの木の間からおじいさんが出てきました。腰には収穫したみかんを入れる丸い入れ物をぶらさげています。
中には濃いオレンジ色のみかんがたくさん。

あ、やっと人を発見。

と思ったのですが、そこで私はずっと収穫現場のとあるサインを見逃していた事に気づきました。

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そっと耳をすますと、「パチンパチン」
とてもリズミカルな高い音が聞こえてきます。
みかんをハサミで枝から切り落とし、収穫している音です。さっきからずっと聞こえていたのに、どうして気づかなかったんだろう。

収穫されている方々はみかんに木にすっぽり覆われてしまい、見つけ出すのがちょっと困難ですが、この音があちこちで聞こえている。忙しそうに鳴っています。

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(道は細くクネクネのため、畑に行くまではスクーターが便利)

そしてもうひとつ、ラジオの音。
いくつかのみかん農家さんがラジオを大きなボリュームで流していました。
選果作業もそうですが、ずっと同じ作業をしていると気が滅入ってきます。気晴らしにもなるし、屋外でラジオを流しながら作業をするってなんだか健康的な感じ。
(気晴らしのためではないかもしれませんが・・・何か理由があるかも)


収穫をされている方々は、年齢はバラバラですがご高齢の方の佇まいはやはり有無を言わせぬ説得力のようなものがあります。この地で、この急傾斜であの海をみながら長年みかんを育ててきたという、厚みのようなもの。


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このみかん山、たわわにびっしりと実っていますが
12月が過ぎて、年末近くになるとオレンジ色がなくなるらしいですよ。
すごいですね、、、みかんのお嫁入り。

(写真はすべてiPhone)

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