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樹木医的雨の日の活用法 ーその木の根は酸欠になっていない?

雨の日は、植物を育てる人にとって、重要な情報を与えてくれる、ってご存じでしょうか? 

少し前に、木が元気がなくなる理由の一つに、木の根が酸欠になること、とお伝えしました。

そのとき、「根も酸欠になるとは驚いた」という声が多かったので、その続編を。


雨の日の楽しみ方、とまではいかないまでも、雨の日だからこそ、できることがあるんです。

それは、木の(植物の)根元周囲の、水のたまり度合いを見ること。

結論から言うと、木の周りが水たまりになっている場所は、酸欠注意!

理由を簡単にお話しますね。

土の中には、実は、大小の隙間があって、それが、木や植物の生活に重要な役割を果たしています。

というのも、その隙間が連続して、土壌中のガス交換の連絡通路となっているから。

ところが、土が硬く締固められると、大きな隙間がつぶれて、小さいものばかりになってしまいます。

すると、土壌中から抜けてほしい二酸化炭素がとどまり、同時に、入ってきて欲しい酸素が入ってこなくなる。

それによって、根は酸素を吸収する呼吸ができなくなる。

ごく単純に説明すると、そういう理屈です。

うっとおしく感じる雨の日ですが、長靴を履いて、あえて散歩に出かけ、木の根元周りを見てませんか?

雨上がりすぐ、のタイミングでも大丈夫です。

ひどい水たまりになっていたら、何ができるか? 何をやってはいけないか?

それは、機会を改めてお話したいと思います。


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